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これまでのお話・・・
さて、ここまでで、森道伯先生を創始者とする「一貫堂医学」が提唱する「三大体質・五大処方」なるものの基本を説明してきました。
一応断っておきますが、私は鍼灸家であって漢方家ではないので、漢方薬の処方解説はあくまでも理論面しか出来ませんし、鍼灸臨床に置き換えて説明することしかできません。
これまでに出てきた漢方薬それぞれ、実際の実践面、臨床面でどうか、というのは、漢方家の先生方にお任せ致します。<m(__)m>
僕のすべての言説は、あくまでも市井の一鍼灸臨床家の視点からのものであります。
・・・しかしまあ、いつものことなんですが、こうやって東洋医学の真面目な内容を書いていると、アクセス数が減りますなあ~~。(~_~;)
(苦笑・・・みんな、勉強嫌いなのね。)
・・・でもいいです、めげずに書きます!!<(`^´)>
書きたいから書く、言いたいこと言う!!(゚∀゚)
五大処方のうち、前回述べた「解毒証体質」に使われる3つの方剤(柴胡清肝散、荊芥連翹湯、竜胆瀉肝湯)は全て、「温清飲」という薬をベースにしています。
この温清飲は、現代では「アトピー性皮膚炎」の患者さんに使用されていることが多いようです。
・・・ところが、最初から単純に効いていなかったり、ある程度までは効いていても、途中で効かなくなったり、あるいは途中から悪化していったり、
と仰って、清明院にみえる患者さんがチラホラいます。
これについて、どういうことか考えてみましょう。
まず温清飲の中身は、当帰・地黄・芍薬・川芎各3.0g、黄連・黄芩・梔子・黄柏各1.5g、だそうです。
上記の当帰~川芎の部分が四物湯の内容、黄連~黄柏の部分が黄連解毒湯の内容です。
配合の分量の比率を単純に見れば、「四物湯>黄連解毒湯」と読めます。
四物湯とは、補血剤(血を補う薬)の代表格で、主に肝の臓の血(肝血)を補う薬だそうです。
黄連解毒湯は清熱剤(熱を冷ます薬)の代表格で、上焦~下焦まで、三焦に瀰漫した邪熱(実熱)を取り去る薬だそうです。
ということは、温清飲は「肝血虚>邪熱」の虚実挟雑証の場合に使える薬、と考えていいのでしょう。
(・・・まあ、そう一概に言えない面もあるかもしれないが)
だとすると、経過中に「肝血虚<邪熱」のように、主従が入れ替わった時、あるいは「血虚」や「邪熱」が解決して、どちらか一方のみの問題になった時、
あるいは「陰虚」や「気虚」「陽虚」「湿熱」「湿痰」などの、肝血虚や邪熱とは別の病理が主になった時には、サッと方剤をチェンジ(変方)しないと、
効かない、あるいは悪化する、という流れになるのは自明です。
(または、そもそも最初からこういう診立て自体が出来ておらず、病名や症状のみからテキトーに処方したのであれば、最初からいきなり悪化することもありえます。)
まあ、臨床上よく見かけるのは、四物湯の成分が中焦を余計に重たくしたり、黄連解毒湯の成分が脾気や腎気を奪ったり、裏の水滞がきつくなって、
肌膚に津液が行き渡らなくなり、そのせいで見かけ上は余計に皮膚が乾燥して悪化したり、というようなケースが多いように思います。
(熱が取れるはずが、余計に皮膚が乾燥して「なんで??」ってやつね。)
病気、それも慢性で難治性の病気となれば、こういう、その時々での変化流転は当たり前なので、鍼灸でも、このような失敗をしないために、初診時にキッチリと問診を取っておき、
治療に来た現時点での「証」のみでなく、現症に至った「病因病理」をキチンと意識しておくことが大事なのです。
とりわけ、皮膚科疾患の場合、中医学でよくいう「皮損弁証」というような、皮膚の状態(乾燥、熱感、発赤、腫脹等々の有無)を意識した診察ももちろん大事ですが、
かといって皮膚の状態「のみ」から診たてただけの、場当たり的な処方、処置は実に危険です。
要は皮膚が「何で」そんな状態になったのか、というメカニズムを考え、時々刻々と変化する患者さんの状態に合わせて、臨機応変に処方、処置を変えていかないと、
とてもついていけません。
アトピーや喘息なんかの場合、そうやって常に先手先手が打てなかったら、普通に負けます。。。(苦笑)
患者さんから、ヤブ医者!ヘタクソ!アホ!ボケ!カス!!です。。。(苦笑)
