東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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胎漏(たいろう)とは③

2026.07.28

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「腎虚の胎漏」と「外傷の胎漏」について、お話ししていきたいと思います。
 
 
 
まずは腎虚の胎漏についてです。
 
 
 
先天不足の虚弱体質であり、腎気不足のため衝任脈を固摂出来なくなってしまい、胎漏が発生します。
 
 
 
また、他のパターンとしては妊娠中に性交を行ったことで腎気を損傷し、衝任不固をきたすことで性器出血を起こします。最悪、出血から流産に繋がってしまうことがある為、注意が必要です。
 
 
 
この場合、少量の淡色の性器出血、腰膝酸軟、下肢の無力感、頭のふらつき、耳鳴、頻尿、舌質淡、舌苔白滑、脈は両尺脈が細弱、滑あるいは沈弱などの症候がみられることが特徴です。
 
 
 
治法は、補腎安胎を用います。
 
 
 
次に外傷の胎漏についてです。
 
 
 
打撲、捻挫、墜落、転倒、過労などにより、胎気を損傷することで胎漏を生じます。
 
 
 
発症機転を聴取して、外傷エピソードの有無を明確にし、脈、症候をもとに弁別すれば鑑別しやすい弁証分類です。
 
 
 
この場合、腰膝酸軟、下肢の無力感、下腹部の下墜感、疲労倦怠感、舌質淡、舌苔正常、脈が滑で無力といった特徴があり、体質素因として虚弱であると外傷や過労の影響により発症しやすいです。
 
 
 
治法は、扶気養血、安胎止漏を用います。
 
 
 
妊娠している状態は、生理的に下焦に瘀血が生じている状態とも解釈できる状態である為、鍼治療による流産や早産を招かないためにも、間違っても外傷部位の疎通を促す目的で駆瘀血を行わないようにします。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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