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こんばんは 謝敷です^^
先週までは少し回数を重ねて、線維筋痛症に対する鍼治療についてのエビデンスを見て参りました。
こちらのブログでは、これまで頭痛についての鍼治療効果もご紹介しましたが、
線維筋痛症も含め、痛みが体のどこかにある、いつもある…という状態は、
命に影響がなくとも、QOLを大きく損ねると思います。
痛みの分野においては、「慢性疼痛」という概念もあり、
診療ガイドラインも作られています。
慢性疼痛とは、
「典型的には3か月以上持続する、または通常の治療期間を超えて持続する痛み」
と定義されており、
前回まで取り上げていた線維筋痛症も、慢性疼痛の一つとして捉えられています。
では、この診療ガイドラインでは、鍼灸治療はどのように説明されているのでしょうか。
早速見てみましょう。
総括としては・・・
推奨度は2(弱)=施行することを弱く推奨する(提案する) 合意度84.2%
エビデンス総体の総括=C(低い)効果の推定値に対する確信は限定的
のようです。
ポイントとして、以下の2点が記載されています。
▷有用であると考えられるが、効果とコストを踏まえ、患者の価値観を優先すること
▷鍼灸師が慢性疼痛に関する適切な知識を有していること
ガイドラインでは、
鍼灸治療と薬物治療のみ(または通常ケア)を比較した研究(RCT)の結果を抜粋して
下記のように紹介しています。
慢性頸部痛では 鍼灸治療で有意(偶然ではなく)に痛みが減少
慢性片頭痛では 鍼灸治療で有意(偶然ではなく)に痛みが減少
線維筋痛症では 効果の差は見られなかった
慢性前立腺炎骨盤痛症候群では 鍼灸治療で有意(偶然ではなく)に痛みが減少
有害事象も鍼灸では、対象する群と比べて少ないか、差がない結果となっており、
総じて利益と害であれば、利益の方が大きいと思われること、
しかし、コスト(費用)を考えると、通常治療の方が有用と考えられると紹介されています。
海外の論文を見ても、鍼灸治療の結果は、
効果ありとするものも、対照群と差がないとするものも混在していることが報告されていますが、
海外では下記の2つで、慢性疼痛に対する鍼灸治療を推奨していることが紹介されています。
・The National Institute for Health and Care Excellence (NICE)
・American College of Physicians (ACP)
痛みへの鍼灸については、国内外問わず、注目されているのですね!
「薬物との効果で特に差がない」
副作用の少ない鍼灸で、薬と同等に効果があるのであれば、
一定の意義はあるとも言えるのでは…?といつも思ってしまう私でした…笑
参考文献
・慢性疼痛診療ガイドライン
https://www.jhsnet.net/pdf/totsu_guideline_jp.pdf
・NICE: National Institute for Health and Care Excellence
Chronic pain (primary and secondary) in over 16s: assessment of all chronic pain and management of chronic primary pan
https://www.nice.org.uk/guidance/ng193
・American College of Physicians issues guideline for treating nonradicular low back pain
https://www.acponline.org/acp-newsroom/american-college-of-physicians-issues-guideline-for-treating-nonradicular-low-back-pain
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