東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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問診に関して52(⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査④)

 

 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

 

先週に引き続き、「⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査)」に関して、書いていきたいと思います。

 

 

 

3.昼夜との関わり

 

 

“故陽氣者.一日而主外.平旦人氣生.日中而陽氣隆.日西而陽氣巳虚.氣門乃閉.

 

是故暮而收拒.無擾筋骨.無見霧露.反此三時.形乃困薄.”

 

『素問』生気通天論

 

 

人体は、 1日24時間の陰陽とも同調しています。

 

 

 

最も陽気の高まる昼間~夕刻に人間も最も陽気が盛んとなり、最も陰気が盛んとなる真夜中~明け方に人間も最も陰気が盛んとなります。

 

 

4.風向き

 

 

“風従其所居之郷來.爲實風.主生長養萬物.従其衝後來.爲虚風.傷人者也.

 

主殺主害者.謹候虚風而避之.”

 

『霊枢』九宮八風

 

“黄帝曰.願聞歳之所以皆同病者.何因而然.少師曰.此八正之候也.”

 

『霊枢』歳露論

 

 

 

その季節特有の風向きがあります(夏は南~南東の風、冬は北~北西の風など)が、その季節には吹くはずの無い風向きで風が吹くと人体に悪影響を及ぼすことがすでに 『霊枢』で説かれていいます。

 

 

 

5.月齢

 

 

“月始生.則血氣始精.衛氣始行.月郭滿.則血氣實.肌肉堅.月郭空.則肌肉減.

 

経絡虚.衛氣去.形獨居.是以因天時而調血氣也.”

 

『素問』八正神明論

 

 

気血が大いに弱っている重病患者においては月齢の影響を大きく受けるので、治療する側は大いに意識しておく必要があります。

 

 

特に新月あたりでは気血がさらに弱る傾向にあるので要注意です。

 

 

 

6.天地陰陽・四時陰陽に従った刺鍼術

 

 

a.月齢と正気の弱り具合

 

 

大きく正気の弱っている患者に対して新月あたりは強く潟法は施さないのが鉄則です。

 

 

b.季節、風向

 

 

春であれば上へ上へ気が昇るから、気を下げるような治療を考えます。

 

 

春の花粉症や喘息など、上へ上へ突き上げるものは、必ず気を引き下げなければいけません。

 

 

上に取穴するか下に取穴するか、多面的観察がこのとき活きてきます。

 

 

風向きは東西南北から吹き、春には東から、夏には南から、秋には酋から、冬には北からが中心に吹きます。

 

 

また、その季節に吹くはずのない風向きであれば、逆風(邪風)となります。

 

そういう場合には、慎重に穴を使わなくてはいけません。

 

 

例えば、台風が近づくと、外界の湿熱が一気に過度となる。

 

湿熱の影響を大きく受ける患者には、台風が去った後で治療するのが賢い選択肢ですが、そうできない場合には、清熱祛湿を強化する目的で、合谷や陰陵泉や陰谷を使って、健脾利水し、下へ気を降ろすような方法を考えます。

 

 

このように、治療の原則論に合わせ、自然の状況も鑑みて自然の中で治すべきです。

 

 

次週に続きます。

 

 

 

お楽しみに!

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

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血の病㉒

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

とうとう今年も残り2か月。

 

 

張り切っていきましょう。

 

 

前回の続きです。

 

 

前回の話はコチラ

 

 

前回は、血と心神の関係に関して書きました。

 

 

今回は、血と肝に関して書いていこうと思います。

 

 

東洋医学における「肝」には、色々と働きがあります。

 

 

その中で血に関する働きとして、血を貯蔵し、血流量を調整する「蔵血作用」があります。

 

 

血が何かしらの原因で虚して不足すると、様々な症状が出てきます。

 

 

まずは、肝血不足について書いていきます。

 

 

血液の流量の調整する働きが失われ、全身の各処に血液が充分に行き渡らず、様々な機能低下を招きます。

 

 

肝は眼や筋肉、関節、爪などと非常に深い関りがあります。

 

 

眼や爪、筋肉、関節などに問題が発生したり、肝は血海とも言われ、血海が不足すると月経の量が少なくなったり、閉経してしまったりします。

 

 

この他にも、肝に蔵される血が不足することで、肝の働きが低下し、疏泄の低下などを引き起こす可能性もあります。

 

 

こういった部分に関しては、意図的に問診をして、明らかにする必要はあると思います。

 
 
 
その他にも、血は気の乗り物なので、血が何かしらの原因で減少すると、気は乗り物がなくなり、気虚を招いてしまう場合もあります。
 
 
 
その流れで、例えば血虚から気虚を引き起こし、その中で脾の気虚を招き、統血作用が低下することで、出血傾向になる可能性もありますし、気虚から固摂機能が低下することで、出血を引き起こしやすくなる可能性もあります。
 
 
 
その他にも、血と精は同源なので、血虚を招くと、精も減少する可能性もあります。
 
 
 
出血1つとっても色々なメカニズムが考えられるので、しっかりと頭に入れておく必要があります。
 
 
 
また、気と血、血と精、気と精とこれらは同源であることから、1つと減ると他も減少してしまう可能性があります。
 
 
 
そういったことも含め、基礎的な部分ではありますが、しっかりと把握しておく必要があると思います。
 
 
 
 
 
参考文献

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸・漢方の名医になるための気血弁証論治学』 編著;神野英明 (たにぐち書店)

 
 
 
 

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