東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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患者さんの声(30代男性、SLE:全身性エリテマトーデスに伴う諸症状)

2011.07.26

 

 

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

 

本物の鍼灸医学の世界を、我々と追求してみませんか?

 

募集内容の詳細はこちら。

 

 

 

 

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再び、「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します!!


30代 男性 

症状:SLE(全身性エリテマトーデス)に伴う諸症状(全身の軋み感、震え、不安感、脱毛、疲れやすいetc..)

 
私は元々、仕事の関係で中国の上海に赴任をしていたのですが、過労とストレスで体調を壊してしまい、病院に担ぎ込まれた時の病名は、


SLE(全身性エリテマトーデス)
という膠原病(こうげんびょう)の一種である難病、とのことでした。

しかも同時に、その病気から来る腎炎も発病しており、もう少しで取り返しがつかなくなるところまで来ていました。

また、おそらくその頃は軽い鬱にもなっていたのではと思います。

 
約半年の入院を経て、何とか社会復帰をしたのですが、それでも難病だけあって西洋医学では根本的な治療法が無く、薬で一生コントロールしなければならないということで、

今後ずっと副作用に怯え、再発を恐れながら生活していくと想像しただけで非常に暗い気持ちになりました。

退院後も体調や精神状態はいまひとつな日々が続いていたのですが、その時に北辰会の鍼灸に出会いました。

 
その後、縁あって竹下先生の所にお世話になりだして約4カ月、今は週2回ほど通っています。

元々東洋医学には興味があったので、すんなり受け入れることが出来ました。

なんというか、自分の崩れたバランスが序々に戻っていくというような感覚にとらわれます。

仕事で疲れていても、鍼をしてもらって、帰る頃には何とも言えない心地よさがあります。

つらかった全身の軋みや震えも良くなってきており、脱毛も治まりました。

日常の生活でゆがんだ部分を矯正してもらっている感じです。

それは体だけでなく、精神的にも本当に効きます。

 
また、私はお医者様の人柄も重視していて、どんな名医と言われている人でも、人物を尊敬出来なければ長くは続きません。

よくありがちな、名声でもって慢心してしまわれている先生たちもおられます。

その点、竹下先生は人柄もさることながら勉強熱心で、常に向上心をもって患者の立場にたって自然体で接する姿勢にはとても信頼感があります。

 
今後に関しては、薬の服用は直ぐにはやめられないものの、鍼の治療と並行して、あせらず、体と心のバランスを整えていければと思っています。
 
世間には、鍼灸もたくさんの種類があり、何本も鍼をさして電気を流したり、グリグリと動かしたり、痛い治療もありますが、この清明院の治療は一撃必殺!

「本当にこれで効くの?」

と思うくらいですが、効果はお勧めです。

「鍼って痛いんじゃ?」


と誤解している人がいると思いますが、ほぼ無痛です。

薬で治らなくて困っている人がいたら是非紹介したいと思っています。

一人でも多くの人が苦しみから解放されれば何よりですので。。。

【清明院からコメント】


僕の人柄について、大変なお褒めの言葉をいただき恐縮なんですが、

「この医学そのものや、患者さんに対する姿勢、態度、取り組み方」

という、実は僕自身が”大前提として”非常に重要視している部分を評価いただいたことを、非常に嬉しく思います。

この方は、平成23年の2月から東京に転勤され、4月に初診にみえました。

それまでは関西の北辰会の先生の治療院で治療されていた患者さんです。

その先生の治療が非常によく効いていたこと、また、その先生との信頼関係がしっかりと出来ていたことから、

清明院での治療も、非常にスムーズに開始することが出来ました。

このSLEという病気は、有名な関節リウマチやシェーグレン症候群と同じ種類の病気で、「自己免疫疾患※」と呼ばれます。

※外敵でなく自分の体の成分に対して免疫反応を生じるために発生してしまった病気のこと。

この類の病気は、西洋医学的には難治、難病として扱われることが少なくありません。

・・・とはいえ、我々東洋医学の立場では、弁証論治によって、養生指導をしながら、五臓六腑や経絡の寒熱虚実を整えるのみであります。

この症例では、「心肝気鬱(しんかんきうつ)>腎虚(じんきょ)」と証を立て、週2回の治療を徹底的に行った結果、

仕事をしながらであっても、上記のように非常に高い効果を上げることが出来た症例だと思います。

なお、この症例では、SLEに関する西洋医学的な検査数値も改善してきているようですので、また追っていいご報告が出来れば、とも思っております。

今後も、さらなる改善を目指して、治療を続行していきたいと考えております。

 

