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こんばんは。齋藤です。
少しずつですが、紅葉し始めてきましたね。
この時期になってくると、往診で自転車移動をしていても、日に日に景色が変わっていくので非常に心地よかったりもします。
それでは、前回の続きです。
前回の話はコチラ。
それでは、4.虚火の牙痛について書いていこうと思います。
虚火の牙痛は、老年などの衰弱により、腎陰虚が発生し、虚火が上炎して発生します。
腎陰とは、人体の陰液の基本となるもので、肝木を潤し、心火を助け、各臓腑組織を潤し、滋養します。
腎陰が高齢などの原因により腎陰が不足すると、陰が陽を制御できず、冷やす力(陰)が落ちて相対的に熱の状態が強くなった陰虚陽亢・陰虚火旺の状態となります。
その為、歯の鈍痛とともに、歯の動揺、頬の紅潮、喉の乾燥感、腰背部がだるく無力などの腎陰虚・火旺の症状が認められます。
歯は腎の五主ですので、経絡に問題があるというより、腎の臓に問題があると考えます。
治療として、腎陰を補う治療が中心となってきます。
腎精が減少する理由は年齢だけではないので、以前にも書きましたが、その人にとって腎陰が不足する原因が何なのかをしっかりと考えたうえで、情報を集め、多面的に考察していく必要があります。
続く
参考文献
『症状による中医診断と治療』 上巻
原著:中医症状鑒別診断学 主編:中医研究院 趙 金鐸 編約:神戸中医研究会 (燎原書店)
『基礎中医学』 神戸中医学研究会編著 (燎原)
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
前回の話はコチラ。
それでは続いて、胃熱の牙痛について書いていこうと思います。
胃熱の歯痛は、辛辣香燥のものを好み、胃に熱が蓄えられて発生し、その熱が経絡を循って上蒸することによって生じます。
熱を発生する食べ物というと、ぱっと思いつくのが辛いものですが、甘い物や脂っこい物も熱を生みやすいです。
そういったものを過食する事により、胃腸に熱が蓄積されて、手、足の陽明胃経を循って、歯の痛みを出してしまいます。
特徴として、歯が張ったような痛みが発生し、頭部に拡散します。
また、胃熱ですので、歯齦の発赤腫脹や、顔面の熱感、口喝して冷たい物を好む、口臭、口唇や頬顎の腫脹疼痛、便秘、尿が濃いなど症状が出てきます。
風熱の歯痛との違いに関しては、表証の所見があるかないかが、判定基準になると思います。
胃熱の歯痛に関しては、熱の深さが重要になってきます。
歯痛と共に、歯齦の発赤・腫脹・出血が認められるものは、胃の熱が体のより深いところ、血分にまで達している事を示します。
歯痛はあるが、歯齦が腫れないのは、血分より浅い気分までしか到達していない事を示します。
このような場合は、熱を排除する治療が中心になってきます。
治療をしても、慢性的に食生活に乱れがあっては、すぐに戻ってしまう事も考えられるので、食生活を見直すことはもちろんの事、なぜそういった物を過食していたのかなども含めて、考えていくことが重要ではないかと思います。
参考文献
『症状による中医診断と治療』 上巻
原著:中医症状鑒別診断学 主編:中医研究院 趙 金鐸 編約:神戸中医研究会 (燎原書店)
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