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こんばんは、松木です。
前回の続きを書いていきます。
医療とホスピタリティ(その1)
医療とホスピタリティ(その2)
医療とホスピタリティ(その3)
サービス業で重視されているCS(customer satisfaction:「顧客満足」)概念がなぜ、医療や教育の現場で簡単に応用できないか。
それについて雑誌「プレシデント」に石井淳蔵先生という方が、二つの問題点を指摘しておられます。
それを参考にさせて頂きながら、私見を述べたいと思います。
1、誰が顧客なのか。
2、満足度をいつ尋ねるべきか。
前回書きましたように、サービス業、例えばレストランであれば、「食事終了直後に」満足度の評価を、「実際に飲食した人」に行ってもらいます。
ここでは、「実際に飲食した人」が顧客であり、
「食事終了直後」が評価をしてもらうタイミングです。
1、誰が顧客なのか
単純に考えれば、「患者=顧客」なのではないか、と思われるでしょうが、
例えば医療現場では、本人は治療を拒んでおられるにも関わらず、家族が治療を希望しているというケースもあります。
このような場合、「顧客」という概念では対応が難しくなります。
医療ですので、当然患者の症状を改善することに全力を尽くすべきではあります。
がしかし、それを嫌がる当の患者に行えば、サービス業で行われているような患者の満足度調査の結果は当然低くなるでしょう。
さらに言うと、医療というのは、社会から人材の復帰を望まれている、という側面もあります。
この考えは、国民皆保険の一つの意義だと思います。
そうすると、健康保険を使った医療である場合、もし顧客を出資者であると定義付けた場合には、「顧客=社会」とも言えます。
こうなってくると対象が漠然としてきます。
このような意味で、まず「顧客」の設定が難しいというのが一つの問題点です。
つづく
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こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
続き行きます!!
今日は「熱証」についてです。
体に”熱がある”と聞くと、東洋医学をあまり知らない方は、
「風邪を引いた時に体温計ではかると高くなってる、あれね」と、
”体温の発熱”を想像する方がほとんどなんじゃないかと思います。
鍼灸師でもそう思っている方々がたまにいらっしゃいますが・・・
しかし、東洋医学において”熱がある”というのは、それとは異なります。
”体温計で熱をはかる”という行為は、もちろん古代にはありません。
これは、西洋医学における診断行為です。
しかし、数千年前に書かれた東洋医学の古典には「熱」の記載が多くあります。
この辺を混同してしまうと訳わかんなくなっちゃうんです。
院長ブログでもそのように言っております。
湿熱について 参照
では何をもって、東洋医学的に”熱がある”と診断できるのでしょうか。
それは文頭にも書きました、「熱証」という症状があるということで診断できます。
代表的な症状・所見としては、
1.暑がる、または皮膚を触ると熱い
2.寒冷を好む
3.口や喉が渇き、ごくごく勢いよく飲む
4.冷たい飲食物を好む
5.顔が赤く紅潮し、目が充血する
6.落ち着きがなく、不安がり、動きがせわしない
7.大便が硬くなる、または便秘となる
8.小便が濃い黄色となり、少なくなる
9.大・小便の臭いがきつくなり、時に排泄時に灼熱感を伴う
10.舌の色が赤くなる(正常は明るいピンク色)
この辺が代表的な症状です。
なぜ、このような症状となるかの詳しいメカニズムは割愛しますが、簡単に言えば、
体の”余分な熱”が悪さをしているのですから、体内の正常なお水が乾かされ、減少するため、
体全体が水分不足の”乾燥状態”となる訳です。
問診や体表観察でこういった症状・所見が数個見られれば、「熱証」と判断できます。
ですから、たとえ体温計で熱をはかった時に高熱でも、本人が、
”寒がっていたり”、”悪寒があったり”、”温めた方が楽だったり”、”顔が青白かったり”、”喉が乾かなかったり”
する場合は「熱証」とはならないのです。
上の様なケースではむしろ、冷え症状がメインの「寒証」となり、治療としては”温める”という方法が中心となってきます。
この辺が陰陽論の素晴らしいところでしょう。
では「熱証」が証明されたら治療はどの様にしていくのでしょうか?
次回に続く。
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