東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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問診に関して54(⑨女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)②)

 

 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

 

今週から「⑨女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)」に関して、書いていきたいと思います。

 

 

 

2. 女性カルテでの問診

 

 

 

人体の基本的な臓腑、経絡、 気血津液の生理機能に男女の差異はありませんが、

 

 

女性は男性に比べて毎月、月経が来たり、妊娠出産したりで、血の変動が大きいので月経や出産などの情報から

 

 

素体としての気血の過不足や気血の停滞しやすい部位、変動しやすい臓腑が何かなどを解析しやすいです。

 

 

A.月経の一般的な状態

 

 

 

1)初潮:14歳(現代は10歳前後)

 

 

2)周期:28±7日(月経が終わって次の月経が始まるまで)

 

 

3)経期:3〜5日、長くても 6~7日

 

 

4)量の変化:1回ごとの総量は50〜80cc

 

 

始め量は少なく、次第に多くなり、2日目は最も多くなり、以後次第に少なくなって終わります。

 

 

明らかに多すぎたり、少なすぎたりするのは異常があります。

 

 

5)色の変化:”紅”(指を切った色よりも濃いめ)から日が経つと徐々に”深紅”となり終了時には“黒茶”の強い色調となるのが正常。

 

 

6)血の質:薄くもなく、粘っこくもなく、明らかな血の塊がなく、特別な臭いがない。

 

 

7)帯下:生理と生理の間に多い、常に出ている。卵の白身状のものは正常。

 

 

 

B . 月経の異常

 

 

1 )月経周期

 

 

① 一般的に早く訪れる→熱傾向

 

 

② 遅く訪れる→寒傾向

 

 

③ 年に数回、あるいは無月経 →虚証もしくは瘀血や気滞などの実証、あるいは虚実挟雑証

 

 

2)経血の色と量

 

 

① 鮮紅色で多量 → 熱

 

 

② 暗紅色で少量 → 寒

 

 

③ 淡紅色 → 血虚傾向、正気の弱り

 

 

④ 暗紫色 → 瘀血

 

 

実際の臨床では、「色が薄く多量」の場合に、脾不統血や脾腎陽虚によるものもあり、逆に邪熱が強すぎて血が煎熱されて「色が濃く量が少ない」場合もあります。

 

 

よって色と量のみで短絡的に寒熱虚実を決めつけることはできません。

 

 

経血の量の多少の判断は、おおよその目安として、生理用ナプキンを交換する時聞が1日何回か、あるいは昼用か夜用か、などから推測していきます。

 

 

 

次週に続きます。

 

 

 

お楽しみに!

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

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牙歯焦黒(がししょうこく)とは②

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「下焦熱盛、腎熱胃劫、風冷客経の牙歯焦黒」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
まずは下焦熱盛、腎熱胃劫の牙歯焦黒について、お話していきたいと思います。
 
 
 
どちらも熱邪により津液が消耗したものであり、温熱病の後期にみられることが多いです。
 
 
 
下焦熱盛の牙歯焦黒は、特に重症であり、熱邪が下焦に深く入り、高熱が続いて津液が枯渇してしまい、歯が津液による滋潤を受けられなくなって生じます。
 
 
 
この場合、歯が乾燥しているが、黒ずんだ歯垢がみられないことが特徴であり、手の引き攣りなどの痙攣の徴候があり、口乾、舌の乾燥、脈が沈数を呈します。
 
 
 
治法は、鹹寒甘潤を用います。
 
 
 
腎熱胃劫の牙歯焦黒は、熱邪による気陰の消耗により生じ、比較的軽症とされています。
 
 
 
この場合、歯が乾燥して、黒ずんだ歯垢が付着しており、乾燥、不眠、咽の乾燥、便秘、腹部膨満感、舌質絳、脈数を伴うことが特徴です。
 
 
 
治法は、清胃滋腎を用います。
 
 
 
次に風冷客経の牙歯焦黒について、お話していきたいと思います。
 
 
 
内は髄、血が虚して、外からは風冷が経脈に侵入して生じます。
 
 
 
『諸病源候論』には、「風冷その経脈に乗じ、すなわち髄骨血損じ、牙歯を栄潤することあたわず、ゆえに歯牙をして暗黒せしむ、これ歴蠧という」と記載があり、前述の分類に相当します。
 
 
 
この場合、歯が黄黒、あるいは黒ずんで乾燥して動揺することに加えて、腰膝酸軟、脱毛などの腎精不足の徴候を伴うことが特徴です。
 
 
 
脈は沈弱、舌質淡暗、舌苔薄白を呈することが多いとされています。
 
 
 
治法は、填精祛風を用います。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

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