東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「小腸」って何ですか?(その5)

2010.11.01

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これまでのお話・・・


「心」って何ですか?(その7)

「小腸」って何ですか?(その1)
「小腸」って何ですか?(その2)
「小腸」って何ですか?(その3)
「小腸」って何ですか?(その4)

 

 


・・・「小腸の腑」シリーズ、いよいよラストでございます!!

 



☆「小腸の腑」と関わる体の部位

 


西洋医学では、小腸が悪くなったら、当然大便に異常が出たり、腹痛が出たりするはず、という風に考え、それを調べたりして、診断をつけていく訳ですが、

 

東洋医学ではそれだけではありません。

 


”五臓六腑””体の色々な部位”というのは、「経絡(けいらく)」というものの存在によって密接に結びついている、と考えているからです。

「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」って何ですか?
「経絡(けいらく)」って何ですか?       参照

 

 

五臓六腑のどれかが悪くなったら、その臓腑に関連する経絡にも異常が起こることがあり、逆に言えば、経絡上の異常を調べることによって、臓腑の異常を診断していく訳です。

 

 


例えば「小腸の腑」を病んだとしたら、手の小指側~肘~肩の後ろ側、首の横~顔面の横側(耳付近)なんかに異常が出てきます。

 


「異常」とは、具体的に言うと、上記の各部分が冷えたり、熱を持ったり、硬く引き攣ったり、あるいは緩んでしまって力が入らない、などの異常です。

 

 

具体的に病名を挙げれば、いわゆるテニス肘や五十肩、寝違いや中耳炎なども、この範疇に入ってきます。

(一般的な考え方からしたら、およそ”小腸”とは結び付かんでしょ?)

 


また、これとは逆に、上記の各部分を慢性的に使い過ぎたりして、悪い状態を放置しておくと、徐々に「小腸の腑」まで病んできて、

 

非常に治りにくい状態になる、というパターンもあります。

 


このように、

「五臓六腑」から「経絡」へ、

「経絡」から「五臓六腑」へ、

という病のルートを、東洋医学では非常に重要視しています。

 


これは、初診の時に、発症した時点から現在までの様子を詳しく問診することの理由の一つでもあります。

 


・・・たまに、初診の患者さんから、

「なんで痛いところに鍼をしないのですか??」

と聞かれることがありますが、それはこのように、東洋医学においては、全身のバランスを考えた上で、最も悪い反応の出ているところ(経穴)に治療を施すことが、

 

最も有効だと考えているし、実際にそうだからです。

なぜ、「痛いところ」に鍼をしないのか 参照

 

このように、五臓六腑と経絡とは非常に深く関わり、その関わり方を熟知した上で、問診し、体表観察し、効果的な鍼をして気血の流れを調え、

 

バランスを調整するする、これが我々の仕事なのであります。

 


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