東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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鍼治療の臨床試験における標準化と柔軟性を両立させるマニュアル②

 

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こんばんは 謝敷です。
 
 
 
 
 
 
先週は少し息抜きに藤の花を見に行ったり、川沿いをお散歩したりしました。
川沿いでは雑草刈りをしてくださっている方がいて、
青い草の香りが、5月の運動会を思い出さてくれました。
 
 
 
 
 
 
さて、前回から鍼の有効性を検討sるための研究方法についての論文を見ています。
 
 
 
 
 
 
今日は導入の部分。
「マニュアル」というと、治療を完全に固定する、乱してはいけない!という印象もありますが、
このマニュアルでは、ある程度手順を固定化して、
対応する人や環境が異なっても実施できるような臨床的枠組みを提示することを目標にしているようです。
 
 
 
 
 
参照しているのは、
大うつ病に対する鍼治療プロトコルのマニュアル化で、
その他小児の痙直型脳性麻痺や反復ストレス障害に対する
鍼治療の研究等も応用したようです。
 
 
 
 
 
その上で、このマニュアルは以下の4つを目標にしています。
・科学的臨床研究としての最高水準に適合すること
・対象となる統合医療の本質に忠実であること
・柔軟性と標準化の両方を可能とすること
・治療効果の評価をしやすく来ること
 
                                                                                                                                                                                                                                                          
 
 
 
この目標に向かって、早速マニュアル開発について細かい記載が成されています。
今日は概観(構成)だけを概観して、来週から各論を読んでいきます。
 
 
 
 
 
 
パート1:理論的な枠組みを明確にする
 ・対象となる鍼治療の流派やスタイルの特定
 ・適切な理論的枠組に基づいてプロトコル選択の根拠を明確にする
 ・研究目的やデザイン、課題に合ったプロトコルを選択する
 ・経穴(ツボ)の選択と妥当性の確認に、標準化された再現可能な方法を用いる
 ・文献を体系的に検討sる
 ・先行研究を包括的にレビューする
 ・地域の臨床家や施術者への調査を行う
 ・専門家パネルを組織する
 ・標準化された用語を採用する
 
 
 
 
 
 
パート2:マニュアルの構成を作る
 ・背景
 ・生物医学的視点
 ・理論的枠組み
 ・病因、病態の進行、臨床的転回
 ・理論的枠組みを診断と治療に適用する方法
 ・評価方補
 ・症例検討
 ・臨床上の問題点、留意点
 
 
 
 
 
 
枠組みだけでも、思考錯誤の後がしっかり伝わってきますね、
 
 
 
 
 
 
 
 
(参考文献)
Schnyer RN, Allen JJ. Bridging the gap in complementary and alternative medicine research: manualization as a means of promoting standardization and flexibility of treatment in clinical trials of acupuncture. J Altern Complement Med. 2002 Oct;8(5):623-34. doi: 10.1089/107555302320825147. PMID: 12470444.
 
 
 
 

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こんばんは 謝敷です。
 
 
 
 
 
桜が咲いたと思ったら、あっという間に木々も新緑に変わり、景色が一変しましたね。
大学院でも、入社式や入学式で、少し緊張感のあるフレッシュな空気を感じました。
新年度、私も心新たに、大切な1年を始めたいと思います。
 
 
 
 
 
 
さて、Practice based Evidenceについての論文を見ています。
前回は褥瘡予防についての例が紹介されていましたが、
今回は脳卒中後のリハビリについて記載されている部分を見ていきます。
 
 
 
 
 
この例では、脳卒中後のリハビリについて
どのような内容を
どれくらい
いつ
どう行ったのかが、専用の記録フォームで収集されたようです。
 
 
 
 
 
 
この研究では、医師だけでなく、
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、
看護師、心理士、ソーシャルワーカーなど様々な職種が協力し、
患者さんとの関わりや各治療の内容を記録する仕組みが作られ他点も特徴的です。
 
 
 
 
 
そしてこれらの治療と、
患者さんの特徴(重症度等)を考慮しながら、
どのような介入がより良い機能回復と関連しているのかが検討されました。
 
 
 
 
 
 
その結果、
・リハビリは、重症度に関係なく、なるべく早いタイミングで開始されていることが良好な転帰と関連していること
・リハビリの強度は、歩行訓練や上肢の機能訓練等の高度な活動を行うことが他の機能の改善とも関連していたこと
・新SSRI薬やオピオイド、非定型抗精神薬の使用が、入院から退院にかけての機能改善と関連していたこと
・経管栄養が、重症患者さんおける認知機能や運動機能の改善と関連していたこと
が分かりました。
 
 
 
 
 
通常の臨床では、リハビリの内容とやタイミングの最適化は、
経験や既存の知見に頼る部分が大きいと思いますが、
PBE-CPIの手法で検討すれば、
漠然とした情報が「内容、タイミング、強度」などの
具体的な切り口を元に検討できるようになり、
より効率のよい治療プログラムを検討することに繋がるということですね。
 
 
 
 
 
 
RCTが、より厳密な研究デザインによって「因果関係」の推定に有利である一方、
PBE-CPIは、実臨床に近い状況の中で、
多様な要素との関連を検討できるため、より臨床に応用しやすい知見を得ることができる
と言えるかもしれません。
 
 
 
 
 
 
疾病の予防や治療のためには、
メカニズムの検討だけでなく、こうした効果的な臨床対応の検討という両輪を
同時に検討する必要がありそうですね。
 
 
 
 
 
(参考文献)
Horn SD, Gassaway J. Practice-based evidence study design for comparative effectiveness research. Med Care. 2007 Oct;45(10 Supl 2):S50-7. doi: 10.1097/MLR.0b013e318070c07b. PMID: 17909384.
 
 
 
 
 

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