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こんばんは。齋藤です。
9月に入り、少しだけ?涼しくなってきた気がするような、しないような。
ただ、日中の陽射しの強さは、8月と全く変わっていない気がしますので、くれぐれもご注意ください。
それでは、前回の続きです。
前回の話はコチラ。
前回は霊枢の「五味編」を紹介させて頂きました。
今回は、素問の「五臓生成篇」に書かれている、五味に関する記載について、簡単ではありますが書いてこうと思います。
五臓生成篇には、五臓と体表に現れる形体との間の関連について記載されており、その中で、五味の五臓に対する相性の良し悪しに関しても記載されています。
少し五味とは話が逸れてしまいますが、五臓生成篇の初めに以下の様に記載されています。
「心之合脈也、其栄色也。其主腎也。肺之合皮也。其栄毛也。其主心也。肝之合筋也。其栄爪也。其主肺也。脾之合肉也。其栄唇也。其主肝也。腎之合骨也。其栄髪也。其主脾也。」
訳は以下の通りです。
心臓は脈に配合し、栄華は顔面部の色沢として現れます。心臓の働きを制約しているのは腎です。
肺臓は皮に配合し、栄華は豪毛に現れます。肺臓の働きを制約しているのは、心です。
肝臓は筋に配合し、栄華は爪甲に現れます。肝臓の働きを制約するのは、肺です。
脾臓は肉に配合し、栄華は口唇に現れます。脾臓の働きを制約するのは、肝です。
腎臓は骨に配合し、栄華は髪に現れます。腎臓の働きを制約するのは、脾です。
五臓と、五主、五華の関係性と、五行の相生、相克の理論を応用して、五臓が相互に養いあったり、制約しあったりする、関連性を説明しています。
この関係性があることで、体表の変化から内なる臓の病変を知ることができ、内なる臓の変化もまた、体表に現れる現象に影響をするはずだと考える様になったといわれています。
この考え方は、中医学の臨床における「内より外を知り、外より内を知る」という理論の根拠になっています。
こういった考え方ができたというのは、本当に感嘆しちゃいますよね。
続く。
参考文献
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 小金井 信宏 (東洋学術出版)
現代語訳 黄帝内経素問 上巻 南京中医学院編 石田秀実監訳 (東洋学術出版)
意釈黄帝内經素問 小曽戸丈夫+浜田善利共著 (築地出版)