お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2023.07.30
清明院では現在、求人募集しております。
募集内容の詳細はこちら。
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
こんばんは 謝敷です^^
先週はEBMの産声(前編)として、EBMの初出論説にある
今回はいよいよ、「これからの方法」として“EBM的アプローチ”をご紹介します。
疲労を訴えるこの男性に、医師はどのようにアプローチするのでしょうか…
**********
「これからの方法」
この医師は、まずマイクロコンピューターで(なんと古い響き!)
「鉄欠乏性貧血」「感度」「特異度」を調べ、
参照となる論文の概要を図書館にFAXし、本文を受け取る。(今ならその場で見れる記事が沢山!!)
論文を読んで、実施しようとした検査の特徴や
自分が参照していた研究所の検査基準が不明瞭であることを知り、
必要な項目の検査をオーダーし、論文を活用して、感度と特異度を決定した上で、
鉄欠乏性貧血の可能性を検討し、今後の方針を決める。
**********
ほー。
自身の経験則に従って検査を決めたり、
先輩医師の助言によって診断や治療の判断を行うのではなく、
論文を調べて、自身で今後の対応を検討しているのですね。
この論説では、最後にDiscussionとして以下のように締めくくっています。
**********
これまでは教科書や専門家、先輩の意見を聞いて、診断・治療を行ってきた。
しかし、最良の判断を行うため、今後は、これらに加え、EBMの適用が必要であり、
そのためには、「文献検索」、「それらの批判的評価」、「情報統合スキル」が重要となる。
さらに、それらの情報が目の前の患者に適用可能か判断すること、
エビデンスがない場合、意思決定のための体系的なアプローチも必要となる。
**********
これがEBMの産声です。
19世紀から20世紀の医学も、科学的な探求を基盤としていましたが、
それらは生理学や基礎研究に焦点があてられており、
診断検査や予後の検討、治療効果といった臨床実践における課題では、
医療者の経験や直感、有識者や専門家の意見や書籍が参照されていました。
EBMの萌芽は、1980年代以降の臨床疫学として始まっていましたが、
臨床上の様々な選択において、
科学的検証の重要性と具体的な手段を示したのがEBMであり、
医学界に新しい風が吹くこととなったのですね。
ということで、次回は、もう少し具体的にEBMの意味するところや、
四半世紀のEBMの歩み(変遷)についてご紹介したいと思います。
お付き合いくださり、ありがとうございました!
<参考文献>
・Guyatt GH. Evidence-based medicine. ACP J Club. 1991;114:A–16.
・Djulbegovic B, Guyatt GH. Progress in evidence-based medicine: a quarter century on. Lancet. 2017 Jul 22;390(10092):415-423. doi: 10.1016/S0140-6736(16)31592-6.
・「対談 EBMの意義と役割 EBMの実践に向けて 日野原重明氏・福井次矢氏」医学会新聞 第2363号(https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/old/old_article/n1999dir/n2362dir/n2362_12.htm)
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.10.16
第3回|首肩と風2025.10.15
問診に関して㊾(⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査①)2025.10.14
牙歯浮動(がしふどう)とは①2025.10.13
血の病㉑2025.10.12
プラセボとは(同一視の法則)⑤2025.10.11
婦人科⑤2025.10.10
後期は実践2025.10.09
金木犀の呼吸2025.10.08
20歳2025.10.07
牙歯痠弱(がしさんじゃく)とは2025.10.06
血の病⑳2025.10.05
プラセボとは(同一視の法則)④2025.10.04
婦人科④2025.10.03
夜間部後期始まる2025.10.02
第2回|心神と睡眠2025.10.01
問診に関して㊽(正邪の度合いを図るための問診③)2025.09.30
神昏(しんこん)とは⑧2025.09.29
運転免許証更新2025.09.28
プラセボとは(同一視の法則)③2025.09.27
婦人科③2025.09.26
黒ニキビ2025.09.25
第1回|目と肝2025.09.24
問診に関して㊼(正邪の度合いを図るための問診②)2025.09.23
神昏(しんこん)とは⑦2025.09.22
明日は秋分の日2025.09.21
プラセボとは(同一視の法則)②2025.09.20
婦人科②2025.09.19
興味のばらつき2025.09.18
指先の文明と、からだの古地図2025.09.17
問診に関して㊻(正邪の度合いを図るための問診①)2025.09.16
神昏(しんこん)とは⑥2025.09.15
血の病⑲2025.09.14
プラセボとは(同一視の法則)①2025.09.12
合わせる2025.09.11
交差点の身体設計2025.09.10
問診に関して㊺(心神の問診③)2025.09.09
神昏(しんこん)とは⑤2025.09.08
血の病⑱2025.09.07
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告④2025.09.06
気象発病学説⑬2025.09.05
役割の一つ2025.09.04
小さな方剤、麻辣湯2025.09.03
問診に関して㊹(心神の問診②)2025.09.02
昏神(こんしん)とは④2025.09.01
9月突入2025.08.31
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告③2025.08.30
気象発病学説⑫2025.08.29
休息は大事2025.08.28
帯状疱疹を「ビルの管制室」からながめる2025.08.27
問診に関して㊸(心神の問診①)