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こんばんは 謝敷です
これまで、機能性ディスペプシア(FD)患者さんへの鍼治療が脳波にどのような影響を及ぼすのか、
以下の介入研究の論文を読み進めてきました。
「Neural Responses of Acupuncture for Treating Functional Dyspepsia: An fMRI Study」
この研究では、
中国の大学病院や附属病院の消化器科に来院しているFD患者さん38名を、
お腹にある「中脘」というツボに鍼をするグループと、
脚にある「足三里」というツボに鍼をするグループの2つに分けて
鍼治療前と、4週間鍼治療を続けた後の脳の活動領域の違いを検討しています。
結果、全体では、
FD患者さんでは、頭頂葉の中心後回という部分の活動が高く、
鍼治療を行った結果、活動が正常化したことが報告されています(前回ブログ)。
そして足三里と、中脘はの鍼では、
足三里への鍼は、中心後回の中でもデフォルトモードネットワーク回路に、
中脘への鍼は、中心後回の報酬ネットワーク回路に影響を及ぼした可能性があることが観察されています。
デフォルトモードネットワークとは、
感情や体感の処理、過去の記憶の評価等を行なう部分を含み、
状況に応じて食欲や感情をコントロールすることが報告されています。
FD患者さんではこの部分の構造的または機能的な異常があることが報告されており、
足三里への鍼治療では、この異常を改善し、結果、胃腸症状を軽減した可能性があることが示唆されました。
一方、腹部の中脘への鍼治療で変化のみられた報酬系のネットワーク回路では、
内臓の活動に重要な役割を果たしている部分を含んでいます。
FD患者さんでは、この部分の異常が見られることも報告されてれており、
中脘への鍼治療ではこの部分に影響すると同時に、
鍼治療への期待や体感の変化などがこの回路の活性化と関係した可能性も述べられています。
今回は、足三里と中脘への鍼治療による、脳での反応の違いを検討していましたが、
末梢神経の変化を検討した研究では、
足三里への鍼は、副交感神経を介して胃腸の収縮を引き起こし、
中脘への鍼は、交感神経を介して胃腸の史観を引き起こすことも報告されいます。
単に「鍼」と言っても、部位によって、身体への影響の及ぼし方は異なるのですね。
東洋医学では、経絡やツボの特性から、治療点を絞り込んでいきいますが、
その背景には、こうした体の反応の違いがあって、
昔の中国の人々はこうした変化を、MRIなどの機会なく観察していたのかもしれませんね!
こういった研究を読み進める中で、いろんな研究の種を妄想したいと思います笑
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