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2010.11.21

これまでのお話・・・
「五行(ごぎょう)」って何ですか?(その1)
「五行」って何ですか?(その2)
「五行」って何ですか?(その3)
「五行」って何ですか?(その4)
「五行」って何ですか?(その5)
◆「五行」の正常な循環
「陰陽五行説」においては、五行(木火土金水)の正常な循環の順番は2パターンあります。
一つは、
木⇒火⇒土⇒金⇒水⇒・・・・(最初に戻る)
だと言われています。
何故この順番(木が最初)になるのかは、ややこしくなるのでここでは細かくは書きませんが、これについては、古代中国人が自然界を素朴に観察していて、
「木が燃えて火が生じて」
↓
「燃えきったらその灰が土に還り」
↓
「土の中には鉱石(金属)があり」
↓
「鉱石の周囲の温度、湿度の変化で表面に水滴が生じ」あるいは「金属に熱を加えると液状(水状)に変化し」
↓
「水は木を養うのだ~!」
という、な~んかこじつけっぽい説明が、よくなされます。(苦笑)
・・・これもこれで、まあ一理あるかとは思いますが、もっと深い意味づけがあるような気もします。
ちなみによく、鍼灸学生の方々が、
「おいおい、なんか東洋医学って、言ってること、ヤバくないか?荒唐無稽なんですど・・・。」
とか、
「おおざっぱ過ぎるんですけど・・・。」
とか思って疑念、不信感を持ち、脱落するのも、たいがいこの辺です。(笑)
・・・ちなみに僕の場合はここで逆に、
「いやいや、そんなはずないっしょ!なんかあるっしょ!!あってほしいナー。」
と思った組です。(笑)
これはつまり、現代のように「文明的な観察機械」を持たない、当時の人間(学者)たちが、あくまでも”五感”で認識可能な範囲で、理論を組み立てていった結果なんだと思います。
確かに現代科学文明は、あらゆる道具や計測機器を使って、かつてよりももっともっと細かく精緻に自然を観察し、理解できたとも考えられます。
しかし、だからといって「自然」とうまくやれているか、うまく付き合っているかと言うと、大いに疑問であります。
こういう素朴だけど考え尽くされた自然認識だったからこそ、自然と人間がうまくやれた、おおざっぱに捕まえたからこそ、うまくいった。
そういうことって、人間関係においても、ありますでしょ?
”相手のことを細かく知り過ぎたら、うまくいかなくなった・・・。”
ってやつネ。
(笑・・・ちょっと違う?)
最後にまたまとめようと思っていますが、コレは実はとっても大事なんですよ。
(・・・と僕は思っています。)
で、もう一つのパターンですが、これは要は、”じゃんけん”の”グーチョキパー”の関係のようなものです。
次回はここからいきましょう。
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2010.11.20

これまでのお話・・・
「五行(ごぎょう)」って何ですか?(その1)
「五行」って何ですか?(その2)
「五行」って何ですか?(その3)
「五行」って何ですか?(その4)
前回、もともと別々に出来てきた「陰陽論」と「五行論」が、合体して「陰陽五行説」となった、という歴史的な流れを説明しました。
今回は、「五行」それぞれのもともとの意味を簡単に述べてみましょう。
木・・・樹木のこと。上へ、外へと、自由にのびのびとする性質(曲直という)のものは、これに属す。
火・・・炎のこと。熱を持ち、上へ上へと向かう性質(炎上という)のものは、これに属す。
土・・・大地のこと。植物の発育を助け、全てのものを載せる。ものを受け止め、変化させ、新たなものを生む性質(稼穡(かしょく)という)のものは、これに属す。
金・・・金属のこと。重く沈み、硬い。縮む、降る、変化する性質(従革(じゅうかく)という)ものはこれに属す。
水・・・お水のこと。潤し、冷やし、降る性質(潤下(じゅんげ)という)のものはこれに属す。
このように、生活に欠かせない5つのもの(五材)から、循環法則、相互関係として「五行」を設定し、これにさらに「陰陽」という考え方がドッキングされ、
これらの意味はさらに押し広げられ、複雑化、多様化し、自然界のあらゆる法則を表現する概念にまで発展していくのです。
あらゆるものを「五行」に割り振って考えていこうとする考え方が生まれてきます。
・・・まあ、それについてはまたあとで述べるとして、次回は「五行」の循環の順番、力関係について。
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2010.11.01

これまでのお話・・・
「心」って何ですか?(その7)
「小腸」って何ですか?(その1)
「小腸」って何ですか?(その2)
「小腸」って何ですか?(その3)
「小腸」って何ですか?(その4)
・・・「小腸の腑」シリーズ、いよいよラストでございます!!
