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2017.12.05

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12.3の日曜日は、大阪で行われた(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!
午前中は実技訓練。
聴講生の班を久々に担当させていただきましたが、聴講生の方もよく勉強しておられますね。
ああいう努力を数年間、数十年間、継続すれば、いつの間にか力がついていくことでしょう。
午後は芦屋で「鍼風堂」を開業している各務裕貴先生による「睡眠」に関する講義。
”不眠”に代表される、睡眠障害を主訴とする患者さんは多いし、何か他の症状のある患者さんでも、睡眠障害を伴っている患者さんは非常に多いです。
しかもこの「睡眠」について、キチッと東洋医学的に説明してある本は意外と少ない。
今回、本部のみで行われた貴重な講義、各務先生は立派にやっておられました。
最後は私から「奇経八脈 シリーズ①」。
今回、新風先生の代打であり、しかもEラーニング用の講義ということで、気合い入れていきました!!
かれこれ、奇経に興味を持って15年以上。
まあ、スタンダードコースでもあるし、奇経八脈にまつわる全てを、僅か90分で理解させるなんて、土台無理な話。
だから、皆さんにこれから長く長く、一生かけて奇経を勉強していっていただくために、その材料を提供するような内容にしました。
(一部リクエストがあったので、強引に臨床の話も入れつつ。(笑))
・・・まあ、これまでの私のお勉強の、超ダイジェスト版のような講義になりました。
あれを材料に、「あくまでも基礎を主軸に」慎重に、弛まず勉強を進めれば、いつの間にか非常に鍼が上手くなることと思います。
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2017.07.19

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数年前から断続的に清明院に通っておられる患者さん。
これまで、痛風、頻尿、不眠、皮膚炎などなど、色々な症状を治療しては、うまくいくことで、信頼関係を構築してきました。
ある日、久々に手掌に皮膚炎が出た。
今回のものは、治療すると楽にはなるものの、症状が戻ってしまう。
ひどい時は痒みで眠れない時もある。
仕事が忙しいので、頻回には治療に来れない。
こんな時、皮膚科の塗布剤で上手に症状がコントロールできると、鍼灸サイド的にもやりやすい。
しかし、それを患者さんに伝えると、
「これまで、皮膚科では”アレルギーです。”ばかり言われて、ステロイドを含む色々な薬を試してきたけど、全然治らない。塗るとかえって悪化する。」
と、これまでかかってこられた皮膚科医に対する不信感を仰って、皮膚科を変えることに難色を示す。
そこで、私の方で色々と調べ、
「ここなら良さそうだ」
という皮膚科を紹介。
(もちろん、紹介状付きで。)
西洋医学のドクターでも、ちゃんとした先生は、紹介状を付ければ、丁寧なお返事の手紙をくれます。
(まあ、そうでない先生も居るけどね。。。)
「鍼なんて効かねえよ!」 参照
お返事の手紙の処方と診断名を見て、
「なるほど!」
と納得。
どうやら、その患者さんがこれまでに使ってきた全ての塗布剤を調べて、それらと違う、しかも効果の挙がりそうなものを、
しかも使用法をじゃっかん工夫して、処方してくださったようです。
結果は、その患者さんの皮膚症状は、見事、劇的に改善しました。
それにより、患者さんが眠れるようになりました。
それにより、鍼の効きも良くなりました。
なぜなら、症状が軽減されたことで、患者さんの「心神」が安定し、不安感が除去されたからですね。
眠れるようになったことで、陰分の不足もマシになる。
(この時期、それは大変重要なことなんです。)
ですので当然ながら、気の動きはよくなるわけです。
精神科疾患と東洋医学 参照
・・・こういうのをどんどんやりたいね、正直、俺は。
西洋医学がお手上げのモノを鍼灸単独でバシッと治すのも、気分がいいしカッコいいけど、西洋医学と協力して、結果的にズバッと治すのも微笑ましい。
西洋医学が持っている、
「圧倒的標治力(とでもいうべきか)」
の力を借りた方がいいケースというのが、臨床現場には厳然とある。
要は治りゃいいワケで。
そのためにやっているワケで。
それが分かんねえやつとは、会話にならねえ。
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2017.07.07

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これまでのお話
では続きいきます!!