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経穴(ツボ)は治療ボタンにあらず

2011.06.01

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清明院の患者さんの中には、重症や、難病の患者さんもいる。


今日、とある往診の患者さん(高齢の女性)から言われた言葉。

「先生、こないだのツボ、よく効いたわ~。すごく楽だったわ~。またあそこにやって~。」

・・・この患者さんもかなりの重症。

リウマチ、狭心症、副腎不全、腎不全等々、西洋医学的な病名の宝庫のような患者さんだ。


西洋薬も、病院に言われるがままに、雪だるま式に増えていき、もう長いこと、15種類ぐらいの薬を飲み続けている。

それなのに、しょっちゅう心臓発作を起こしては、病院に入退院を繰り返していた。


往診を開始した時は小便がほとんど出ておらず、全身にきつい浮腫みと呼吸困難。


慌てて治療して、苦心しながらも、何とか小便が通じ、呼吸困難、胸痛、動悸等の症状がやっとマシになってきた矢先に、この言葉。(苦笑)


患者さんの中には、

「〇〇の病気(症状)には〇〇というツボ!」

という認識で、経穴(ツボ)をとらえている人が少なくない。

 

それはどんな重症の患者さんでも同じだ。

 

・・・でもそれは間違っている。

「経穴(けいけつ)」って何ですか? 参照

 


同じツボでも一人一人、状態が違う。


同じ人の同じツボでも毎日毎日、状態が違う。


当然、同じ病名の人でも、ツボの状態は異なっている。


顔や声や体型や性格が一人一人違うように、同じ人でも時によって違うように、厳密にいえば、まったく同じツボは一つもないのだ。


それに対して、絶妙に合わせた鍼や灸をするから、結果的に正しく「気」が動き、結果として全身の陰陽、五臓六腑の調和がとれ、結果として、

 

ビックリするような効果が得られるのだ。

 


瞬間瞬間に合わせた治療をすることが大事なのだ。

 

ある病気や症状の時に、誰でも、いつでも、同じ経穴に、同じような反応があり、そこに同じような鍼をすれば同じような効果が得られるかというと、

 

それはとんでもない間違いだ。

 


ある症状が出ている時に劇的に効いたツボも、その症状が治まってしまえば、ツボの反応も治まり、同じように鍼をしたとしても、こないだのような効果は得られにくい。

 


僕も昔、こういう場面で、患者さんに言われるがままに、

「こないだやってよく効いたツボ」に、

「こないだやったように」

鍼をして、かえって悪化させた、苦い経験もある。

 

正確な診立てが出来ていない、ツボを正確に観察できていない証拠だ。

 

「こないだ」と「今この瞬間」では、もう同じツボではないのだ。

 

〇

 

だから、冒頭の患者さんにはこう答えた。

「うん、またそのうちネ。(ニッコリ)」

・・・そして、「こないだの」とは違うツボに、「こないだの」ぐらい楽になるであろう、正しい治療をした。

 

P.S


誤解を招かないように付言しておきますが、前回の治療と同じツボを使うことも当然あります。

要は、治療するその瞬間における、最適な経穴の選択というのは、プロとしての判断で「この場合効かせやすいか、そうでないか」で決まるのであります。

要するに「経穴」、ツボは、治療ボタンではないのです。


「人間」、病人は、機械ではないのです。

「生命」、いのちは時々刻々と、個性的に変化流転しているもの、というのが、東洋医学の大前提なのです。

 

 

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(社)北辰会関東支部2月定例会

2011.02.28

昨日、2月27日(日)は、代々木オリンピックセンターで行われた、(社)北辰会関東支部定例会に行ってきました!!

