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こんばんは 謝敷です。
今回はジストニア診療ガイドライン2018において、
治療手段の一つに鍼灸の記載があるため、こちらをご紹介します。
ジストニア、という言葉をご存じですか。
ジストニアとは、意思によらない自分では制御できない運動(不随意運動)の一つで、
比較的長い筋肉の収縮によって生じ、多くの場合で、意志による運動(随意運動)を妨げます。
身体の様々な部分で見られ、症状も様々です。
例えば・・・、
目があけづらい(眼瞼痙攣)
首が曲がってしまう(痙性斜頚)
字が書きづらい(書痙)
声が出しづらい(痙攣性発声障害)
話すときに舌が出てしまう(口舌ジストニア)
食いしばってしまって口が開かない(口顎部ジストニア)
階段を降りるときに足が内側に曲がってしまう(下肢ジストニア)
歩くときに身体が後ろに曲がってしまう(軸性ジストニア)
等が症状としてあるようです。
原因不明の突発性ジストニアが大半を占めますが、
他に、薬物や遺伝性によって生じることがあります。
ストレスや、同一作業の繰り返しなどが誘因となることも報告されています。
治療においては、ボツリヌス療法(ボツリヌストキシンと呼ばれる成分を用いた治療法)や
脳深部刺激療法(脳に電極を入れ、刺激する治療法)などがありますが、
補助療法を組み合わせることもあるようです。
その補助療法の一つとして、鍼灸が紹介されています。
ただガイドライン上では、鍼灸を選択肢として提示した背景となる論文は記載されていません。
次回は、少しジストニアと鍼灸に関する論文をご紹介したいと思います。
(参考文献)
・難病情報センター 遺伝性ジストニア
・国立精神・神経医療研究センター ジストニア
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こんばんは 謝敷です
前回は、過敏性腸症候群(IBS)の概要をご紹介しました。
今日はIBSの診療ガイドラインにおける鍼灸の記載をご紹介します。
鍼灸については、「補完代替医療」の有用性について検討した項目に記載されています。
“標準治療や抗うつ薬にうまく反応しなかった場合に提案する”と記載されています。
ガイドラインでは、IBSに対する鍼治療のメタアナリシス論文2本、
鍼治療と漢方を併用したメタアナリシスを1本、
灸治療に関するメタアナリシスを2本参照し、
鍼については、7件2,141名、29件9,369名の介入研究の結果をまとめて検討し、
いずれもIBSの症状を緩和し、薬物療法と比較しても副作用が少なく、効果が高かったと報告しています。
また使用されていた経穴は、腹部の天枢が最も多く、
ついで脚の上巨虚、足三里が多かったと報告しています。
鍼灸と漢方を併用した研究では、21件1,834名の研究をまとめて検討し、
西洋薬単独や西洋薬・漢方を併用した治療と比較した際、
鍼と漢方を併用した方が、症状の改善効果が高かったと報告しています。
証としては、肝鬱脾虚証が多く、
使用した経穴は、脚にある足三里、太衝、三陰交、上巨虚、
腹部の天枢などが多く使用されていたと報告しています。
灸については、20件1,625名の研究をまとめて検討し、
薬物療法と比較して効果があるとしたものと、ないとしたものが混在していたこと、
また、灸を薬物療法と併用した場合、薬物療法と比較して
付加的な効果が認められなかったことが報告されています。
同じく灸の効果について、7件568名の研究をまとめて検討した結果では、
薬物療法と比較して、腹部膨満感、排便頻度は改善し、
腹痛や異常便は症状が改善したもの、薬物治療との差は認められなかったと報告しています。
補完代替療法については、IBS患者さんの30~50%が活用し、
50%以上の患者さんは3種以上の補完代替医療を利用していることが報告されていますが、
約半数の患者さんが補完代替医療の活用について医師に報告していないことが記載されています。
鍼灸の他にも、ドイツの両方であるペパーミントオイルの有用性が報告されていました。
ペパーミントには、平滑筋を弛緩させて、IBSの症状を緩和する作用があるようです。
西洋薬以外の様々な療法が、患者さんの症状改善に活用されているのですね。
異なる伝統医療のRCT論文も見てみたくなりました。
(参考資料)
・機能性消化管疾患診療ガイドライン2020 過敏性腸症候群(IBS)(改訂第2版)
https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/IBSGL2020_.pdf#page=104
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