◆白米、東洋医学的にはどうか。
今日は白米の東洋医学のお話。
かなり前にチョロッと書きましたが、東洋医学では白米(うるち米)のことは粳米(こうべい)といい、もち米のことは糯米(だべい)といいます。
もうあの記事から6年半も経っていることにひきましたが(苦笑)、今回はもう少し詳しく述べてみましょう。
粳米は性は平、五味は甘、苦であり、脾胃を養う、と言われます。
効能としては補中益氣、健脾和胃、徐煩渇、止痢、と言われます。
(要は胃腸、消化吸収機能をシャンとさせて、上下のアンバランスを調えるわけですな。)
しかし、当然ながら、粳米ばかりでは偏りますから、色々な食材を足しましょう、と、よく言われます。
家庭療法として面白いのが、鼻血が出た際に、米のとぎ汁を少し飲む(同時にゴマ油か大根の汁を点鼻する)とか、
乾煎りした米を煎じて飲み、夏バテや食欲不振や乳幼児の嘔吐に使ったり、お粥に蓮子を入れて不眠に使ったりと、
幅広い応用法があるようです。(゜o゜)
ただいずれにしても、お米のみ、という偏った摂り方は止めましょう、と言われます。
(まあ、別にそんなんしねーよ、って感じですがネ。(*‘∀‘))
次回はもち米(糯米)について考えてみましょう。
続く
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2017.01.17

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。
小学6年生の息子が、こちらの院でお世話になっております。
息子の育児には、小さい頃から壁が沢山ありました。
私自身も進むべき方向が分からず、ずっと迷路の中にいたように思います。
小学校1年生のときに、「広汎性発達障害」との診断を受けてからは、病院の先生や心理士の方達に助けて頂きながら、
今までトレーニングやカウンセリングなどを受けてきました。
しかし、4年生の後半くらいからは、精神的成長の裏返しにより、自分への否定が強まり、徐々に常に脅迫観念に怯えるようになり、
内なる攻撃性の高まり、自傷行為、不眠、幻覚、妄想、と、状態が悪化していきました。
いわゆる二次障害に突入していました。
リタリン、エビリファイ、リスパダールなど、薬も処方されましたがあまり効果を感じることはありませんでした。
私は、それまでの母親としての自分の言動や行動において後悔、反省すべきことが沢山ありました。
そして私が全面的に向き合うことで状態は少しだけ落ち着きはしました。
しかし、きっかけさえあれば状態はすぐに悪くなりました。
鍼に通い始めたのは6年生になってすぐの頃からです。
最初は私自身が治療を受けていたのですが、そちらの先生から、発達障害の子供も多く来ているから一度連れてきてみたら、
と言っていただき、連れて行ったのが最初でした。
息子は感覚過敏な上、特に鍼に対しては絶対的な嫌悪があったので、3回目くらいまでは刺す鍼はしませんでした。
4回目くらいで鍼を刺せるようになったのですが、そこからは劇的な変化が起きていきました。
まず、一番最初に目が変わりました。目の奥が穏やかになったのです。
攻撃性がなくなり、表情は優しく、性格も素直になっていきました。
まるで取り憑いていた邪気が出ていったかのような変化でした。
そして、続く会話ができるようになったのです。
1~2週間に1度、4ヶ月ほどそちらの院に通いました。
ただ、場所が遠かったため、同じ流派の先生である、こちらの清明院に3ヶ月ほど前から通わせて頂いています。
こちらに移ってからも状態は日を追うごとに更によくなっています。
夜布団に入ってから2時間以上、15分に一度はトイレに起きてきていたのが、朝まで一度も起きてこなくなりましたし、
笑顔が増え、学校の勉強も一生懸命取り組むようになりました。
病気の特性上、漢字を覚えることが難しいのですが、自分から根気よく何度も何度も書いて覚え、テストで点を取れるようになってきました。
いま、参観日や保護者会で学校に行くたびに、担任の先生に呼び止められ、いったい何があったんですか?と問われます。
勉強だけでなく、周りの友達との付き合いや生活面、すべてが変わったと目を丸くして言われます。