☆「小腸の腑」と関わる体の部位
西洋医学では、小腸が悪くなったら、当然大便に異常が出たり、腹痛が出たりするはず、という風に考え、それを調べたりして、診断をつけていく訳ですが、
東洋医学ではそれだけではありません。
”五臓六腑”と”体の色々な部位”というのは、「経絡(けいらく)」というものの存在によって密接に結びついている、と考えているからです。
「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」って何ですか?
「経絡(けいらく)」って何ですか? 参照
五臓六腑のどれかが悪くなったら、その臓腑に関連する経絡にも異常が起こることがあり、逆に言えば、経絡上の異常を調べることによって、臓腑の異常を診断していく訳です。
例えば「小腸の腑」を病んだとしたら、手の小指側~肘~肩の後ろ側、首の横~顔面の横側(耳付近)なんかに異常が出てきます。
「異常」とは、具体的に言うと、上記の各部分が冷えたり、熱を持ったり、硬く引き攣ったり、あるいは緩んでしまって力が入らない、などの異常です。
具体的に病名を挙げれば、いわゆるテニス肘や五十肩、寝違いや中耳炎なども、この範疇に入ってきます。
(一般的な考え方からしたら、およそ”小腸”とは結び付かんでしょ?)
また、これとは逆に、上記の各部分を慢性的に使い過ぎたりして、悪い状態を放置しておくと、徐々に「小腸の腑」まで病んできて、
非常に治りにくい状態になる、というパターンもあります。
このように、
「五臓六腑」から「経絡」へ、
「経絡」から「五臓六腑」へ、
という病のルートを、東洋医学では非常に重要視しています。
これは、初診の時に、発症した時点から現在までの様子を詳しく問診することの理由の一つでもあります。
・・・たまに、初診の患者さんから、
「なんで痛いところに鍼をしないのですか??」
と聞かれることがありますが、それはこのように、東洋医学においては、全身のバランスを考えた上で、最も悪い反応の出ているところ(経穴)に治療を施すことが、
最も有効だと考えているし、実際にそうだからです。
このように、五臓六腑と経絡とは非常に深く関わり、その関わり方を熟知した上で、問診し、体表観察し、効果的な鍼をして気血の流れを調え、
バランスを調整するする、これが我々の仕事なのであります。
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2010.10.26

清明院では現在、求人募集しております。
本物の鍼灸医学の世界を、我々と追求してみませんか?
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久々に、「患者さまの声」をいただきましたので、載せさせていただきます!
これからも不定期に、載せていきたいと思っています!!
30代 女性
症状:過度のPC作業による首の痛み
パソコン仕事なので、首・肩のこりは職業病ですが、ここ半年でさらに労働時間が増え、首が痛むことが多くなりました。
マッサージではよくならず、首を動かさなくても鋭い痛みが走るようになったため、治療を考え始めました。
首の他にも不調を感じていたので、体全体を総合して診てもらえるらしい東洋医学・鍼灸に興味がわきました。
清明院を選んだのは立地と、ブログの更新にやたら熱心な院長先生に
「鍼灸は未知の世界だけど、この先生なら話が通じそう・・。」
と親近感を持てたためです。
(予想通り、先生は気さくな方で打ち解けやすく、院内のそこここに花を生けてあるのも好印象でした。)
初診では先生に、
「長年のパソコン仕事で首がかなり変形してしまっているので、痛みはスッキリとは取れないかも。」
と言われましたが、鍼の効果は他の部分で実感できました。
初回の治療後、以前、耳鼻科で診てもらっても治らなかった、鼻と喉のつまりがとれて、すーっと通ったんです!
