東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「紅汗」について考えてみましょう。7

2017.12.14

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これまでのお話

 

「紅汗」について考えてみましょう。

「紅汗」について考えてみましょう。2

「紅汗」について考えてみましょう。3

「紅汗」について考えてみましょう。4

「紅汗」について考えてみましょう。5

「紅汗」について考えてみましょう。6  参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆『宋本傷寒論』の「辨不可發汗病脉證并治第十五.」の条文

 

 

さて、ここには

 

「動氣在右.不可發汗.發汗則而渇.心苦煩.飮即吐水.」

 

と、出てきます。

 

 

簡単に訳しますと、

 

「腹診して、おへその右側に堅さや動悸などの異常が出ている人を、発汗させてはいけない。発汗させると鼻血が出て喉が渇いて、胸が苦しくてイライラし、

 

水を飲んだらすぐに吐いてしまう。」

 

となります。

 

 

誤治を戒めているわけです。

 

 

恐ろしいですねー。( ゚Д゚)

 

 

おへその右側に異常があるお腹については、鍼の聖典として有名な『難経』の16難の中に出てきます。

 

 

引用しますと、

 

「假令得肺脉.・・・其内證.齊右有動氣.按之牢若痛.・・・有是者肺也.無是者非也.」

 

と出てきます。

 

(中略しています。)

 

 

簡単に訳しますと、

 

「脈診をして、肺が病んでいるとしたら、・・・おへその右側に気の動きの乱れがあり、堅くて、圧すと痛む。・・・これがあってはじめて肺の病と言える。」

 

となります。

 

 

ある種の肺の病に対して、発汗させるということは、かえって肺を傷めてしまい、良からぬ変化が起こるぞ、ということです。

 

 

・・・ただ、この記載はあまり杓子定規に、教条主義的に扱うべきではなく、場合によっては発汗させることで回復する肺の病もあるんじゃないかと思います。

 

 

肺の病で、しかもおへその右側に異常があるものは、発汗法を用いる時には注意が必要、と思っておけばいいでしょう。

 

 

弁証上は肺の陰虚がないかどうか、ですね。

 

 

肺病は非常に繊細さが要求されるというのは、日常の臨床で良く思うことです。

 

 

 

続く

 

 

 

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