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鍼灸には保険が効かない!?(その5)

2010.03.26

これまでのお話


鍼灸には保険が効かない!?(その1)

鍼灸には保険が効かない!?(その2)
鍼灸には保険がきかない!?(その3)
鍼灸には保険が効かない!?(その4)


 

ここまでのお話では、「日本」における鍼灸の保険制度の現状を軸にしてお話を進めてきました。

 


ここらで、「海外」の現状を調べてみましょう。

 


いかに「日本」という国の医療制度がおかしいか、お気づきになる部分も多いかと思います。

 


まずはお隣、このブログでも何回か紹介していますが、「韓国」の現状です。

 



韓国では50年以上も前から、鍼灸、漢方薬を専門に扱う「韓医師」の資格が制定され、保険も当たり前に使えます。

 

【参考】 

wikipedia 「韓医師」

全日本鍼灸学会雑誌掲載論文「韓国韓医学界の現状と~~」(2002.11.1)

 


次に、東洋医学発祥の地である「中国」です。

 


中国でも50年以上前から伝統医学の普及に力を入れ始め、現在韓国と同じように、多くの「中医師」の資格を持つ東洋医学の専門家を育成し、

 

国民の健康に寄与しています。

 


ただ、国民皆保険制度そのものについては、日本と比較して遅れている面はあるようですが、近年になって改革が進んでいるようです。

 

【参考】

wikipedia 「中医師」

東洋学術出版社「中国最新情報」2011.9.15

 

 

次に「アメリカ」です。

 


アメリカでは、19世紀末にヨーロッパや中国系移民から鍼灸が伝わったものの、つい40年前まではほとんどメジャーでなかったようですが、ニクソン大統領の時に、

「針刺麻酔での手術成功」

のニュースが流れると、一気に国民の関心が高まりました。

(この話は有名ですね。しかし、鍼麻酔についてはちょっと鍼の本質とは離れている、と個人的には思っていますがね。)

 


現在では、制度の面では確立されていない部分はあるものの、国民の重要な医療の一つとして、確固たる位置を占めています。

(アメリカにおいては、西洋医学以外の、東洋医学を筆頭としたいわゆる”代替医療”が非常に盛んであり、医療を受ける患者の全体の60~70%が受けているという報告もあるようです。)

次にヨーロッパ諸国ですが、国によって違いはありますが、歴史的に彼らは良くも悪くも(苦笑)、

かなり昔からアジア人に「興味」を抱き続け、16~17世紀にはすでに鍼灸は伝わっています。

それから20世紀にかけて、国民に大いに受け入れられたようです。現在では、国民の医療の一つとしてしっかりと定着しているようです。

もちろん保険制度にも組み込まれた形で、です。

次にオーストラリアですが、こちらも近年ですが、かなり認知度は上がってきていて、一般化がかなり進んでいるようです。

治療費も公的ではないようですが、民間の保険でかなりカバーされるようです。

・・・調べていくと、止まらなくなりますのでこの辺にしておきますが、

「先進国の中で、日本ほど西洋医学を絶対視し、その他の医学を認めない国もないんだな~・・・。」

ということが次から次に分かってきて、こっちはため息が止まりません。(苦笑)

・・・コレ、なんで??お金?利権?・・・まったく意味分かりません。患者さんはドコいった?

今現在、先進国の医療界では、一人の患者に対して、最も有効な治療法を、東西とか方法論とかを問わずに、

あらゆる側面から考えてあげられる医療を実現させよう、という動きが活発化しています。

そのようになってくれば当然、医療者間の利害の対立(韓国なんかでは実際に問題になっている)を招くこともあるでしょうが、そんなんも結局、患者さんに何か関係あんの?

一人の患者さんのために、色んな専門家が知恵出し合って、その中で好きな医療を患者さんが選び、

その医療費を第3者(とりわけ国家)が税金から一部持ってくれるなんて、むしろ理想的だと思います。

(患者さんにとっても、こちらにとっても、です。)

いずれにせよ最終選択権は患者さんにある以上、「どの」医療を選択するか、という場面になった時に、制度で差をつけるのは、患者さんにとっては不利益な話です。

選択の幅が最初から狭まる、という意味でね。

・・・そう思いませんか?

(次回に続く)


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