この効果を感じられたことで、焦らずに首の治療に通うことができました。
数日おきの治療で、2週目には痛みが減り始め、3週目には1日に1回あるかないか、4週目には鋭い痛みを感じることは全くなくなりました。
今は6週目です。
これからどんな体の変化があるのか、楽しみに通いたいと思います。
【清明院からのコメント】
この方は大学卒業以来、今日まで10年以上、ずーっとPC関係の仕事に携わり、目や首、肩といった部分を、酷使し続けてきた患者さんです。
初診時は、首を動かすともちろん、歩いているだけでも痛みが走る、とのことでした。
また、首の痛み以外にも生理痛やアレルギー、耳鳴りや大便、小便、睡眠の異常等、色々な症状がありました。
長時間のPC作業をなさる方というのは、常に頚肩部の筋肉や、目などに負担がかかっている状態にあります。
しかも、今回のように症状が出たからと言って、仕事でやっている訳ですから、会社を休むわけにもいきません。
治療しながら、少しづつ少しづつ、いい状態に傾けていくしかない訳です。
患部を診ると、大きな怪我の既往歴がある訳でもないのに、頚部の骨の並びが大きく歪んでいて、長年の負担から、徐々に徐々に変形していったことがうかがえました。
このように、形態的に大きく崩れてしまっていて、なおかつ日常、負担をかけながら治療しなくてはならない場合、治療に時間を要することが多く、
その旨をお伝えした上での治療開始となりました。
証としては「腎気虚(じんききょ)≒肝欝気滞(かんうつきたい)」と考え、治療を開始しました。
患者さんが書いて下さった文章にもある通り、初診時、鼻とのどに違和感を訴えておられたのがその場で消失したことで、
「鍼が効く!」ということを理解され、治療を続ける気になられたようです。(苦笑)
そしてそのまま治療すること、約5回にして、首の症状に変化が現れ、現在では以前のような痛みはほとんど出ていません。
最近では、生理痛や排便、排尿の不安定感を意識しながらも、首から目を離さないように、若干治療間隔を開けながら、治療続行中です。
長年のPC作業によって、人間にとって非常に大事な首、肩、腕、目などに不調を訴える方は少なくありません。
この方のように、首の骨が歪んでしまうほどに悪化していても、鍼によって症状を改善させることは可能です。
このような症状でお困りの方がいらっしゃいましたら、あきらめてしまわず、是非ご相談いただければ、と思います。
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2010.09.25
3日前はカンカン照りで、鬼のように暑かったです。
しかしおとといはドシャ降りの雨で突然寒かったです。
(前日との気温差10℃以上!!)
そして昨日は風が強く、メチャクチャ寒かったです。
そしてそして今日は、昨日の夜中からの雨で、朝非常に寒く、しかし昼ごろにはウソのように晴れて、今度はムシ暑かったです・・・。
・・・一体何なんだ!?この天気の感じ!?
患者さんの中にはサスガに風邪をひいてしまわれる方も何人かいました。
この3日間のような、
「急激な温度差や湿度差」
というものが、人間の体に与える影響は絶大です。
こういう時、人体には「東洋医学的に」どのような現象が起こっているんでしょうか?
まず「気温差」ですが、これは
1.急激に下がるパターンと、
2.急激に上がるパターン
の2つしかないですよね?
1.の場合は、「寒邪(かんじゃ)」という邪気に入られやすくなります。
2.の場合はその逆で、「熱邪(ねつじゃ)」という邪気に入られやすくなります。
次に湿度ですが、こちらも基本的には、
A.急激にむしてくるパターンと、
B.急激に乾燥してくるパターン
の2つしかないですよね?
これも、A.の場合は「湿邪(しつじゃ)」という邪気に侵されやすくなります。
B.の場合は「燥邪(そうじゃ)」という邪気に侵されやすくなります。
・・・まあここまでは、単純明快ですよね?
しかし実際は、これらがいくつか複合的に起こったり、もともとのその患者さんの体の状況によって、症状の出方や程度が大きく異なりますので、
治療する上では的確に分析せねばなりません。
こういった自然界の急激な変動、というのは、よく人間の「治る力」を阻害します。
「養生(ようじょう)」の迅速さ、的確さが要求される場面であります。
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2010.09.12

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これまでのお話・・・
「肺」って何ですか?(その1)
「肺」って何ですか?(その2)
「肺」って何ですか?(その3)
「肺」って何ですか?(その4)
「肺」って何ですか?(その5)
「肺」って何ですか?(その6)
「肺」って何ですか?(その7)
「肺」って何ですか?(その8)
「肺」って何ですか?(その9)
☆「肺」と「お水」
一般によく言われることに、
「人間の体の約60%は水分!!」
という言葉がありますよね?