また、この辺の詳しい話は、山口の村田先生のブログが非常に参考になります。
(膨大な内容ですが、単語で検索ができるので、漢方薬名や病名で色々検索してみて下さい。あっという間に朝になりますよ。(笑))
ドラッグストアで簡単に漢方薬が手に入る昨今、ネットで得た情報から、素人考えでサプリメント感覚で服用して大失敗をしていたり、知ったかぶりの西洋医学のドクターから、
いい加減な処方を繰り返されて、かえって悪化している患者さんを診ると、実に残念な気持ちになります。
東洋医学(鍼灸漢方)は医学ですので、それ専門に何年も、何十年も学び、経験を積んだ先生にしか、本当の意味では使いこなせません。
まずは、せめてそこんところをよくよく理解しましょう。
続く
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2018.09.04

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9.2の日曜は、大阪で行われた(一社)北辰会エキスパートコースに参加してきました!!
今回は午前中は実技。
古参の講師である「太陽堂鍼灸院」院長、高木幸二先生に、ちゃっかり治療してもらっちゃいました☆
高木先生は、約30年前の、藤本漢祥院の内弟子です。
ほぼ、北辰会の生き字引です。
ガタイのデカい、声のデカい先生ですが、鍼や診察は非常に繊細で、分かりやすいです。
今回も非常に勉強になりました。
午後は大阪で「鍼灸 大仙堂」を開業されている山本克仁先生による講義「問診情報の、弁証への繋げ方」。
北辰会では初診時に1時間以上かけて、症状だけでなく、生活状況や体質についてなど、色々な情報を聴取します。
でも、そうやって苦労してとった情報を、弁証(診断)に結び付けないとゼロ意味です。(笑)
今回、それをどうやって結びつけるか、非常に丁寧に講義して下さいました。
最後は若手のホープ、「藤本玄珠堂 武庫川分院」院長である松本賢一先生による症例発表「アトピー性皮膚炎」。
藤本玄珠堂と言えば、私も昔から非常にお世話になっている、藤本新風先生の鍼灸院です。
そこの分院長である松本先生。
真横(座長)に本院長がいるという、極限の状況下での発表でした。(笑)
生まれつきのアトピー性皮膚炎という、決して簡単とは言えない病気に、鍼一本で、たいへんよく頑張っている症例だと思います。
初診は今年の春であり、まだまだ経過の短い症例ですから、これから数年かけるつもりで、キッチリ根本から治してあげて欲しいと思いますね。
そして終わった後は酒。。。
今回はドクターや薬剤師の先生方と、漢方トークが爆発しました。
北辰会の症例カルテには、あらゆる勉強のネタが詰まっています。
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2018.08.27

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これまでのお話
「肺胃不和」という証 4 参照
◆「不和」には五種類ある。
ここまで、僕が臨床上けっこう目にする「肺胃不和」について語ってきました。
ま、「肺胃不和」という熟語は、『中医弁証学』という本なんかでは「病証」としては紹介されていないのですが、清明院の臨床では「肺胃不和」と証を立てて治療し、
うまくいくことは全然普通にあります。
(以前チョロッと紹介したね。)
まあしかし、仮に「肺胃不和」という証が立ったとしても、それで安心はできません。
今日は最後にまとめとして、それを喋って終わります。
「〇〇不和」という証は、他にも有名な「肝脾不和」「肝肺不和」「脾胃不和」「肝胃不和」なんかがありますし、似た言い方では「心腎不交」「脾虚胃実」「肝火犯肺」などなど、
二つの臓腑にまたがる病(臓腑兼証)、というのはよくあります。
それどころか、3臓腑、4臓腑にまたがった病というのもあります。
この時に考えなくてはならないのは、どっちの臓腑がどれくらい悪いか、先に処置するべきはどっちか、という「ウエイト」「優先順位」の問題です。
肺の臓と胃の腑が同時に病んでいて、「肺胃不和」という状況であれば、当然ながら、肺と胃、どっちがどの程度病んでいるか、という考え方は必須です。
で、これ、大きく分けると5パターンあります。
