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これまで、多くの症例を世に出してきた。
20代の頃、経験がない分、少しでも理論武装しなくてはと、自分なりに一生懸命理論をやって、まあ、「口だけは」そこそこ強くなった。苦笑
でも、
「理屈はともかく、で?実際どんな症例やってんの??」
と言われた時に、モゴモゴ言ってて全然パッと具体例や治験例を出せない鍼灸師にだけはなりたくなくて、症例報告は定期的に出し続けようと決めて、早25年以上経ちました。苦笑
なので今では
「どんな症例やってんの?」
と言われたら、即答で
「最近はこんな症例を、こんな考えでやってるよ。」
だし、それに対して
「へえ、じゃあそれ、みんなが分かるように説明してよ。」
ってなった時に
「ああいいよ。いつ??」
と言えるようになりました。
(もちろん、そのレベルは全然まだまだですが。。。)
とにかく、いつも理屈ばっか打ってたりとか、やった、治った、よくなった、とか、一生懸命あれやこれやと宣伝して、やれ患者さんが何人来たとか、そればっかり自慢して、いざ表には症例出さない、それでは、世間様に対しては説得力がない。
SNSや、自分のHPに書く人はまだいいけど、多くの場合、それでは一方通行だし、真偽が危うい。
開業して軌道に乗るまではそれでもいいのかもしれないけど、ある程度の段階まで来たら、それなりの有識者からしっかりと批判をしてもらって、それを甘んじて受け入れてでも、キッチリと情報、証拠を整えて学会に出す、やっぱりこれが重要じゃないかと思います。
自分のやってる鍼灸が医学だというんなら、誰にでも分かるように説明できる筈です。
僕が初めて公に発表したのは、確か26歳の頃、北辰会関東支部の定例会で、でした。
あれも印象深い症例です。
それ以前の、19歳から26歳までの間も、常に自分自身の症例を俎上に載せて、勉強会でも何でもやってきました。
26歳の発表以降は、数十例の症例を世に出し続けてきました。
こないだふと思ったので、ここらへんで、以下に備忘録として、これまでに発表した症例の主なものを列記しておきます。
(そしてこの記事は今後、年一くらいで更新、アップデートしていこうと思います。)
〇
2008「痿証(上肢運動麻痺)、頚椎症性脊髄症、アメーバ赤痢、HIVキャリアの一症例」@北辰会関東支部定例会
2009「頸椎ヘルニア、アトピー性皮膚炎、鬱証の一症例」@北辰会関東支部定例会
2013「子宮癌末期の一症例」@北辰会本部定例会
「リウマチ性多発筋痛症と診断された両足底痛の1症例」@北辰会本部定例会、日本伝統鍼灸学会(発表後、論文として日本伝統鍼灸学会誌『伝統鍼灸』第40巻第3号(通巻79号)に投稿)
2017「再生不良性貧血の増悪が危惧された妊婦の1症例」@日本中医薬学会(発表後、論文として『日本中医薬学会雑誌』第8巻第1号に投稿)
「乳児のアトピー性皮膚炎の1症例」@日本伝統鍼灸学会(発表後、論文として『伝統鍼灸』第45巻第1号(通巻92号)に投稿)
2020「COVID-19治癒後の諸症状の一症例」@日本中医薬学会
2021「漢方治療で難渋し、鍼灸治療併用により著効したフクロウ型体質の一例」@日本東方医学会(増田卓也医師と共同発表の上、「睡眠・覚醒相後退障害 (DSWPD) の最新の知見と鍼灸治療の可能性」として『東方医学』 39巻 1/2号に投稿)
「小児難治性ネフローゼの1症例」@DAPAカンファレンス
「脊柱管狭窄症、認知症、胃瘻の一症例」@DAPAカンファレンス
2023「コロナワクチン接種後に発症した動悸などの諸症状の一症例」@日本東洋医学会
2024「フィッシャー症候群に鍼灸治療が奏功した一症例」@日本中医薬学会
「10年以上西洋医学的治療を拒否し続けてきた膀胱癌患者の一症例」@Metropolitan FM Conference
2025「口腔扁平苔癬に対する鍼灸治療15症例の検討 ―北辰会方式に基づく臨床的知見―」@日本歯科東洋医学会
2026「北辰会方式鍼灸治療に基づく嗅覚障害14例の症例集積 -病機と治療反応性の検討-」@世界中医薬学会連合会(WFCMS)耳鼻咽喉口腔科専門委員会 第18回学術シンポジウム(中国、広州)
たぶん漏れてるのもチラホラありそうだけど(苦笑)、取り敢えず以上の15題、ということになる。(うち2題は症例集積。)
上記の他、内輪の勉強会で発表した症例や、発表しようとしたけど様々な事情にボツになった症例、講義の中で使用した症例まで入れたら、上記の倍以上の数に上ると思う。(なので体感的には数十例、という感じ。)
こう見返してみると、この世界に入った1999年から2009年は開業前であり、先ずは開業して独立することに学術面、経済面、精神面において全集中すべき時期だったし、諸先輩方の臨床や症例にひたすらに学んだ時期だったため、公への発表は意識的に控えていた。
(・・・とはいえ、2008年には1本出しており、これも非常に印象的な症例だった。)
清明院を開業した2009年から2020年までは寡作に見えるが、この時期は開業してひたすら清明院を軌道に乗せたけど、2011年には東日本大震災があったり、それでも2015年には拡大移転して・・・、とかいうことをやりながら、せっせと東洋鍼灸専門学校や北辰会、東京衛生学園での講義、講演などをこなしていた時期で、
人前に立ち、何かを教える、診察や鍼灸の実技を見せる、また、臨床を論文化、文章化する、ということの徹底練習、訓練、という時期であったし、また、自分の症例よりも、むしろ後輩の症例や講義資料を添削しまくっていた時期だったように思う。
2020年から、公に症例を出す動きが加速している。
これはコロナ禍に入って偶然にも時間が出来たことと、2018年の順天堂東医研発足をきっかけに、多くの医師、医学生たちと関わっていく中で、やはり事実はしっかりと発表する、出来れば論文化する、ということの意義を強く感じたためであり、恐らく今後も、出来る限りは継続することになると思う。
清明院に見学に来た多くの医師から言われるのは、
「こんなに凄い症例だらけなのに、何で出さないんですか??」
とか、
「こういう貴重な事実がいくらあっても、それを発表しなかったら、結局はなかった、という評価、認識になってしまう。」
ということです。苦笑
ですので今後も、
「事実があったら叫べ!!」
という、蓮風先生の教えに従って、この医学の良さをアピールし続けようと思います。
いやはや、時間がない。。。
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