今年の夏も、熱中症で多くの方が亡くなりました。
だからこの言葉を、つい最近聞いた人も多いのではないかと思います。
暑くて汗をかき過ぎて、しまいには脱水症状を起こすと、場合によっては生命が危ない。
だから人間の健康は、一つには、この水分の出納(出入り)がうまくいっているかどうかにかかっている、と。
(・・・ただ、だから誰も彼もガンガン飲め、というのは、いかにも短絡的で僕は嫌いなんですがネ。)
僕もこのブログで、以前から再三、東洋医学における「水分」と「健康」の関わりの重要性を説いてきました。
患者さんの質問
たくさん飲んだ方が健康に!?
どうしてムクむの?
どうしてムクむの?(その2)
「湿熱」について
「脾」って何ですか?(その5) などなど参照
これらを読んでいただくと、
量的に余分なお水、あるいは質的に偏ったお水、あるいはその両方
↓
胃腸に入る
↓
受け止めきれない(うまく捌ききれない)
↓
体内に余分なお水の停滞発生
↓
胃腸および全身の働きが弱り、諸症状発生
・・・という、簡単なメカニズムがご理解いただけるんじゃないかと思います。
このメカニズムから言えば、お水と直接関わるのは、五臓六腑で言うと「脾胃」や「小腸」「大腸」であり、他の臓腑はあまり関係ないようにも思えます。
しかし、そんなことはないのです。
「余分なお水」と「脾胃、腸以外の臓腑」は大いに関わります。
・・・「めちゃめちゃ」関わります。(笑)
ではどう関わるのか、という問題です。
人間に備わった、主な「余分な水分排出機構」というのは即ち、「発汗」、「排尿」、「排便」ですよね?
このうち、特に中心になるのが「排尿」と「発汗」ですよね?
例えば、「肺」って何ですか?(その6)で述べたように、「肺の臓」には、気を降ろす働きがあります。
気を降ろし、全身に気をくまなく巡らせる、というのは、肺の重要な働きでしたよね?
「気を降ろす」ということは、最終的には「下焦に降ろす」と考えていただいて差し支えない。
ということは、
「下焦に存在する”腎の臓”や”膀胱の腑”に降ろす」
と考えてよい。
「腎と膀胱」の重要な働きの一つは、
「尿を作って(溜めて)体外に排出すること」
です。
この働きに大きく関わる(助ける)のが、実は、”気を降ろす”働きを持った「肺の臓」なんですよ。
・・・そして、「発汗」ですが、発汗するところはどこかと言えば当然「皮膚」でございます。
「肺」って何ですか?(その7)で述べたように、その皮膚(皮毛)をつかさどるのは「肺」でございましたよね?
さらには、「余分な水分排出機構」の中では脇役である、「排便」に関しても、実は「肺」は大きく関わります。
長くなってきたので、その話は次回・・・。(笑)
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2010.09.06
昨日、9月5日の日曜日は、大阪、上本町にて行われた、(社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!!
・・・なんだか8月入ってから、ほとんど毎週関西に飛んでますネ。(苦笑)
ついでに交通費でお金もどんどん飛んでいきます。(笑)
まるで翼が生えたかのようです。(爆)
でもその分、「新しい知識」や「新しい気付き」が、どんどん入ってきます!
それを得るために、体力、集中力が続く限り、自分に投資するのです!
だから僕のこの行動は、趣味と実益を兼ねた、「鍼」に対する情熱の表現なのであります!!
・・・今回は、午前中は実技。
今回から新たに初級~上級班に加えて、「講師班」という班が新設されました。
この班では、北辰会の講師の先生同士が、お互いに技術を研鑽し合う、という目的で新設された班です。
僕はここに参加させていただき、『傷寒雑病論』の水本淳先生、方剤学の島内薫先生、そして関東支部の尾崎真哉支部長という、大変豪華な大先輩たちに囲まれながら、
実技の研鑽をさせていただきました。
・・・これは、めちゃめちゃ勉強になりました!
