東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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治療原則―三因制宜

 

 

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こんばんは、三鬼です。

 

 

 

今回は三因制宜という治療原則について書きます。

 

 

 

三因制宜とは、因時・因地・因人の三つの要因に応じて治療を調整する原則です。

 

 

 

同じ病であっても、時期・地域・個人によって治療法を変えるべきだという考え方です。

 

 

 

因時制宜は、季節や時刻に応じて治療を調整することです。

 

 

 

春は陽気が昇発するため、発散の薬を用いやすい季節です。

 

 

 

夏は暑熱が盛んなため、清熱の薬に注意が必要です。

 

 

 

秋は燥邪が多く、潤燥の薬を用います。

 

 

 

冬は寒邪が多く、温裏の薬を用いやすくなります。

 

 

 

因地制宜は、地域の気候や風土に応じて治療を調整することです。

 

 

 

高温多湿の地域では湿熱証が多く、利湿清熱の治療が必要です。

 

 

 

寒冷乾燥の地域では寒証や燥証が多く、温裏や滋潤の治療を用います。

 

 

 

高地と低地、沿岸と内陸でも適切な治療法は異なります。

 

 

 

因人制宜は、個人の年齢・性別・体質・生活習慣などに応じて治療を調整することです。

 

 

 

小児は「臓腑嬌嫩」で薬量を少なくし、作用の穏やかな薬を用います。

 

 

 

老人は気血が虚弱なため、補益を重視します。

 

 

 

女性は月経・妊娠・産後の時期により治療を調整します。

 

 

 

体質により陰虚傾向か陽虚傾向かを見極め、生活習慣や職業も考慮します。

 

 

 

三因制宜により、個別化された最適な治療が可能となります。

 

 

 

【参考文献】

東洋療法学校協会 編;教科書検討小委員会 著.新版 東洋医学概論.医道の日本社;2023

 

 

 

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問診に関して54(⑨女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)②)

 

 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

 

今週から「⑨女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)」に関して、書いていきたいと思います。

 

 

 

2. 女性カルテでの問診

 

 

 

人体の基本的な臓腑、経絡、 気血津液の生理機能に男女の差異はありませんが、

 

 

女性は男性に比べて毎月、月経が来たり、妊娠出産したりで、血の変動が大きいので月経や出産などの情報から

 

 

素体としての気血の過不足や気血の停滞しやすい部位、変動しやすい臓腑が何かなどを解析しやすいです。

 

 

A.月経の一般的な状態

 

 

 

1)初潮:14歳(現代は10歳前後)

 

 

2)周期:28±7日(月経が終わって次の月経が始まるまで)

 

 

3)経期:3〜5日、長くても 6~7日

 

 

4)量の変化:1回ごとの総量は50〜80cc

 

 

始め量は少なく、次第に多くなり、2日目は最も多くなり、以後次第に少なくなって終わります。

 

 

明らかに多すぎたり、少なすぎたりするのは異常があります。

 

 

5)色の変化:”紅”(指を切った色よりも濃いめ)から日が経つと徐々に”深紅”となり終了時には“黒茶”の強い色調となるのが正常。

 

 

6)血の質:薄くもなく、粘っこくもなく、明らかな血の塊がなく、特別な臭いがない。

 

 

7)帯下:生理と生理の間に多い、常に出ている。卵の白身状のものは正常。

 

 

 

B . 月経の異常

 

 

1 )月経周期

 

 

① 一般的に早く訪れる→熱傾向

 

 

② 遅く訪れる→寒傾向

 

 

③ 年に数回、あるいは無月経 →虚証もしくは瘀血や気滞などの実証、あるいは虚実挟雑証

 

 

2)経血の色と量

 

 

① 鮮紅色で多量 → 熱

 

 

② 暗紅色で少量 → 寒

 

 

③ 淡紅色 → 血虚傾向、正気の弱り

 

 

④ 暗紫色 → 瘀血

 

 

実際の臨床では、「色が薄く多量」の場合に、脾不統血や脾腎陽虚によるものもあり、逆に邪熱が強すぎて血が煎熱されて「色が濃く量が少ない」場合もあります。

 

 

よって色と量のみで短絡的に寒熱虚実を決めつけることはできません。

 

 

経血の量の多少の判断は、おおよその目安として、生理用ナプキンを交換する時聞が1日何回か、あるいは昼用か夜用か、などから推測していきます。

 

 

 

次週に続きます。

 

 

 

お楽しみに!

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

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