東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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牙歯浮動(がしふどう)とは②

2025.10.21

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きとして、「牙歯浮動(がしふどう)の弁証分類」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
まずは胃熱の牙歯浮動についてです。
 
 
 
過度の飲酒、辛いものの過食により、胃熱が生じて発生します。
 
 
 
歯齦は陽明の絡脈に属すので、腸胃の積熱が上がって口を蒸し、歯齦を腐蝕する為、歯が動揺します。
 
 
 
『寿世保元』に、「土熱すれば焦揺す」と記載がある通りです。
 
 
 
この場合、歯の動揺と歯齦の発赤、腫脹あるいは萎縮が同時にあらわれ、口臭、便秘、喜冷飲、脈は滑数、舌苔黄白膩、やや乾燥などの胃熱の症候がみられることが特徴です。
 
 
 
治法は、清胃固歯を用います。
 
 
 
次に腎陰虚と腎気虚の牙歯浮動についてです。
 
 
 
いずれも腎虚によるものですが、陰虚か気虚かどうかの違いがある為、患者さんの訴えている症状を問診し、弁別していきます。
 
 
 
腎陰虚の牙歯浮動は、青壮年期に多く、過度の疲労による人生の消耗や遺精などにより、腎精が不足し、骨髄が栄養されない為に引き起こされます。
 
 
 
この場合、歯の動揺に続いて歯齦の萎縮がみられ、歯根の露出が生じます。
 
 
 
加えて、脈は細数、舌質は嫩紅、痩せて薄い、舌苔無~少、頭のふらつき、耳鳴、脱毛、腰がだるいといった腎陰虚の症候がみられることが特徴です。
 
 
 
治法は、滋陰固歯を用います。
 
 
 
次に腎気虚の牙歯浮動についてです。
 
 
 
高齢者に多くみられ、老化、過労などにより腎気が虚し、固摂できなくなって発生します。
 
 
 
この場合、歯齦が淡紅色であるが、歯齦が萎縮することは少なく、腰がだるい、排尿後の余瀝や尿失禁があり、脈は沈細ではあるが数ではない、舌質淡、舌苔白などの腎気不固の症候をともなうことが特徴です。
 
 
 
治法は、補腎固歯を用います。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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