今回の定例会は、午前中基礎コースは土田丈先生による

「臓腑経絡学 肝・胆」

午前中臨床コースは尾崎真哉支部長による

「疾患各論 リウマチ」

これはどちらも非常に重要な内容です。

臨床上、「肝の臓」、「胆の腑」に異常を起こしている患者さんは少なくないし、「リウマチ」という病も、診る機会の非常に多い疾患の一つです。

僕は北辰会HPに載せるための宣材写真を撮るため、幸い両方の講義を少しづつ聴講させていただきましたが(役得)、お二人とも素晴らしい内容の講義をしておられました。

そして午後は本部講師である森洋平先生による

「北辰会の刺鍼術 講義+実技」

でした。

・・・コレまた素晴らしい内容で、受講生の方は北辰会の刺鍼術が、理論的にも実践的にも、よく分かったんじゃないだろうかと思います。

アンケートが楽しみなところです。

北辰会では、撓入鍼法(とうにゅうしんぽう)という独特の刺鍼術を用います。

そして、撓入鍼法をやりやすくするための独自の鍼”蓮風鍼”も開発しています。

昨日はこの、”蓮風鍼”の製造メーカーである、タフリー社さんも勉強会に見えてまして、なかなかの盛況ぶりでした。

・・・まあそうはいっても、一回講義を受けて、その時間だけ練習しただけで、完璧に出来るようになるワケありませんので、受講生の方々は、

 

僕も含め、今後よくよく、毎日毎日練習して、各々が上達していくことでしょう。

そして終わった後は飲み会・・・。

今回も濃かった・・・。(苦笑)

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実践から理論

2010.06.05

いや~、本日もあわただしく治療させていただきました!!

今日は何やら清明小学校でしたネ♪

(笑・・・昼間みえた患者さんにしか伝わらないけど。)

校長気分を満喫させていただきました。(笑)

早いもので、明日が(社)北辰会本部臨床コースでの、僕の症例発表の日となりました!

(緊張~こわい~)

今回の症例は、「リウマチ性多発筋痛症と診断された足底痛の1症例」であります。

症例検討会というのは、(社)北辰会では本部でも支部でも、かなり前からずーっと行われている、恒例の企画であります。

これは、発表者が自分の症例をレポートにまとめ、実際のカルテを使って、その症例のポイント、問題点、改善点などを、

大勢の参加者(プロの臨床家の先生方)と一緒に検討しあう、大変重要な場であります。

(もちろん患者さんの個人情報は完全に守られます。念のため。)

(社)北辰会の代表理事である藤本蓮風先生は、数十年前から「実践から理論へ」という言葉を強く叫ばれ、

「真に実践する者こそが、真の理論家である。」

と述べておられます。

これは僕も全くの同感で、これを掲げ、邁進している北辰会に、強いリスペクトの念を覚えます。

(・・・ていうか一応、講師なんだけどね。(笑))

古典は無条件に、古典だからスゴい!ではなく、

やはり東洋医学の古典がいかに優れているとはいえ、それを完全に鵜呑みにし、悪く言えば「盲信」し、古典に書いてある通りやってりゃ何でもいいんだ、

ではなく、古典に書いてあることを「現代の」実際の臨床の現場で追試し、現実の臨床において利用価値の高いものにこそ、その価値を見出す、という姿勢が、

 

「現代の」東洋医学者である我々には求められると思います。

そしてその”実践”から得られた”理論”を、過去の名医、先哲達の理論に照らし合わせて、より完成度の高いものを追求していく、という作業が出来る、

 

ということにこそ、「古典」の価値がある、と思います。

まあ言わば、人体という小宇宙に対する、伝統的な医療(鍼灸)の「実践」を通じて、古代の名医たちと、時空を超えて討論できるツールが「古典」である、ということです。

・・・まあそんな訳で、明日は僕のつたない「実践」を、百戦錬磨の大先輩たちの前で披露させていただく訳でございます。(苦笑)

