東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Practice based Evidence:実践(臨床)に基づく医療⑫

 

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こんばんは 謝敷です。
 
 
 
 
 
桜が咲いたと思ったら、あっという間に木々も新緑に変わり、景色が一変しましたね。
大学院でも、入社式や入学式で、少し緊張感のあるフレッシュな空気を感じました。
新年度、私も心新たに、大切な1年を始めたいと思います。
 
 
 
 
 
 
さて、Practice based Evidenceについての論文を見ています。
前回は褥瘡予防についての例が紹介されていましたが、
今回は脳卒中後のリハビリについて記載されている部分を見ていきます。
 
 
 
 
 
この例では、脳卒中後のリハビリについて
どのような内容を
どれくらい
いつ
どう行ったのかが、専用の記録フォームで収集されたようです。
 
 
 
 
 
 
この研究では、医師だけでなく、
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、
看護師、心理士、ソーシャルワーカーなど様々な職種が協力し、
患者さんとの関わりや各治療の内容を記録する仕組みが作られ他点も特徴的です。
 
 
 
 
 
そしてこれらの治療と、
患者さんの特徴(重症度等)を考慮しながら、
どのような介入がより良い機能回復と関連しているのかが検討されました。
 
 
 
 
 
 
その結果、
・リハビリは、重症度に関係なく、なるべく早いタイミングで開始されていることが良好な転帰と関連していること
・リハビリの強度は、歩行訓練や上肢の機能訓練等の高度な活動を行うことが他の機能の改善とも関連していたこと
・新SSRI薬やオピオイド、非定型抗精神薬の使用が、入院から退院にかけての機能改善と関連していたこと
・経管栄養が、重症患者さんおける認知機能や運動機能の改善と関連していたこと
が分かりました。
 
 
 
 
 
通常の臨床では、リハビリの内容とやタイミングの最適化は、
経験や既存の知見に頼る部分が大きいと思いますが、
PBE-CPIの手法で検討すれば、
漠然とした情報が「内容、タイミング、強度」などの
具体的な切り口を元に検討できるようになり、
より効率のよい治療プログラムを検討することに繋がるということですね。
 
 
 
 
 
 
RCTが、より厳密な研究デザインによって「因果関係」の推定に有利である一方、
PBE-CPIは、実臨床に近い状況の中で、
多様な要素との関連を検討できるため、より臨床に応用しやすい知見を得ることができる
と言えるかもしれません。
 
 
 
 
 
 
疾病の予防や治療のためには、
メカニズムの検討だけでなく、こうした効果的な臨床対応の検討という両輪を
同時に検討する必要がありそうですね。
 
 
 
 
 
(参考文献)
Horn SD, Gassaway J. Practice-based evidence study design for comparative effectiveness research. Med Care. 2007 Oct;45(10 Supl 2):S50-7. doi: 10.1097/MLR.0b013e318070c07b. PMID: 17909384.
 
 
 
 
 

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こんばんは 謝敷です。
 
 
 
 
 
 
桜が開花したら、2-3日のうちに満開になって、あっという間に散ってしまう…
というような気がしていましたが、
今年は開花から満開まで少し時間があるように感じます。
来週も、もう少し晴れてくれたらいいなぁと願いつつ、
3月がもう終わってしまうことに少し焦りを感じたりもしています。
 
 
 
 
 
 
 
さて、Practice based Evidence:実践(臨床)に基づく医療に関する論文を読んでいます。
今日と来週はPBE-CPIの具体例をご紹介します。
 
 
 
 
 
 
今日は、
「高齢者施設における
褥瘡(床ずれ)発症に関連する患者像や治療、施設の特徴を検討した研究」です。
情報は、95施設1,524名の高齢者を12週間追跡したデータを用いています。
 
 
 
 
 
研究当初、褥瘡を有していたご高齢者は一人もいませんでしたが、
12週の追跡終了時点は、29%のご高齢者が褥瘡を発症させたようです。
 
 
 
 
 
 
 
この状況を、多変量調整解析した結果、
以下の4つの要素が、褥瘡の発症と関連している可能性が示されました。
 ・栄養介入(経口または経管栄養を21日以上)
 ・新SSRIと抗精神病薬の併用
 ・使い捨てのおむつを14日以上使用すること
 ・看護師による直接ケアの時間が1日30~40分あること
 
 
 
 
 
 
この研究以前は、全ての施設で異なる治療や製品を使用していましたが、
この研究以降、これらの対応を継続的に実施した施設では、
褥瘡の発症が最大65%減少したと報告されています
 
 
 
 
 
 
 
実際の臨床で起きていることを細かく記録することで、
疾患発症要因を検討でき、予防策を検討できる。疫学の醍醐味のように思われますね。
 
 
 
 
(参考文献)
Horn SD, Gassaway J. Practice-based evidence study design for comparative effectiveness research. Med Care. 2007 Oct;45(10 Supl 2):S50-7. doi: 10.1097/MLR.0b013e318070c07b. PMID: 17909384.
 
 
 
 
 

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