ただ、一日中、歩き(またはスキップ)をし続けてしまうという多動症の症状はなかなかまだ治りませんが、これは特性として受け入れるしかないのかなとも思っています。
もうすぐ中学に入りますが、去年の今ごろは、不登校児を対象としたのびのびとした中学校への入学を考えておりました。
しかし、最近になり、本人の意思にて公立の普通学級に進むことに決めました。
現在の息子の状態を見ていて、私にも今は迷いや不安はありません。
私は鍼との出会いに心から感謝しております。
大げさなようですが、もうどこにも行くところがなかった私たちを救ってくれました。
この文章が、同じような境遇にあり、同じような悩みを抱えた親御さんの目にとまることを願います。
【清明院からのコメント】
この症例は、都内で開業している北辰会の先輩とのコラボ症例です。
先輩の治療院には遠くて通いにくいとのことで、ありがたいことに私に白羽の矢が立ちました。
初診時は、まだ新しい先生である私への警戒心も強く、なかなか心を開いてくれなかったのですが、何回目かに刺す鍼をするようになりました。
この症例は「多動症」「発達障害」と、たいそうな病名が付いていますが、西洋医学の処置ではなかなか効果が見られませんでした。
しかし、東洋医学では他の病気と同じで、考え方は変わりません。
望聞問切、四診を行って、丁寧に弁証論治するのみです。
初診時、「肝鬱≧腎虚」と証を立て、治療を開始すると、
「治療後眠い、珍しくよく寝ていた。」
という変化を得ました。
これはこの症例の場合、非常に重要な変化だと思います。
この変化と、体表情報の変化、好転を頼りに治療を進めた結果、1、2週に一回の治療をわずか8回で、上記のような結果が得られています。
この春から、普通学級に進むことになりました。
この子の人生が変わりましたね。
親御さんは、多動の症状に関しては半ば諦めているようですが、これについても、まだまだ改善の可能性はあるとみています。
西洋医学がお手上げだった病に、こういう力を発揮するのが、本来の鍼灸治療だと思います。
同じような病で苦しんでいるお子さんをお持ちの親御さん、まずは清明院の門を叩いてみては如何でしょうか。
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2015.05.19
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東京新宿、外はスゴイ湿気です。
風が吹いている時はいいのですが、風が止むと、部屋の中はどんよりと湿気が沈んだ感じになり、患者さんはベタベタの汗をかき始めます。
(因みに僕も。(苦笑))
もともと体内に水邪の停滞を持っている人は、、自然界の湿気がキツくなると、内と外の邪気が結び付き、
湿邪、水邪による病を起こします。
これを「内外合邪」と言います。
意外と、水邪の影響というのは多岐に渡っており、水分の停滞だから、下痢だの浮腫みだの、倦怠感だの冷えだの、
というのは分かりやすい話ですが、それ以外にも、精神的に沈鬱な気分になったり、不安感や不眠、動悸、咳、こういうものも、
水邪の影響で起こる場合があります。
そういう時、理論的には、水邪をバサッと散らしたい。
ネチネチした、湿邪の反応を示す経穴に鍼を打って、ガンガン捻鍼して散らしたい。
そうすると脈が浮いてきて、症状が楽になり、めでたしめでたし、かというと、そんなに甘くない。
全然甘くない。(笑)
迂闊な瀉法、危ないです。
特に今週は。
月齢と補瀉 参照。
しかも、相対的であれ、上焦の虚がある患者さん、これは十二分に気を付けたい。
最近、久々に3.11の津波の映像を見ましたが、水って、場合によっては非常に恐ろしいです。
”まだ全然使えるモノ”を、一気に破壊しますな。
あれが人体で起こったら・・・、実に怖い。
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2014.06.18
清明院では現在、スタッフを急募しております!!
ぜひ我々とともに、切磋琢磨しましょう!!詳細はこちら。
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今日は学校で、「不眠」について喋ってきました!