でも冗談抜きで、前にも書きましたが、こうやって大勢の前で自分の症例を発表する、ということは、発表者自身が大きく成長するチャンスなんです。

僕自身、過去に2回ほど北辰会関東支部にて症例発表させていただきましたが、非常に自分自身が勉強になり、

なんていうかこう、パワーアップします。

という訳で、ちょっとパワーアップしに、大阪まで行ってきます!!(笑)

 

 

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症例発表の準備・・

2010.04.15

今、わたくしは今年度の6月に(社)北辰会本部臨床コースで発表させていただく症例を、せっせとまとめています。

 

個人的には、かつて関東支部において、

2008年度(HIV、右手の運動麻痺の症例)、

2009年度(アトピー、鬱病、首の痛みの症例)

と、2年続けて発表させていただいたので、3回目の発表となりますが、今回は初の本部での発表になりますので、今から緊張しています。。。

 

支部よりも本部の方が聴きに来る人数も多いし、すぐ横に蓮風先生いるし・・・。(苦笑)

 


しかも今年度からは、関東支部での発表症例の事前添削役(発表の前に、発表者の先生から症例原稿を見させていただいて、問題点を絞り込む役目)を仰せつかりまして、

そちらとも重なっていて、なかなかてんてこ舞いであります。

 

正直、けっこう大変・・・。(苦笑)

 


まあともかく、今回の発表症例は「リウマチ性多発筋痛症」という病気の症例です。

 


あんまり言うとネタばらしになりますし、患者さんのプライバシーもありますので、詳しい内容は本番まで言いませんが、一つの症例を発表用にまとめる作業って、何回やっても大変ですねえ。。

 


自分の中では理論的に整合性のある治療をやっているつもりでも、後から一つ一つ点検していくと、必ず「詰めの甘い部分」が出てきます。

 


それを、コワ~いコワ~い諸先輩方の前で発表するなんて、もう足がガクガクです。

(笑・・・冗談です。北辰会の先生方はみんな優しい先輩達です。)


まあ冗談はさておき、症例発表というのは、実は発表者自身が非常に勉強になります。

 


パワーアップするチャンスなんです。

 

まず、自分の治療そのものや、患者さんの病気の状態を、聞き手が分かるように説明する、コレだけでも十分勉強になります。

 


しかもそれに対して先輩たちからその場で直接アドバイスがもらえて、質疑応答という形でコミュニケーションが取れる、大変貴重な機会であります。

 

今年もこの機会を存分に、貪欲に、生かそうと思います。

 


僕と縁のあるすべての患者さんのために・・です。

 

 

 

 

鍼灸には保険がきかない!?(その3)

2010.03.24

これまでのお話

鍼灸には保険が効かない!?(その1)
鍼灸には保険が効かない!?(その2)

 

鍼灸治療に、病院と変わらない方法で、保険が使えるようになる、こんな日が来たら、僕らにとっても、患者さんにとっても、こんなに嬉しいことはありません。

 


しかしこれには、実に様々な問題が重層的に立ちふさがっており、正直、はたして我々が生きているうちに実現するだろうか、と思ってしまうほど、

 

実現は至難の業だと思います。

 


まず、鍼灸、東洋医学の有効性をアピールするにあたっての問題です。

 


清明院HPにも書いてある通り、鍼灸はあらゆる病気に有効だと思います。

 


近年、WHO(世界保健機構)が、鍼灸治療の有効性あり、とした疾患を、具体名をあげて発表しました。

(社)日本鍼灸師会HP参照

 

これを見ますと、前々回に挙げた、日本政府が保険適応と認めた6疾患以外にも、実に様々な病気に、鍼灸が有効であることが分かります。

 


僕個人的には、さらにこれら以外にも、まだまだ鍼灸治療が有効な疾患はある、と思っています。

 


僕の短い臨床経験からも、尊敬する先輩たちの仕事を見ても、それは明らかです。

 


日本政府がなぜこれ(WHOの定義)に保険適用化、という対応をしないのか、という問題はここでは一先ずさておいて、WHOが掲げた病気「以外」のモノに対する有効性をアピールする上では、