つまり不等号を入れて比較すれば「肺>胃」「肺≧胃」「肺≒胃」「肺≦胃」「肺<胃」の5つです。
この考え方を頭の中で行うことにより、「主従」が明確になり、これにさらに「標本」を考えてタクティカルに治療を進めていくことが出来ます。
「主従」を含む記事 参照
しかもこのウエイトは固定的でなく、治療効果や患者の養生の状況によって、経過の中で変動してきます。
それに上手に合わせることが出来ると、治療がスッスッスッといきます。(^^)
・・・でもこれ、まさに「家庭内不和」と同じで、理論的には簡単でも、実際はなかなか難しかったりします。(笑)
それを冷静に冷静に、根気よく根気よく、調整するのが我々の仕事だと思います。
言わば別れそうになっているカップル、夫婦の「仲直らせ屋」みたいなもんですな。(゚∀゚)
おわり
◆参考文献
『中医弁証学』東洋学術出版社
『中医病因病機学』同上
『基礎中医学』燎原
『全訳中医基礎理論』たにぐち書店
『基礎中医学』谷口書店
『蔵象学説の理論と運用』創医会
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2018.08.22

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前回のお話
「肺胃不和」という証 2 参照
◆「肺胃不和」は証ではなく病理?
FBの方で、専門家の先生方から質問がチラホラ出ているこのシリーズ。。。(笑)
おもしろいから、もうチョイ引っ張りましょう。(゚∀゚)
ただ、ちょっと今日の話は専門的になっちゃうので、患者さんや一般の方はつまんないかもしれません。。。
そもそも、「肺胃不和」という熟語は、『中医病因病機学』という本の中に、「肺胃の”病理”を示す言葉」として出てきます。
そこだけ見ると、「肺胃不和」という言葉は、「証」ではなくって「病理」じゃないか!と思う人もいるかもしれません。
・・・そこで、『中医弁証学』という本に目をやると、肺と胃が同時に病む病証としては「肺胃陰虚」という証のみが紹介されています。
つまり、『中医病因病理学』と『中医弁証学』では、細かく言うと「肺胃陰虚」という病証が形成される病理過程のことを「肺胃不和」と呼んでいる、
という理解になるのでしょうが、僕は個人的に、治療時点では必ずしも陰虚だけではない気がしています。
どういうことかと言うと、治療時点では「肺胃気滞」「肺胃気逆」あるいは「肺胃熱結」「肺胃気分熱盛」とでも呼びたくなるような病証が、
臨床的にはあるんじゃないか、と思っています。
このように、TCMの成書については、もちろん参考にはするけれども、「TCMの成書が100ゼロで正しい」とするような、教条主義的な取り扱い方はしない、
というのが北辰会のスタンスです。
「実践から理論へ」ですね。
(ただもちろん、今回の話は私の私見であり、北辰会の公式見解とかではないと断っておきます。)
前回書いたように、肺の臓と胃の腑の力の源の中心は「陰液(津液)」です。
十二臓腑というのはこのように、それぞれの特徴に従って、活動の源泉とする精微物質に若干の違いがあります。
例えば肝の臓や心の臓であれば、その活力の源は「津液」よりもどっちかと言うと「血」、腎の臓であれば「精」、ということになるわけです。
このように、TCMの言う、人体を構成する「気・血・津・液・精」それぞれの精微物質が、もちろん全体としては混然一体となりつつも、
各臓腑に適度にバランスよく割り振られて、十二臓腑の生理活性や動的平衡が保たれているのです。
その中で、何らかの原因で「陰液が不足する」という病証があるならば、ある時点では気の停滞や邪熱がメインになる病証だってある筈でしょう。
個人的には、TCMの考え方は、現場ではそうやって融通無碍、臨機応変に運用しないと、単なる言葉遊びや暗記大会や牽強付会になってしまって、
結果的に成果があがらず、行き詰まってしまうように思っています。
続く
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2018.07.17

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15日の日曜日は、お茶の水で行われた北辰会の勉強会に参加してきました!