初めから「不眠」そのものを訴えて(主訴として)鍼灸院に来る方はそんなにはいませんが、どんな病気を治療するのであれ、”睡眠”をキチッと取らないと、
なかなか治っていきません。
まあ、あらゆる病気の”随伴症状”として見逃せないのが「不眠」です。
どんな病気によく随伴するかというと、うつ病や統合失調症などの精神疾患です。
このうち、「統合失調症」は、2003年までは「精神分裂病」と呼ばれていました。
この「精神分裂病」は、英語でschizophreniaを和訳したものなんですが、
”精神が分裂する”
というイメージから、
”理性が崩壊する”
というイメージで差別用語的に語られやすい、誤解を招きやすいということから、2003年に統合失調症と改称されたそうです。
ところが、鍼灸学校で使われている『東洋医学臨床論 鍼灸編』の教科書では、いまだに”精神分裂病”と記載されています。。。
今年は2014年です。
11年間、まったく改訂がなされていない証拠。
・・・嘆かわしや。
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2014.01.16

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こないだの病院見学の際、こんなシーンがありました。
病院見学については
ナースステーションのカウンターの上に、ズラーッと並べられた〇ムラの漢方薬の袋。
僕が、
「これは何ですか?」
と看護師さんに問うと、
「”抑肝散(よくかんさん)”です。」
とのこと。
・・・抑肝散とは、もともとは1556年、明の時代に中国で出版された『保嬰撮要(ほえいさつよう)』という書物に出てくる漢方薬で、
現代では主に認知症などの精神疾患によく応用されております。
因みに『保嬰撮要』という本は実は小児科の本であり、薛鎧(せつがい)と薛己(せつき)という、明の時代の名医の親子によって書かれました。
20巻にも渡る超大作で、全て小児科について書かれています。
日本では、約100年後の1655年に中江藤樹が著した『捷径医筌(しょうけいいせん)』や、1745年に甲賀通元が著したベストセラー処方集である『古今方彙(ここんほうい)』に、
『保嬰撮要』の中の抑肝散のくだりが、ほぼそのまま転載されているそうです。
(ちゃんと読んでないけど(爆))
また、
「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」
だったり、
「抑肝散加芍薬黄連(よくかんさんかしゃくやくおうれん)」
として、抑肝散に他の生薬を加味したもの(どちらも日本人の医者が創方したものと言われています)が、現代では神経症や不眠症などの精神症状によく使われますが、
抑肝散は成分の中に甘草が含まれているので、よく効くからといってみだりに多用、濫用すると「偽アルドステロン症」という、重大な副作用が起こる場合があり、
注意が必要、ということになっております。
因みにこの問題(甘草含有製剤)については、このブログでも以前チラッと触れたことがあります。
勉強会&謝恩会 参照
ただ、こういった漢方の誤用から起こる諸問題に関しては、漢方薬が犯人なのではなく、訳も分からず処方した人、あるいは訳も分からず買って飲んだ人が犯人なのであり、
さらに言えば、そういうことが起こらないように、医学部や薬学部における東洋医学教育が徹底されていないこと、また、そういうことが起こらないように、
入手方法に関する厳格な法整備がなされていないことに、問題の本質があると思っています。
ん~、長くなったから次回。(笑)
〇
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2012.12.06
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「不眠症」に限らず、どんな病気であれ、健やかな睡眠をとれていない患者さんの、なんと多いことか。
食べる、寝る、動く、こういう基本が出来ていないと、どんな症状、病気であれ、治りの良し悪しに大きく関わってくる。
セオリー通りの治療で、スッスッス~ッとよくなっていく患者さんはいいとして、
「・・・ん?な~んか妙に、治りが悪いなあ。」
という患者さんの場合は、上記のポイントを必ず再チェック。
中でも眠れていない、というケースは多い。
あるいは寝てても、常習的に睡眠薬に頼っている、とかね。
睡眠薬というもので、ある意味「気絶」させて、半ば強制的にとらせた睡眠というのは、自然な睡眠と比べて疲労の取れ方が全然弱いように思います。
(患者さんが、皆さん大体そうおっしゃいます。)
まあ、薬によって色々な作用機序はあるでしょうし、使用は仕方ない局面もありましょうが。。。
