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こんばんは 謝敷です
桜の満開とともに入学式、入社式と、街にも初々しい景色が広がりましたね
ブログでは、イスラエル戦禍での避難民に対する中医学的な観察と鍼治療についての記事を見ています。
今日は、父親を亡くした一人の女性についての記載を紹介します。
この女性は、鍼灸師が会った時は、無表情で、単に呼吸困難を主訴としていました。
その女性は、2週間行方不明の父親がおり、
殺されたのか、捕虜になったのかも分からない状態が続いていましたが、
鍼灸師が会う前日に、父親の遺体が見つかったと告げられたようです。
そこで、鍼灸師は、この女性の息苦しさを、
中医学と日本での医学における、横隔膜を緩める治療(“releasing the diaphragm”)で
いくつか試みました。(具体的な治療方法については記載がありません)。
しかし、どれも症状を緩和させず、女性は息切れしていると訴え続けました。
そこで、次に、風を除き、嵐を鎮める( “calm the storm, release the wind”)治療を行い、
覚醒と多動の状態を軽減する治療に変更しています。
鍼灸師はこの治療について、中医学における「風」は、
免疫系や神経系を活性化するような急性の病原体からの攻撃とも表現でき、
病原体の攻撃の場合と同様に、
急性期の治療として、鎮静、安定、補う、病原体を根絶することが目標になると記載しています。
「風」に対する治療の結果、症状は部分的に改善し、
女性の緊張状態が若干ゆるみ、少し深く呼吸できるようになり、
治療後、友人たちのグループに戻った女性は、友人たちとハグし、涙を流したようです。
涙も肝の疏泄。
父親がどんな状態なのか、不安と恐怖と、緊張状態の続いた日々から、一転、父親の死。
少し緩んで、悲しいという感情が戻って来た…という一つの変化がありました。
体表観察で、どのような所見がみられていたのか、気になるところですが、
いわゆる「呼吸器」へのアプローチではなく、東洋医学的な病態の捉え方が、
この女性の緊張を緩めた症例だったようですね。
中医学的な病態把握やその表現は、やはり難しいですね。
よく、この精神疾患系のジャーナルが、このエピソードを載せたなぁと
あれこれ表現方法を模索する日々です…
(参考文献)
Messinger A, Gamus D, Bondi M, Polliack ML, Ben-Arye E. Calming the Wind: A Traditional Chinese Medicine Practitioner's Approach to Wartime Acute Stress Disorder Symptoms. Curr Psychiatry Rep. 2024 Nov;26(11):678-682. doi: 10.1007/s11920-024-01542-z. Epub 2024 Oct 2. PMID: 39356401.
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