 

一応色々な方法が考えられます。

 


まずは実際に治った症例を公の場(学会等)で発表することが出来ます。

 


しかしこれは学会発表の分類としては単発の「症例報告」という扱いになり、多くのデータを集積したものに比べると相対的に評価は低くなります。

 


ということで、いくつかの同じような症例を集積して発表する、という方法が考えられますが、
全国の大学病院の患者数と、鍼灸院の患者数を比較すれば、

 

圧倒的に数で劣ることは自明の理です。


(つまり、良い内容を書いたとしても、結局は評価が、説得力が相対的に劣る、ということです)

 


しかも、現状、日本の鍼灸業界と言うのは、治療する上での方法論が全く統一されておらず、各鍼灸院がそれぞれに全く違うやり方、理論で治療を行っています。

 


つまり、例えばリウマチの患者さんを1000人集めて、鍼で治療して、90%有効だった、と言っても、

「それはあなた(の流派)の場合は、の話ですよね?」

と言われちゃいます。

 

なるほど、鍼灸師同士の各流派で全然、足並みが揃ってない訳ね、と思いますよね??

 


しかも、じゃあそれらの流派が喧々諤々やって、よりよい治療法を真剣に、患者さんのために模索しているかと言うと、それも現在はほとんどやっていません・・・。

 


一応、昭和の時代に、それをやっていた時代はあったんですが、結局お互いに譲れない部分が勝ってしまい、話にならない、まとまらない、

 

というのが実情だったようです。

 


そうして、今では「変な住み分け」みたいなものが成立していて、一見安定しているように見えますが、どうやら「一丸となる」という空気が、

 

今のこの業界にはほとんど皆無、と言っていいようです。

(現状を見れば、結果として、という意味で、です。)

 


・・・ということは当然、傍から見たら、残念なことに、個人個人が好き勝手なことを言って、自分の周りにフォロアーを集めて、まるでドングリの背比べをやっているような滑稽な業界、

 

という心無い(しかしある意味冷静な)評価が、実際にあります。

 


しかしながら、この「流派」というものに属している先生方に実際にお会いして話を聞くと、「自分良ければすべて良し」と思っている先生はほとんどいません。

 


みんな潜在的には、

「みんなで協力して、いい知恵出しあって、業界を良くしていこうぜ!」

という思いはあります。

 

しかしあまりにもそういう流れがないもんだから、

「じゃあ俺は俺なりに最大限、出来ることをやるわ。」

となってしまいます。

 

それが現状の「変な住み分け」みたいなものに繋がります。

 


しかも、そういった「流派」に所属することを嫌って、一匹狼とでもいうべきか、自分の治療所をもって、弟子もとらず、自分の患者さんのみを淡々と治療しておられる先生も多いです。

(実は何気にこのパターンが一番多いんじゃないでしょうか。まあそれがその先生にとっての、鍼灸師としての自己実現であるならば、そのスタイルも十分理解は出来ます。)

・・・で、結局こうなると、一部の先生のみが、各種のメディア(TV、新聞、雑誌、書籍、インターネットetc..)を利用して、出来るだけ説得力のある理論に基づく症例や、

 

理論そのものを数多くアピールする、とか、公的な学会発表、研究活動を続ける、という方法しかなくなります。

 


それを個々が手探りで、勝手気ままに、バラバラにやり続けている、というのが、現在の鍼灸業界の姿でしょう。

これでは、一部の、縁があった患者さんの心を動かすことは出来ても、国家を動かすことは出来なそうですよね?

 


(次回に続く)

 

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鍼灸には保険が効かない!?(その1)

2010.03.21

この間、いいコメントをいただきましたので、「鍼灸と保険」というテーマで何回かに分けて書こうかな、と思います。

(そういうことにも目を向けていかないとね。現実は大事です。目をそらさずに行きましょう!)