何が勉強になったかは、難しくなるので書きませんが、今回、僕は割と無口に参加していましたが、ヒジョ~に色んなことに気づかされました。
パワーアップでございます。
午後は蓮風先生による「太極陰陽論解説」、「実技DVD上映」でした。
この医学の根幹である「陰陽論」に関する貴重な見解の数々、そして実技DVDでは超絶テクニックの数々・・・。
いつもながら、サスガでしたネ。
その後は以前このブログでも紹介した、神戸の輝鍼灸院(ブログも必見!)の原元氣先生による症例発表「パニック障害」でした。
原先生は、年齢は僕と同年代ですが、開業されて2年半、現在、スタッフさんも増え、患者さんも増え、乗りに乗っておられる先生です。
その勢いをそのまま感じさせるような、素晴らしい症例でした。
僕(清明院)も頑張って追い付かねば、と思います。
同年代に、こういう刺激的な先生がいるということは、とてもありがたいことです。
そして終了後はお酒・・・。
そして最終の新幹線で東京に・・・。
相変わらずの、トランス状態。
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2010.08.11

こないだ、患者さんから興味深い質問をいただきました。
「先生、鍼とデトックスを併用してもいいですか?」
という質問です。
実はこの質問、以前にも受けたことがあります。
これには僕は即答で答えます。
「いや、鍼ってデトックスだよ。」
・・・とね。(苦笑)
この質問をなさる方というのは、大体「デトックス」と「サプリメントを飲むこと」を同じ意味にとらえてらっしゃるようです。
まあ、少し前から、何やら巷で話題の「デトックス」ですが、要するにどんな意味があるんでしょうか。
参考はこちら(wiki)
コレを見ますと、「デトックス」とは、何のことはない、「解毒」のことじゃないか、となります。
(・・・まったく、何でも横文字にすれば目新しくってお金になると思って。。。)
ツボ(経穴)の中には、古代から「解毒」という効果を持つ、と言われるものがいくつかあります。
コレの意味は、そのまんまですが「毒を解く」「毒を排出させる」効果のことです。
そして、その場合に”解かれる対象である毒”というものについても、東洋医学の古典では、明確に定義づけられています。
古典では、この定義付けが東洋医学の理論に依拠しているだけであって、要するに考え方としてはwikiに書いてあることと大体同じです。
(一社)北辰会も、藤本蓮風先生が考案された、”清熱解毒法(せいねつげどくほう)”という非常に強力で、特殊な鍼の技術を持っています。
僕も普段治療していて、
「鍼をやるようになってから便通がよくなって、肌がキレイになってきた!」
とか、
「汗やお小水が自然に出るようになってきて、ムクミが減った!!」
なんて言われることは、日常茶飯事であります。
・・・まあさー、なんやかんやと目新しいことに飛びつく前に、よくそのことの本質を考えてみましょうや。(笑)
ゆえに、鍼灸はとっくの昔からある、確かな「デトックス」なのでございます!
併用もへったくれもございません!
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2010.08.09

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これまでのお話・・・
「脾」って何ですか?(その9)
「胃」って何ですか?
