東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「五行」って何ですか?(その4)

2010.11.19

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これまでのお話・・・

 

「五行(ごぎょう)」って何ですか?(その1)
「五行」って何ですか?(その2)
「五行」って何ですか?(その3)

 


ではでは、続き、いきます!

 


◆「陰陽」と「五行」の合体

 


もともと別々であった「陰陽論」「五行論」は、今から約2300年ほど前、鄒衍(すうえん)という思想家によって合体させられた、と考えられています。

 



ではどのように合体させたかと言うと、五行(木火土金水)の中の、

木と火を陽に、

金と水を陰に、

土は陰と陽、両面ある、中間的存在、

という風に「五行」を大きく「陰」「陽」に分類し、さらに、

木火土金水それぞれが持つ”意味”を押し広げて解釈し、それぞれの力関係をも説明

したのが始まり、とされています。

 

『陰陽五行説 その発生と展開』P92 陰陽主運説 参照)

 

 


その後、この「陰陽五行説」はさらにどんどん、色々な解釈、発展を繰り返し、より細かく、精緻なものとなっていきました。

 


そしてそれは、自然を解釈するための重要な哲学として、現代に至っても、中国、というより世界を代表する古代自然哲学の一つであり、その価値は、

 

この高度に発達した文明社会でも失われていないと思います。


(なぜなら、鍼灸臨床家の立場として、ちゃんと”使える”と思うからです。もちろん使い方さえ間違わなければ、ですが。)

 



・・・その後、この考え方は当然、医学の分野においても応用され、6世紀の中頃には、仏教などとともに朝鮮半島を経て日本にも伝わり、医学はもちろん、

 

政治などなど、あらゆる方面にまで利用され、中国は中国で、日本は日本で、それぞれに発展していきました。

 

 


安倍晴明(あべのせいめい 921-1005)で有名な陰陽道(おんみょうどう)なんかも、この「陰陽五行説」をもとに発展したものの一つです。

 

塙書房『日本陰陽道史総説』村山修一著P4 参照)

 


ちなみに、清明院の「清」とは字が違います。

 

 

これ、よく間違われることがあるんですが、”晴明院”なんて、恐れ多くて付けられませんよ・・・。(苦笑)


当院の名前の由来 参照

 

 


「陰陽師(おんみょうじ)」という言葉は最近も、野村萬斎さんが主演した同名の映画や、岡野玲子さんの漫画で、ずいぶん流行りましたよね。

 

 


ああいうものが非常に注目を集める、ということの背景には、単純に面白いとか、話題性があるとかいうこと以外に、やっぱり現代の科学文明では説明がつかないことに対して、

 

人々の関心は常にちゃんとあって、それを説明しうる考え方の一つに

「陰陽五行説」

が伝統的にあって、そこには何かあるんじゃなかろうか、という人々の密かな認識、期待を、暗に示していると思います。

 

 


なんぼ科学が発達したって、「自然」そのものを作ってしまうことは出来ず、なんぼロボット工学が発達したって、「人間」を作り出すことは出来ません。

 

 

宇宙、この地球において、人間は、他の動物と比べれば、相対的に独立しているかに見えますが、どこまでいっても大自然の絶対的支配下からは逃れられず、自然の子供であります。

 

 

現代の高度に発達した物理科学文明でも、所詮は自然のごく一部をコントロール下に置いたように見えているにすぎません。

 

 



・・・話がそれましたが、次回は五行、それぞれの意味づけを簡単に。

 

 


 
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