〇
・・・ともかく、なぜ眠れないのか。
東洋医学では心、腎、肝、胆、脾、熱痰、内熱あたりが原因とされている。
「心」って何ですか?(その7)
「肝」って何ですか?(その13)
「脾」って何ですか?(その9)
「怪病多痰(かいびょうたたん)」という言葉
「疲労」によって籠った熱
「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について
「風」「火」について
「湿熱」について 参照
これ、どういうメカニズムか。
まず、寝るということは、東洋医学的には体を休め、陰気を養う、重要な生理現象だ。
大地に体を預け、瞑目し、呼吸は深くなり、筋は緩み、陽気は体内に深く潜り、臓腑筋骨をめぐり、滋養する。
相対的に体表の気が不足するから、表邪を受けやすくなるため、布団をかぶる。
この時、体内深くに、「気の受け皿」がないと、気が潜れないから眠れない。
(つまり陰の器の不足)
あるいは陽気が昂ぶり過ぎてたり、熱が盛んだと、これも、気が深くに潜れないから眠れない、あるいは眠りが浅くなる。
(陽の過多、上、外ベクトルへの気機の過剰)
また、気の停滞がきつくてもダメ、神が安定していなくてもダメ。
(肝胆、心の異常)
あと、僕の好きな奇経八脈なんかも関わる。(蹻脉)
因みに張景岳大先生は、スッキリとぶった切る。
「不眠のキモは神の安定性だ。しょせんは虚実!」
『景岳全書・雑証膜・不寝』から、抜粋意訳by竹下(笑)
・・・不眠(不寐)の治療は滋陰清熱が基本であれども、多くのケースで、神主学説が、応用可能。
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2012.07.31
2012.05.17
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最近、以前から通院されている不妊症の患者さんが妊娠されたり、妊娠初期で、つわりの治療でお見えになっている患者さんがたくさんおられます。
とある、なかなか治らないつわりの患者さん・・・。
こちらの指示もちゃんと聞いてくれるし、キチッと時間通り、決めた頻度で治療に見えておられますが、治療すると楽にはなるものの、
1、2日経つと症状が戻ってしまいます。
非常に苦しそうであり、何とかしてあげたい。
・・・ちょっと専門的になるけど、つわりの中医学的な基本病理メカニズムは、衝脈気逆が関与して起こる、胃失和降が基本です。
「生理と病理の連続性」というものの感じられる症状の最たるもので、妊娠すれば、奇経八脈の任衝2脈が盛んになるワケだから、
気機が上逆傾向になるのは、生理的現象とも考えられる。
なので、患者さんに説明する際には、つわりは正常な人でもある程度は出ることがあるから、最小限度に抑えましょうネ、
という風にお話しさせていただくことが多い。
ただこの「最小限」が、食事が取れない、嘔吐が続いて全身虚脱、栄養不良状態になる、とまでなってくると、うまくない。
当然、胃気の上逆が心神を擾乱すれば不眠や精神不安定も呈してきます。
もともと、肺の病変を持っている人であれば、喘息様の発作や気逆咳なんかが出てくることもあります。
そこで、八綱弁証、臓腑弁証、空間弁証などを弁別、駆使し、胃気を中心とした気機の降逆から、止嘔に努めるワケだが、なかなか止まらないことがある・・・。
で、なぜだろう、なぜだろうと考えていたところ、手の少陽三焦経の左右差が目に付いた。
肝鬱気逆から手少陽の左右差が生じることはあっても、手少陽の左右差が肝鬱気逆を助長する、という観点が希薄だった。
・・・で、左手薬指、手の少陽三焦経上に光る愛の証、結婚指輪を容赦なく外させた。
そしたらすぐ治った。(爆)
指輪、ピアス、ネックレス、具合悪い時は外しましょうネ。(笑)
正常な気の流れを邪魔することがありまっせ。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.12.12
患者さんの声(睡眠障害、その他不定愁訴)2025.12.05
2025年11月の活動記録2025.12.01
2025年 12月の診療日時2025.11.22
患者さんの声(15年以上メンテナンスで継続通院)2025.11.20
11.22(土)、25(火)、通常通り診療やります!!2025.11.19
2025年10月の活動記録2025.10.29
2025年 11月の診療日時2025.10.15
2025年9月の活動記録2025.10.10
清明院16周年!!!2025.10.01
2025年 10月の診療日時2025.09.20
2025年8月の活動記録2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。