「胃」って何ですか?(その2)
「胃」って何ですか?(その3)
「胃」って何ですか?(その4)
「胃」って何ですか?(その5)
「胃」って何ですか?(その6)
「胃」って何ですか?(その7)
「胃」って何ですか?(その8)
「胃」って何ですか?(その9)
これまで「胃の腑」に関するお話を「脾の臓」とも絡めながら、
・機能
・形態
・症状
なんかに注目しながら、具体例も挙げて話をすすめてきました。
・・・まあ、このシリーズは専門家に向けたものではないので、概要としては大体のことは述べてきたかな、と思います。
なので「胃ってなんですか?」シリーズは、ここらで一旦完結しようと思います。
最後に一つ、ついこの間、患者さんを診ていて、
「あー、これはまずいなー。」
と思ったことがあったので、お伝えしておきます。
☆「足三里」の危険性
その患者さんは、80代の女性です。
以前から診ていて、経過もよく、安心していたのですが、最近妙に元気がなく、脈、舌、体表観察所見も「脾胃」の反応所見がよくないのが気になっていました。
そんなある日、
「先生、最近食事の後、気持ちが悪くなるんです。」
と、その患者さんは訴えました。
詳しく聞くと、のどもよく乾く、便も出にくい、食欲も落ちてきている、体がだるいとおっしゃいました。
患者さんは、
「夏バテかなあ?」
とおっしゃったが、去年はどうだったか、これまではこういうことはあったかと聞いてみると、
「去年、その前はこんなことはなかった。」
とのこと。
さらによくよく聞いていくと、
「先生に鍼してもらってから調子がいいので、もっと調子よくなりたいと思って、足三里にここ最近毎日お灸をしている。」
とのこと。
「・・・それだ!!」
と思い、すぐに中止させたところ、上記の症状は消失。事なきを得た、ということがありました。
・・・ツボの中には、たまに、誰でも知っているような超有名選手がいます。
「足の三里」というツボもその一つです。

↑↑これです。
この「足三里」というツボは、よく「長生きの灸」とか言って、お灸をすると元気で長生きするとか、足腰が強くなるとか言われ、昔から有名です。
テレビや、一部の雑誌や書籍なんかで紹介されてたりすることも少なくありません。
・・・コレ、とんでもない話です。
こういう言い方は、迷信もいいとこです。
足三里にお灸をするだけで誰もが例外なく足腰が強く、元気で長生きするんだったら、誰も苦労しやしません。
確かに「足三里」は、上手に使えば大きな効果を得ることが出来るツボではあります。
しかしそれは、確かな東洋医学的な診断に基づいていて、なおかつ適正な術(鍼か灸か)で、適正な刺激量での処方であった場合にのみ、言えることです。
当然ながら、治療に使える、ということは、逆に言うと間違った使い方をすれば悪化させることもある、ということです。
上記の患者さんは、もともと「胃の腑」に熱がこもりやすいタイプの患者さんでした。
本来ならばその熱を冷ます治療、養生法を行い、どんどん「胃熱」を発散、排出させるように持っていかなくてはなりません。
しかし、この患者さんがやった「足三里にお灸」という処置は、どちらかというと「胃の腑」を温める治療になります。
つまり逆です。
熱に熱を足してしまっている訳です。
しかも、自分で見よう見まねで適当にツボの位置を決めているため、時には右のみが効いたり、左のみが効いたり、効果にばらつきがある上に、
その的確な評価も出来ないため、左右のアンバランスなんかも引き起こしやすいです。
高齢者が左右のアンバランスを起こし、それがあまりにもきつくなると、たいがい転倒します。
歩行姿勢が左右アンバランスで、不安定になるからです。
高齢者にとっては、転倒から骨折でもしたら、寝たきり状態にもなりかねません。
そうなってから泣いたってわめいたって遅いんです。
東洋医学というのは、誰でも簡単に使いこなせるもんじゃありません。
僕も場合によっては、遠方でたまにしか治療に来れない患者さんなど、自宅でお灸を据えてもらうこともありますが、その場合は、安全かつ確実なツボ以外は選びません。
・・・まあー、これだけ「医学だ、医学だ」と叫んでも、それはごく一部の人にしか伝わりません。
甘く見られることの方が多いです。
でも、それでも僕は叫ぶことをやめません。
だって「医学」だからです。
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2010.08.01

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これまでのお話・・・
「胃」って何ですか?
「胃」って何ですか?(その2)
「胃」って何ですか?(その3)
「胃」って何ですか?(その4)
「胃」って何ですか?(その5)
「胃」って何ですか?(その6)
「胃」って何ですか?(その7)
☆「胃」と「熱」と「狂」(続編)
今日のお話は、ちょっと難しいかもしれないけど、大変興味深い部分でもありますので、続き、いきます!
以前、「脾」って何ですか?(その5)にて、”脾は湿気が嫌い”というお話をしました。
その時、「脾はもともと湿っている臓だから、過剰な湿気を嫌うのだ」と書きました。
また、「胃はもともと乾いている腑だ」とも言いました。
・・・ということは、”胃は熱が嫌い”という考え方が、当然あります。
なぜならば、よけい乾いちゃうからです。(笑)
(ここには、実は難しいお話(・・というか意味)がありますが、割愛します。(笑))
つまり「脾胃」は、人体のど真ん中である「中焦」に存在し、かたや湿り(脾)、かたや乾き(胃)、乾と湿のバランスをも、とってくれている訳です。
「胃」って何ですか?(その5)で述べたように、「脾胃」は全身の気血の「昇降のバランサー」でありながら、「乾湿のバランサー」としても一役買っている訳ですネ。
(カッチョイー!)