朝から藤本新風代表による症例解説「身体痛、不正出血」。
生まれつきの身体痛と、不正出血を、僅かな治療回数で治して見せた、新風先生自身の症例を、症例報告としての完成度における問題点も含めてオープンにし、
解説するという、なかなか豪華な企画。
蓮風先生も、今でもたまに症例を発表して下さいますが、北辰会の臨床の全貌を知る上で、その代表者の実際の臨床カルテを開示して、それを解説して下さり、
それを聞いて理解するというのは、北辰会方式を身に付けるうえでは一番重要な方法です。
あの貴重さが聴講者にどの程度伝わったか分かりませんが、新風先生は今後もどんどん新風を吹かせ続けることと思います。(゚∀゚)
午後は実技指導「背候診」。
みんな一生懸命、熱をもってやっていましたね。
そして最後は浅草で「伝統鍼灸 かみなり」を開業している土田丈先生による「気血津液弁証」。
東洋医学的な病態把握の基本とも言える「気・血・津液」の病変のお話を、自身の臨床の話も交えながら、分かりやすく講義して下さいました。
本部からも聴講に来ている会員の先生もおり、時代の変化を感じましたね。
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2018.06.27

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今日、東洋鍼灸専門学校で「弁証問診」の話をしました。
話しながら、やっぱこれは何度話してもいい、重要な内容だと、改めて思いましたね。
蓮風先生がかつて『黄帝内経素問』徴四失論(78)の内容を解説したことがあります。
このタイトルには、
「医師が犯しがちな4つの失敗を戒める論」
という意味があります。
この4つの指摘はどれも非常に痛烈なんですが、その4つ目に、
「問診をロクにやらないこと」
が入っています。
問診はキチッと取るべきです。
それも、我々東洋医学は、「弁証論治に有用、有益な問診」つまり「弁証問診」を、キチッと取るべきです。
いつだったか、
「鍼灸師さんには、地域医療におけるジェネラリストとしての役割りを期待したいので、問診で、悪性疾患の鑑別や振り分けをぜひやってもらいたい。」
と述べた医師の先生がいましたが、まあ確かにこれも重要なことかもしれませんが、東洋医学の臨床家として、それ以上に重要なのは、弁証論治をするための問診をキチッと取ることでしょう。
総合と総体 5 参照
問診は、コミュニケーション能力が大事です。
清明院では1時間以上かけてキチッと問診を取りますが、その時間がつまらなく、退屈で苦痛な時間だと患者さんが感じたら、それは失敗です。
問診が終わった時点で、ある程度心身が楽になっている、しかも弁証論治に有用な情報がキチッと聞き出せている、これであれば成功でしょう。
僕もほぼ毎日、15年くらいやりましたし、今でも公開臨床ではやっていますが、あの1時間半をどのように作るか、完成度を高めるか、
これは無窮の修行だと思いますね。
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2018.06.22

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今日はやたら「ノド痛」を訴えて来院される患者さんが多かったですね。
(10人以上診たかな?)