 


まず初めに、今現在、日本は言うまでもなく「国民皆保険制度」というものを採用しています。

 

これのお蔭で、前年の収入に応じて1~3割の負担金で国民誰でもが低額で医療を受けることが出来ます。

(皆さん持ってますよね?保険証。)

 


仮に収入がなくても、生活保護制度、後期高齢者医療制度等によって、その権利は守られますし、病気によっては全額公費負担になる制度もあります。

 

とても弱者思いの、いい制度ですよね。

 


しかしこれは、「保険医療機関」での治療がメイン(というかほとんど)です。

 


つまり、国家資格である「医師免許」や「歯科医師免許」を持った医師が営業している、病院、医院、診療所、クリニック、歯科医院での治療に関して、

 

保険者(国や保険組合等)から治療費の大部分(7~9割)が支払われるわけです。

 


あと一部、柔道整復師がやっている接骨院、整骨院でも保険が使える、という認識があります。

 


しかしこれは正確に言うと、接骨院の場合は原則として、一度窓口で治療費を全額(10割分全額)払って、
自分の保険負担割合との差額分を、

 

患者さん自身が、自分で保険者(例えば国保なら区役所)に請求する、という方法をとるものです。


(あくまで「原則」としてね。)

 


しかしそれだと、一時的にでも患者さんの負担が大きくなりますので、多くの(というかほとんど全ての)接骨院では、「受領委任」といって、

 

保険者への差額の請求手続きを接骨院が代行するため、窓口では一部負担金のみをいただく、という形をとっています。

 


接骨院に治療に行ったことのある方は、申請書にサインを求められた経験があると思います。

 


これは、上記の手続きを接骨院さんの方に任せますよ、という確認なんです。

 


これにより、接骨院、整骨院では保険が使える、という認識が国民に浸透しています。

 


もう一つ言うと、接骨院で保険が使えるのは「骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷の5つの外傷(ケガ)のみ」についてです。

 


最近、慢性の腰痛や肩こり、単なる疲労感などに対する不正な保険請求が問題になっていますね・・・。

 

(逮捕者も全国に出ています)

 


ではいよいよ、鍼灸の場合はどうかというと、一応、保険は使えます。

 


・・・が、なぜかほとんど全然、使っている鍼灸院ありませんよね?

 


これはなぜかというと、保険を使って鍼灸を受けるためには、「医師による同意書」というものが必要になることと、保険制度においては、

 

一回の治療費がかなり低く設定されていること(総額でなんと1500円程度!)が理由になると思います。

 

しかも、保険適用になる症状として、「腰痛、頸肩腕症候群、リウマチ、五十肩、神経痛、頸椎捻挫後遺症」という、たった6つの疾病に限定(!)されており、

 

なおかつ、ひと月の治療回数、治療開始から終了の期間に至るまで、全て同意書を書いた医師が決定します。

 


さらには、上記6つの疾病を、病院と鍼灸院で併療(同時に治療)することは認められていません。

 


これまでに、患者さんがそのことを知らずに、同じ疾病で医院と鍼灸院に同時にかかってしまって、鍼灸院に「だけ」保険者から治療費が支払われなかった、

 

なんていう恐ろしい事例もあったようです。

 


しかも、今では撤廃されましたが、つい最近までは、鍼灸の治療回数には、なぜか法的に制限(ひと月10回までだったかな?)があり、

とてもまともに商売できるような仕組みではございませんでした。

 


そのため、保険専門の鍼灸院というものはほとんどなく、積極的に保険を使っている鍼灸院は、単純にすぐ隣にある医院と業務提携していたり、

単純にそこの鍼灸院の院長の親や親戚が医師であったり、という特殊な場合以外は、なかなか導入しにくいのが現状です。


「・・・あのさー、これ、なんか不公平じゃない?」

と思います。

 

さも日本という国に、保険制度に、鍼灸なんて効かない、嫌いじゃ、滅びよ!と言われているような気ィすらします。(苦笑)

 


しかも前回のブログにも書いたように、患者さんからは怪しい、痛そう、熱そう、恐いなんて言われます。(苦笑)

 


なんで、こんなことになるんでしょう。僕ら一生懸命やってるつもりなんだけどなー・・・。

 


毎日毎日、睡眠時間、遊ぶ時間を削って、鍼の本を読み、休日は勉強会にいき、知識、技術を少しでも高め、
患者さんの健康に少しでも寄与しようと頑張っているのは、

 

鍼灸の学術を最大化するためであって、こんな扱いを受けるためじゃない!

