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「熱中症」について(その4)

2011.07.03

前回までのお話・・・


35℃超え!!
「熱中症」について 
「熱中症」について(その2)
「熱中症」について(その3)

 

 

続いて行きます!

 


大量発汗時、水分や塩分、ミネラルを十分に補給しなかった場合も、熱中症が起こることがあります。

 


今日はこれを東洋医学ではどう考えるか、という問題です。

 



コレを理解するには、「発汗」という現象によって東洋医学的な”人体”に何が起こるのか、を簡単に理解しなくてはいけません。

 


「発汗」という仕組みは、一般的には老廃物排出機構&体温調節機構です。

 


コレは東洋医学的に考えてもそうで、正常であれば汗によって余分なお水(水湿の邪)、余分な熱(熱邪)を体外に排出してくれている訳です。

 



つまり、ある程度出てくれて、止まってくれれば何ら問題のない生理現象です。

 

(発汗のメカニズムについては『素問』評熱病論(33)、痺論(43)あたりに記載があります。)

 



これが、過度の運動や、暑熱環境、あるいは”必要なだけ出してしっかりと汗を止める”という力がうまく発揮できない場合なんかに、


「汗かき過ぎ(発汗過多)→補給が必要!!」


という事態が起こるのです。

 


この時、対応が遅れたり、間違っていたりすると、いわゆる「脱水症状」を呈することがあります。

 



発汗は「過多」になってしまうと、体にとって必要な熱(陽気)も、必要なお水(津液)も出ていってしまいます。

 

 

現代医学の言い方で「脱水」と言われますが、東洋医学的には、陰液だけでなく「陰も陽も」出ていってしまう、と考える、ということです。

 



この場合、すぐに陰陽ともに補給しないといけませんが、口から水分がとれるうちはいいけど、意識がないとか、嘔吐が止まらなくて、
口から何も摂取出来ない状況になっていることもあります。




この場合どうするか、湯液が使えない訳ですから、東洋医学的には非常に難しい局面になってくると思います。

 

 

ここで「鍼灸」の出番ですよね。

 



昔の東洋医学の医者であれば、まず鍼なりで意識を付けたり、嘔吐を止めたりして、口から飲める状態にして、それから湯液なりを与えるようにするのだと思いますが、


まー面白くないこと言うようだけれど、現代では、この局面では病院に送ってしまって、点滴で輸液した方が圧倒的に確実簡単ですね・・・。(苦笑)


ただもし、救急車も呼べない、近くに病院がない、という状況だったり、救急車が来るまでの間には、何かしなくてはならない場合もあるでしょう。



ちなみに、まだ口から飲める状況であれば、スポーツドリンクを薄めたものなり、1%程度の食塩水を少しづつ飲ませ、あとはひたすら、


わきの下や股関節の前側の部分など、動脈のあるところを中心に冷やす、という、よくテレビなどで言っているあれです。



この時、状況にマッチした鍼をすることが出来れば、回復は断然早いと思います。

 




次回に続く。

 




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この記事に関するコメント

“「熱中症」について(その4)” への2件のフィードバック

  1. ムスタファ より:

    以前サイリュー先生が
    熱中症で意識不明になった患者のヘソに土を盛って
    みんなでオシッコをかけよう!って話してました
    要するにヘソを温めろってことらしいですが
    いまいちメカニズムがよくわかりませんでした

  2. いんちょう より:

    ムスタファさん

    > 要するにヘソを温めろってことらしいですがいまいちメカニズムがよくわかりませんでした

    熱中症で意識が飛んでしまうような状況では、発汗とともに「陽気」もかなり漏れ出てしまっているから、残っている陽気を鼓舞するためにおへそを温めるのです。
    それで意識が付くこともあり得ると思います。

    「なぜおへそなのか」という問題については、直接サイリュー先生に質問なさるか、ご自分で御調べになるとよいかと思いますが、『金匱要略』雑療方(23)の中に療中暍方という項があり、そこにヒントとなる記載があります。

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