まあこれも、東洋医学的には色々な病態があります。
「ノド痛=〇〇というツボ!」
「ノド痛=〇〇という漢方!」
みたいなのが東洋医学だと思わないで下さいね。(苦笑)
そんなもんじゃないすよ。(^^;)
咽喉部には様々な経絡が流れています。
どの経絡の異常でも、「ノド痛」は起こりえます。
咽喉痛は、患者さんに聞くと、「今朝から」とか、「さっきから」とか、「昨日の夜から」とかという風に、急性に起こることが多く、こういう急性病というのは、
多くは外邪、例えば「温熱邪」による侵襲、つまり「表熱証」といわれるものであったり、「風寒邪」による侵襲、つまり「表寒証」といわれるもので、
結果的に咽頭部の気血の流れが凝滞する、あるいは表面が冷えたために、内熱の逃げ場が無くなって結果的に咽頭部に籠る、そういう、外邪に由来する咽頭痛が多いです。
また、それ以外にも、寝不足してから、とか、強いストレスがあってから、暴飲暴食してから、とか、そういう、外邪以外の成因によって起こるものもあり、
さらには、外からの問題と内からの問題が相まって起こっているものも臨床では多々あります。
因みに『傷寒論』におけるノド痛「喉痺(こうひ)」の弁証論治に関して、かつて蓮風先生が『実践から理論へ パートⅠ』の中で纏めて下さっています。
こういうことを分かったうえで、多角的にキチッと分析して治療しないと、なかなかパッと治せません。
配穴も手法も、千差万別です。
ところで、西洋医学的に考えても、ここは免疫機構の最前線基地といってもいい「扁桃」という重要な組織がある場所であり、ここの炎症は大火事のもとです。
因みに鍼灸師であれば誰でも知っていると思いますが、「長野式治療法」で有名な、2001年に亡くなった大分の鍼灸師である長野潔先生が生前強く訴えておられた「扁桃病因論」なんかも有名ですね。
また、扁桃炎と咽頭炎、喉頭炎など、炎症が起こっている場所や、ウイルス性か細菌性かなど、炎症を起こしている原因によっても、治療は異なり、
西洋医学でも重要視している症状でしょう。
数年前から北辰会に鍼灸の勉強に来られている児玉和彦先生が、以前小児の咽頭炎に関する論文を書いておられましたね。
よく見かける症状だけど、キチッと分析してパシッと治すには、けっこう厳密な基礎力が問われます。
患者さんからしたら、一見全く関係なさそうな手や足のツボに一本鍼をして、パッとその場でノドが楽になるなんてのは、スーパーファンタジーです。(笑)
なんか今日は鍼の神に
「もっと、基礎の厳密さを!」
と言われた感じがしました。(苦笑)
精進します。(感謝合掌)
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2018.06.07

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これまでのお話
では続きいきます!!
全日、ラストは鍼灸実技セッション「女性鍼灸」を聴きに。
清明院も、ま~多いです、女性特有の疾患でのご来院。
PMS、PMDD、生理痛、生理不順、無月経などの月経に伴う諸症状はもちろん、つわり、妊娠中毒症、妊娠糖尿病、逆子などなど、妊娠時のトラブル、
不妊症、不育症、子宮筋腫、卵巣嚢腫、乳癌、子宮癌などなど、清明院には、西洋医学で解決しない女性疾患でお困りの患者さんが、毎日たくさん見えます。
もちろん、上記のような新患一つ一つについて、鍼灸で全て完璧に治せるなんて主張はしませんが、鍼灸治療が介入してから、顕著に良性の変化が起こって、
患者さんに喜んでいただける、なんてことは、日常茶飯事として経験します。
まあ、女性特有の疾患についても、清明院では、いつも通り、四診合参の上、弁証論治するのみなんですが、他の先生方がどうやっているか、気にならないでもないです。
・・・というわけで今回、覗いてみました。(゜レ゜)
一人目は大阪の「まり鍼灸院」院長の中村真理先生。
中村先生には、去年の日本東洋医学会で初めてお目にかかったのですが、とてもパワフルな先生、という印象です。
この先生の発表は、たくさんの症例をまず集積して、それを統計学的な手法でもってキチッと分類、分析して、何が言えるかを述べる、という手法であり、
EBMを踏まえた発表が当たり前となっている昨今、非常に参考になる発表姿勢だと思います。
また、病態把握の方法として中医学の理論と用語を採用しており、そういう意味でも分かりやすいご発表でした。
発表後、フロアの婦人科医の先生から、少々厳しい突っ込みもありましたが、それも含めて大変勉強になりました。
会場にいた人は分かると思いますが、あの突っ込み、
「もし僕ならどう答えるかなー・・・。」
と思いましたね。。。(゚∀゚)
二人目の先生は近畿大学東洋医学研究所の附属診療所の鍼灸師である井本蓉子先生。
このように、医学部を持つすべての大学に当たり前に東洋医学研究所があり、そこには当然、付属の鍼灸院、付属の漢方クリニックがあり、
そこに多くの鍼灸師が勤務し、毎日患者さんの治療にあたる、というのが日本の標準的な姿になるといいと思います。
(しかも出来れば附属病院の西洋医学とも緊密に連携しながら治療にあたったら、と思います。)
井本先生は、とても優しそうな先生でした。
あの落ち着いた雰囲気は、多くの患者さんを安心させていることでしょう。
また、治療に対する一生懸命な姿勢もよく伝わりました。
女性疾患については、女性の鍼灸師の先生の方が、患者さんも相談しやすいでしょうし、鍼灸師の先生自身も、月経や妊娠出産に関しては、
自分の実体験を通じて、アドバイスしやすいだろうと思います。
20年前と比べたら、「女性・小児専門」と掲げた、女性院長の鍼灸院が全国にずいぶんと増えましたが、これは大変良いことだと思いますねえ。
続く
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2018.05.29

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27日の日曜日は、高田馬場で行われた(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!
