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こんばんは!樫部です。
気温も下がり、金木犀の季節となりました。
往診時に自転車を漕いでいると香ってきて、幸せな気持ちにしてくれます。
前回までは髪の毛が抜けてしまったり、髪質の変化についてお話をさせていただきました。
前回までのお話
本日は、髪の毛の色が変わってしまう場合。
特に白髪について、お話ししていきたいと思います。
鏡でふと頭を見て、「あれ?白いものが増えたような…」
一般的には、腎虚によるものとされていて、年齢相応であれば生理的なものであるといえます。
しかし、その範疇から外れる場合、若年~中年期に髭や頭髪が白くなることを「鬚髪早白(しゅはつそうはく)」や「少白頭」といい、
年齢に不相応な場合は、病理となるため、詳細の確認が必要になってきます。
また、ストレスにより肝鬱が起こり、気血が滞ったり、不足して血による濡養異常が起きた場合は、白髪になる場合もあります。
鬚髪早白の主な弁証分類は3つあります。
体質として、先天的な肝腎両虚があったり、
中年になり、肝腎両虚の所見が顕著にみられ、それぞれが白髪の増加し始めた時期とリンクしていた場合、
1.肝腎両虚が疑われます。
精神的・肉体的に負荷が強い生活が持続することで、肝腎が消耗していた場合、鬚髪が滋養されない場合に引き起こされます。
「まだ青年なのに…」と若いのに白髪が見られる場合、
2.血虚生熱(営血虚熱)が疑われます。
過度の思慮によって心血が消耗し、血虚を起こし、虚熱が生じて鬚髪を焼かれたり、栄養失調となり引き起こされます。
同時期に身体が痩せてきていたり、心悸心煩、失眠多夢、手足の火照りが無いか確認が必要です。
「この前までは黒かったのに…」と比較的短期間、かつ大量の毛髪が白に変化したり、脱毛した場合は、
3.肝気鬱結が考えられます。
手塚治虫の作品「ブラックジャック」の主人公、ブラックジャック先生は、幼少期の大きな事故後に白髪になってしまった…というエピソードがあります。
(半分髪の毛が黒いのは事故による怪我で皮膚移植をしたからだった記憶があります。)
肝鬱気滞を引き起こすような、過度のストレス、精神的ショックが発症前に無かったか、詳細の確認が必要です。
肝鬱気滞が持続すると化火して、営血を消耗して毛髪を滋養出来なくなると、発症してしまいます。
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つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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