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こんばんは。齋藤です。
4月も後半になりましたね。
1年の1/3が終わろうとしています。
時間が経つのは、あっという間ですね。
それでは前回の続きです。
前回の話はコチラ。
今回は、気と血との関係について書いていきたいと思います。
気と血は、陰陽で考えると、気は陽で、血は陰に該当します。
この陰陽関係ですが、本来一つのものを説明するうえで、陰と陽に分けているだけで、陰だけ、陽だけでも存在しません。
気血も同じで、気だけでの存在はあり得ないし、血だけでの存在もあり得ません。
そのため、気血間には相互に依存し、相互に用となり、相互に制約するといった密接な関係にあります。
気血の間の関係は以下の5つにまとめることができます。
①気血は相互に依存する。
②気は能く血を生ずる。
③気は能く血を巡らす。
④気は能く血を固摂する。
⑤血は能く気を載せる。
次回、①から順番に書いていこうと思います。
参考文献
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)
『鍼灸・漢方の名医になるための気血弁証論治学』 編著;神野英明 (たにぐち書店)
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こんばんは 謝敷です
新緑が綺麗と思ったのも束の間、
4月なのに大学院の近くではあやめが、清明院の下にもアジサイが花を付けていて、
自然は美しいけれど、環境が乱れてきているなぁと感じます。
さて、今日はイスラエル戦禍での避難民に対する中医学的な観察と鍼治療についての記事での最後の症例をご紹介します。
今日の患者さんは、「デビッド」という男性です。
彼は、ハマスとの銃撃戦で負傷した兵士で、
これまでにも数々の軍事作戦や銃撃戦に参加した経験を有するベテランでした。
数十名のハマスと対峙し、その中の一人が近距離から銃を発射し、
そのうちの2発が下半身に命中。
骨盤に重度の損傷を負い、坐骨神経を損傷し、
手術で、背部や骨盤からの大量の出血と、仙骨の骨折片を除去し、仙骨の形成術を受けました。
最初にボランティアの鍼灸師が彼にあった時、
彼の腰の可動域は著しく制限され、激しい骨盤痛と、
脛(前脛骨筋と腓骨筋)に広がるチクチクとした痛みに悩まされていました。
最もひどい痛みは足の裏で、この痛みのために全く眠れないこともありました。
神経性疼痛の治療薬を複数服用していましたが、痛みはは全く緩和しませんでした。
腰や下肢の症状以外にも、脈拍上昇、筋緊張の亢進、睡眠障害、息切れといった
交感神経の亢進による症状も見られたことから、
鍼灸師は、交感神経が落ち着くよう治療を行い、
治療を受けると、彼は眠ってしまうこともあったようです。
治療が進むにつれて、足の痛みが部分的に軽減され、
その効果は、数時間から2日間持続し、睡眠も改善するようになりました。
体調の改善に伴い、運動やウォーキングなどもできるようになりました。
治療の過程では、トリガーポイントを探した結果、
腓腹筋の内側にある「築賓」というツボを治療し、交感神経の亢進を治療したことがあったようです。
この時、築賓は硬いコブのような感触があり、
押圧すると、足先まで広がる感覚と、痛みが70%ほど軽減しました。
数週間の治療で、様々なトリガーポイントや遠隔の治療点を治療したようですが、
この「築賓」への治療では、局所のみならず遠隔の痛みが軽減舌だけでなく、
全身的な症状の改善にも効果があったと報告しています。
その上で、このレポートでは、
「築賓」は、坐骨神経の支配領域ではないため、
ツボの周囲組織とトラウマ体験との間に何らかの関連があるとした場合、
それをどのように利用して痛みを軽減するか、
またトラウマが、患部に“刻印”( ‘imprinted’ )されている場合、最適な治療方法は何なのか、
トラウマには、直接的に対処すべきか、それとも間接的に対処すべきか、
解剖学的な“結び目”(‘knot’)は単なるトリガーポイントとして扱うのか、
それとも、心身のつながりの経路とみなすべきか…と考察しています。
単なる外傷の後遺症のように思えた症例にも、心の傷跡が影響していたのですね。
この症例での「築賓」は、どう解釈できるでしょうか…
(参考文献)
Messinger A, Gamus D, Bondi M, Polliack ML, Ben-Arye E. Calming the Wind: A Traditional Chinese Medicine Practitioner’s Approach to Wartime Acute Stress Disorder Symptoms. Curr Psychiatry Rep. 2024 Nov;26(11):678-682. doi: 10.1007/s11920-024-01542-z. Epub 2024 Oct 2. PMID: 39356401.
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