プールにでも行きたいような晴天の休日の中、朝から狭い教室で喋ってきましたよ~。(苦笑)
内容は「胃の気の脈診」。
(まずはキチッと読みましょう。)
・・・まあ、どれだけ伝わったか分かりませんが、アンケートを待ちたいと思います。
午後は実技指導。
今回はけっこう、皆さんのヤル気を感じて嬉しかったですね。
講義でも言いましたが、基本から応用まで、北辰会方式というのは教材も揃っており、講師も揃っており、非常に勉強が進めやすいんじゃないかと思います。
(本気で勉強したい人にとっては。)
最後は五反田でかねこ鍼灸治療室を開業されている金子太先生の「八綱辨証」講義。
金子先生は声楽をやっていますので、超いい声です。(笑)
八綱(陰陽表裏寒熱虚実)というのは、弁証論治を進めていくうえで欠かせない、最も大きな物差しになります。
八綱を間違わなければ、治療を大きく誤ることはないです。
また、講義の中で、明代の張景岳が『景岳全書 伝忠録』の中で言う「二綱六変」という考え方を紹介して下さっていましたが、この考え方が個人的には好きですね。(笑)
「表裏寒熱虚実」という6つの物差しを使って、「陰陽」の二綱の傾きを明確にする、これが大事です。
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2018.04.17

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15日の日曜は、北辰会の勉強会に参加してきました!!
午前中は実技訓練。
今回、脈診を中心に、徹底的な実技訓練です。
脈診するにも、体の使い方(フォーム)、指の使い方(運指)が大事。
これがきちんと出来てないと、何年やっても脈診が分かりません。(苦笑)
午後は鍼灸大仙堂院長、山本克仁先生による「北辰会方式とは」。
北辰会の歴史から内容まで、分かりやすく説明して下さいました。
極めて重要なのは、
「北辰会は現代中医学を用語と理論のベースに置いてはいるが、本来の内経の言う”気一元”の世界観で治療を行っている。」
という部分。
北辰会を、単なる中医学派の一つ、と思っている方、間違っていますよ。(゜レ゜)
北辰会は気一元論、大極陰陽論という哲学的な世界観に基づく、「鍼灸弁証論治派」であります。
そして最後は藤本新風副代表による「胃の気の脈診」。
実は来月、同じ内容で私が東京で講義します。
僕が北辰会にチョイチョイ出入りするようになった約20年前から、
「脈診と言えばアキノリ先生(新風先生の本名)。」
と言われるほど、昔から熱心に脈診の研究と実践を行ってこられた新風先生。
初心者用に基本を押さえつつも、なるほどサスガ!と唸る内容が随所に入った講義でした。
来月の講義内容に、キッチリ反映させようと思います。<m(__)m>
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.12.12
患者さんの声(睡眠障害、その他不定愁訴)2025.12.05
2025年11月の活動記録2025.12.01
2025年 12月の診療日時2025.11.22
患者さんの声(15年以上メンテナンスで継続通院)2025.11.20
11.22(土)、25(火)、通常通り診療やります!!2025.11.19
2025年10月の活動記録2025.10.29
2025年 11月の診療日時2025.10.15
2025年9月の活動記録2025.10.10
清明院16周年!!!2025.10.01
2025年 10月の診療日時2025.09.20
2025年8月の活動記録2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。