・・・東洋医学では、体内、および体外の過剰な”熱”のことを「邪熱(じゃねつ)」と言い、様々な症状、病気を引き起こすもとと考えます。
そして特に「胃の腑」が過剰に熱を持つと、それを「胃熱(いねつ)」と呼び、分かりやすいところでは、強いのどの渇き、あるいは食べても食べてもすぐに腹が減る、
暑さを極端に嫌がる、などの症状の原因になります。
”非”生理的な「邪熱」、および生理的な「熱」というのは、通常、どんどん体外に発散しなくては、正常な体の状態を保てません。
大便なり、小便なり、汗なりで、です。
「熱」がうまく発散、排泄出来ずに、どんどん「胃」に籠ると、徐々にマズイことが起こってきます。
前述のような症状はもちろん、マグマのようにブスブスと籠った熱は、やがてまるで”火が付いた”かのように、突然、一気に激しく「上焦」に向かって突きあげます。
これを東洋医学では「胃火(いか)」と言います。
(そのまんまだネ。)
そして突き上げた先の”上焦”には、「心」と「肺」という臓が存在します。このうち、特に「心」が「胃火」の影響を強く受けると、狂乱、錯乱状態になることがあります。
言わば、燃え盛る「胃火」が、「心の臓」に燃え移ってしまった、という状況です。
「心の臓」が蔵している「神(しん)」というものが、”顕在意識を清明たらしめているもの”という話は以前「心」って何ですか?(その6)に書きました。
その働きが侵されるために、正常な判断を失い、まるで”もののけ”でも憑いたかのように叫び、わめき、暴れ出します。
また、体内の邪熱が極まっているために暑くてしょうがなく、衣服を脱ぎ捨てる、というような状況となります。
まさに、前回のブログで紹介した事件のような状況、となる訳です。
しかもあの事件の場合は「朝8時ごろ」という時間帯にも大きな意味があると思いますが、それの解説は長くなるので、またそのうち致しましょう。(笑)
しかしまあ、あの事件の女性の発言から考えるに、おそらく悪い男に弄ばれたとか、そういうことがあった後のことでしょうから、もしそうだとすれば、
ある意味、言ってることにスジは通っています。
また、パンツ1枚の姿だった、とか、実際にベランダから飛び降りはしなかった、ということは、少しは理性が残っていたのかも知れません。
そういう意味ではそれほど強烈な「胃火」ではなかったか、「心神」がそこまでは弱っていなかったのでは、と考えられます。
まあ、いずれにせよ、ああなる前に治療させてほしかったナー、近いんだし・・・。
という感じです・・・。
次回に続く
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2026.09.01
2026年 9月の診療日時2026.08.07
2026年7月の活動記録2026.08.01
2026年 8月の診療日時2026.07.16
これまでに竹下が世に出した症例2026.07.08
2026年6月の活動記録2026.07.04
2026年5月の活動記録2026.07.01
2026年 7月の診療日時2026.06.03
2026年 6月の診療日時2026.05.07
2026年4月の活動記録2026.05.02
2026年3月の活動記録2026.05.01
2026年 5月の診療日時2026.03.28
4.12(日)、講演やります!!2026.03.27
2026年 4月の診療日時2026.03.24
2026年2月の活動記録2026.02.27
2026年 3月の診療日時2026.02.18
2026年1月の活動記録2026.02.01
2026年 2月の診療日時2026.01.29
2025年12月の活動記録2026.01.06
2026年 1月の診療日時2026.01.01
2026「丙午」謹賀鍼年!!!2025.12.30
年内診療終了!!2025.12.12
患者さんの声(睡眠障害、その他不定愁訴)2025.12.05
2025年11月の活動記録2025.12.01
2025年 12月の診療日時2025.11.22
患者さんの声(15年以上メンテナンスで継続通院)2025.11.20
11.22(土)、25(火)、通常通り診療やります!!2025.11.19
2025年10月の活動記録2025.10.29
2025年 11月の診療日時2025.10.15
2025年9月の活動記録2025.10.10
清明院16周年!!!2025.10.01
2025年 10月の診療日時2025.09.20
2025年8月の活動記録2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時