 


・・・とかって、卑屈になったこともあります。でも冷静に考えれば、こうなるには、それなりの理由、いきさつがあったはずです。


(次回に続く)

 

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「花粉症」について

2010.03.07

この時期、よく問題になるのが「花粉症」です。

 


コレ、実は僕自身も以前、なったことがあります。

 


ですので、患者さんの気持ちがとてもよく分かる疾患の一つであります。

 


・・・しかし、ここ何年かは、症状がまったく出ていません。

 


コレに関しては、西洋医学の耳鼻咽喉科の先生方も手を焼いていらっしゃるようで、なかなか決め手となるようなイイ手段がない、

 

というのが現状ではないでしょうか。

 


僕自身の時がそうでした。

 


僕はいつも、自分が体調を崩した時には自分で自分に鍼をし、それで解決がつかなければ先輩に鍼してもらったりするんですが、

 

たまに”あえて”病院”(西洋医学)にかかってみて、西洋医学ではどんなことをするのか、参考にしたりします。

 


花粉症になった時も、行ってみました。

 

 

・・・もちろん、ここで「お手並み拝見」みたいな顔して、冷やかしのような態度でいくのではなく、素性も全て明らかにしたうえで、礼儀やマナーには最大限注意して、しっかりとかかります。

 

(自分が逆の立場だったら嫌ですからね。)

 


清明院にも、先週ぐらいからチラホラ花粉症の症状を訴えて来られる患者さんがいますが、

「薬をもらったけど、あんまり楽にならない!」

とか、

「楽にはなるけど、また来年も同じかと思うと意味がない(治っていかない)気がする。」

とか、

 

「薬は効くけど、眠くなるから仕事にならない!!」

 

といった言葉を、患者さんからよく聞きます。

 


この病気って、昔はほぼなかったですよね。

 

(wikipediaによれば、日本では1960年代からだとか、戦後の杉の大量植林が原因だとか。)

 

 

ご高齢の患者さんに聞くと、皆さん

 

「花粉症なんて、昔は聞いたことなかった。」

 

と仰る。(苦笑)

 


最近、花粉症以外にも、アトピーやらリウマチやら、「慢性のアレルギー疾患」というものが大変増加して、人々の健康を害し、大問題になっています。

 


これらをなぜ撲滅できないんでしょうか。

 


昔にはもう戻れないんでしょうか。

 


もし撲滅できないとするならば、これらに対する最高の治療とは何なんでしょうか?

 


現代は、報道を見ていても、やれ花粉だの、ハウスダストだの、乳製品だのと、要するに「体の外のもの」にばっかり目を向けて(向けさせて?)、

肝心の「体の中のバランス」に対する視点がおろそかになっているような気がしてなりません。

 


「体の中」の話になると突然「ストレスによる免疫の低下、異常」という、あいまいで漠然とした、多くは除去しようのない「原因」が提示されます。

 


・・・花粉も、ハウスダストも、乳製品も、ストレスも、大昔からありますよ?

 


戦争をやってた時代のストレスって、現代よりも軽いのか?

 


何で現代人だけ、こんなことになるの?

 


そう言うと今度は大概、やれ環境ホルモンがどうしたとか、加工食品がどうしたとか、大気汚染がどうしたとか言われますが、

それって要は「治療できません」て言ってるのと同じじゃないんですか??と、思ってしまいます。

 


誤解を招くといけないので、付け加えておきますが、別に西洋医学のやり方に疑問がある訳ではなく、

単純に治りの悪い疾患であるだけに、その考え方、治療法がとても気になるのです。

 


そこで、例えば東洋医学では「花粉症」をどう考え、どう対応するかというと・・・。

 

続く(笑)

 

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