東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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つむじ(旋毛)のナゾ

2019.06.08

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毎日患者さんの体を診ていると、妙に気になるところがある。

 

 

例えば、主に背中に現れる「つむじ(旋毛)」

 

 

督脈上だけでなく、膀胱経上にも確認出来ます。

 

 

つむじといえば、頭のてっぺんにあるのはみんなよく知っている。

 

 

でも、教科書的な百会穴と一致するかというと、しない。

 

(広い意味では一致するといってもいいのかな。。。)

 

「百会」を含む記事 参照

 

 

中学生の時、おでこの周辺にももう一つつむじのある友達がいて、みんなで不思議がっていた。

 

 

・・・あれはいったい何なんだろう。

 

 

つむじは一応、医学用語(というほどでもないだろうけど)では「旋毛(せんもう)」とか「毛渦(もうか、けうず)」と呼んだりするらしい。

 

 

調べたところ、右回旋のものの方が10%ほど多かったとか、日本人では左回旋が多いとか、人種差があるとか。

 

(これも興味深い。でも、母集団がどういったものか、よく分からん。。。(苦笑))

 

 

胎児の名残りで、皮膚の発生と関与するとか。

 

 

つむじから始まる毛の生え方、流れのことを「毛流(もうりゅう)」というらしく、動物を見ると、進む方向に、また雨水を効率的に下に落とし、

 

体温を守るためか、風と水の流れを邪魔しない方向に沿って生えている。

 

 

走っている毛足の長い犬を想像すれば分かるように、進む方向に沿って生えている訳です。

 

 

確かに進行方向とは逆に生えてたら、空気抵抗で動きにくくてしゃーないですわな。

 

 

水が落ちやすいように、上から下に向かって生えているというのも濡れた動物の姿を想像すれば分かるでしょう。

 

 

これも逆に(下から上に)向かって生えてたら、背中に水がたまっちゃって、乾きにくくてしゃーない。

 

 

人間は二足歩行で直立するから、頭のてっぺんにつむじが出来て、水が流れ落ちるようになっている、と言えば何となくわかるが、じゃあ背中にあるのはなんでだろう。

 

 

胎児の名残り、四足歩行時代の名残りと言うなら、全員の同じ場所に無いのは何で??

 

 

で、よく診ると、これが特定の経穴、示唆的な経穴に出ている場合がある。

 

 

良くあるのは神堂、筋縮などの督脈上。

 

 

督脈からは少しずれて、脾兪に出ているのもあった。

 

 

東洋医学的には、それらによっても意味するところが違ってくると思う。

 

 

頭のつむじが生まれつきあるところを見ると、その他の部位に出てくるつむじも、生まれつきなのか。

 

 

これは、気が散っていく様か。

 

 

あるいは流れ込んでくる様か。

 

 

あるいは鳴門の渦潮のように、旋毛の付近で相反する方向性の気の流れがぶつかった結果か。

 

 

これらが複合している様か。

 

 

おおよそ、上記に帰納できそうだが、いずれにせよ、気になる所見。

 

「螺旋」を含む記事 参照

 

 

今後も診ていこう。

 

 

 

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「門」の付く経穴

2018.06.13

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こないだ、

 

「風門」という経穴

 

という記事を書いた。

 

 

「門」には当然「門扉」という意味があり、気が入るところでもあり、出るところでもある。

 

 

平生は閉まっているものであり、気の往来がある時には開く、という意味か。

 

 

また、「門」には地霊を祀る要所、という意味もある。

 

(白川静『字訓』より)

 

 

ところで、「門」という字の付く経穴にはどういうものがあるか。

 

 

任脈:石門

 

督脈:命門、瘂門

 

手太陰肺経:雲門

 

手陽明大腸経:なし

 

足陽明胃経:梁門、関門、滑肉門

 

足太陰脾経:箕門、衝門

 

手少陰心経:神門

 

手太陽小腸経:なし

 

足太陽膀胱経:風門、殷門、魂門、肓門、金門

 

足少陰腎経:幽門

 

手厥陰心包経:郄門

 

手少陽三焦経:液門、耳門

 

足少陽胆経:京門

 

足厥陰肝経:章門、期門

 

経外奇穴:気門(関元の横3寸)、患門(心兪穴の少し外側、灸で使う)

 

正穴の別名:督脈の顖会穴の別名として鬼門

 

(臨床上重要な経穴を赤字にしました。)

 

 

赤字以外の経穴にも、思わぬ使い道があることでしょう。

 

 

大腸経、小腸経にないというのも興味深い。

 

 

大腸、小腸はそれ自体が門みたいなもんだからでしょうかね。

 

「大腸」って何ですか?(その6)

「小腸」って何ですか?(その5)   参照

 

 

個人的には、顖会穴の別名である「鬼門」は意味が深いように思います。

 

 

「顖会穴」については、明代、張景岳が『黄帝内経霊枢』海論(33)における脳髄海の治療穴にある「蓋(がい)」のことを百会ではなく顖会であると言っています。

 

「百会(ひゃくえ)」という経穴 5

「気」と「鬼」               参照

 

 

ここは僕もよく注目し、場合によっては刺絡したりします。

 

 

ある種の精神病の患者さんなんかでは、百会よりも反応の出ている経穴ではないかと思います。

 

 

 

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