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こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話し・・・
マイコプラズマ肺炎急増(その1)
マイコプラズマ肺炎急増(その2)
続き行きます!!
前回は、猛暑により内熱をこもらせた人が多かったという考察をしました。
そしてもう一つ。
過度に発汗すれば、体のお水は少なくなる訳ですから、水分を欲します。
体には熱がこもっていますから、冷たい飲み物を特に好みます。
そこにもってきて「熱中症」です。
メディアで盛んに言っていましたね。
水を飲め飲めと。
水分をたくさん取ることで予防になるため、渇きを感じる前に飲んだ方がいいということを、何度もテレビや新聞で見ました。
それは確かにそうです。
しかし、幾度となく言うように、摂取量は人それぞれな訳です。
テレビでは「できるだけ多く摂取した方がいい」という、非常にあいまいな表現方法が多かったです。
ですから、その解釈を誤ると、もう朝から晩まで水を飲みまくるということになりかねません。
実際、そういう方もいました。
体内にたまった余計なお水は、体にとって「悪いお水」となってしまいます。
これを東洋医学では、「湿邪(しつじゃ)」とか「湿痰(しったん)」とか「痰濁(たんだく)」とか「内湿(ないしつ)」などと呼んでいます。
この湿邪の非常にきついものを、日本では「水毒(すいどく)」と呼んだりもしています。
この湿邪は、水分代謝をメインで行っている脾の臓(西洋医学で言う脾臓とは違います)にダメージを与えます。
脾については院長ブログ 「脾」って何ですか?(その1~9) 参照
ですから、
湿邪ができる→脾が頑張って排出する→しかし排出しきれない→脾の機能低下→更に湿邪は排出されない
という悪循環を生みます。
この湿邪が体外に排出されず、体内に一定時間たまっていると、少し熱を帯びたドロドロのお水へと変化します。
これを「湿熱(しつねつ)」と呼びます。
湿熱は、水と熱といった陰陽で言えば真反対のものがくっついてしまった、非常に厄介なものです。
陰陽の平衡がとれてしまっている安定した邪なので、逆に動きづらく治療する際には手を焼きます。
また、暑い夏にもってこいなのがビールですよね。
この酒は、東洋医学では”大辛大熱(たいしんたいねつ)”とされ、非常に湿熱を生みやすい飲み物です。
また、暴食によっても湿熱は生まれます。
ですから、夏バテしないようにと、辛い物や肉を食べ、それをビールで潤し、帰り際にコンビニによってアイスを食べる。
なんて生活をされていた方は、体に湿熱を非常に多く溜めこんでいらっしゃると思います。
つまり、二つ目に、
過度な水分摂取+暴食+ビールやアイスがうまい猛暑だった=脾を傷め、体に湿熱をため込む人が多かった
ということが挙げられます。
次回に続く。
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こんばんは、松木です。
続きを書いていこうと思います。
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2))
前回、「EBMが定める手順」があるということを書きました。
これは、エビデンスの基となる研究には、色々な種類があり、それごとに決まりがある、ということです。
そして、どの研究によって得られたエビデンスかによって、相対的に信頼度に差があるとされています。
この研究ごとの信頼度の順番というのは以下の通りです。
1、無作為化比較試験(RCT)およびそのメタ研究
2、コホート(追跡)研究
3、症例-対象(case-control)研究
4、症例集積
5、専門医の意見
上の方が信頼度が高いということになっています。
ご存知ない方は、読んだだけですと、どんな研究の事を指しているのかよく分からないと思いますが、これについてはまた説明します。
また、臨床的には、診断・予後・治療・予防・害・副作用など、研究の対象になるカテゴリーが、複数存在します。
研究したいカテゴリーに応じて、最適な研究方法を用いなくては、欲しい情報を手に入れにくくなります。
カテゴリーに応じた最適な研究はどれか、というのを知ることも大切なことになります。
そのためには、一つ一つの研究の違いを知る必要があります。
ということで、次回は上記の色々な研究の具体的な説明をしていきます。
つづく
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