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アメリカにおける「ホスピタリスト」という職業について、読んでいます。
今日は、ホスピタリストが広がった大きな理由の一つである、
在院日数や医療費削減への貢献について見ていきます。
2000年代初頭までに大学病院や地域病院で行われた複数の研究から、
ホスピタリストが担当する診療チームでは、従来の体制(プライマリ・ケア医が入院後も引き続き担当)と比べて、
医療の質や患者満足度は、少なくとも同程度に保ちつつも
・入院期間が短くなる
・入院にかかる医療費が減少する
ことが報告されました。
同時に、再入院率や死亡率の低下を示した研究もありましたが、
これらについては、研究によって結果が一貫していません。
また、当初はホスピタリストという新しい診療体制に懐疑的だったプライマリ・ケア医からも、
次第に、
「入院診療が効率的になった」
「医療の質も同等、あるいはそれ以上である」と評価されるようになりました。
さらに、全米3,600以上の病院を対象とした研究では、
ホスピタリストが勤務する病院の方が、
急性心筋梗塞や、心不全、肺炎に対する診断、治療、患者への説明や予防指導の質が高いことも示されました。
ただ、ホスピタリストが担う、手術や処置を伴わない入院診療は、
診療報酬が比較的低い一方で、24時間365日の診療体制が求められます。
そのため、診療報酬だけで体制を維持することは難しく、多くの病院で財政的な支援が必要でした。
それでも、在院日数や医療費を減らしながら、医療の質を維持または改善できるという結果は、
病院側がホスピタリストを支援し続ける大きな根拠になったようです。
つまり、ホスピタリストは、単にプライマリ・ケア医の代わりに入院患者を診察した存在となったのではなく、
「病院全体の医療の質と効率を改善する存在」として、その価値を認められていったようです。
手術や処置による直接的な収益が大きくなくても、
医療の質を保ちながら在院日数や医療費を減らすことができれば、病院全体として大きな価値につながります。
在院日数の短縮は、単に患者を早く退院させるということではなく、
診断や治療、病状変化への対応、退院に向けた調整などが、
より円滑に進められたことを示す一つの指標だったとも考えられます。
患者さん一人ひとりへの医療の質と、病院全体の効率性を両立させたことが、
ホスピタリストという新しい職種が定着した大きな理由だったようですね!
次回は、ホスピタリストが医療の質や安全性の改善に果たした、さらに広い役割について読み進めていきます。
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