東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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テロ被害者に対する中医学治療のエピソード③

 

 

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こんばんは 謝敷です

 

 

今年の桜は長く美しさを保っていますね!

 

 

 

今週も、イスラエル戦禍での避難民に対する中医学的な観察と鍼治療についての記事を見ていきます。
今日は87歳のレイチェルという女性のエピソードです。

 

 

治療室に入る際も何かを踏んだりしなか慎重で、
物腰やわらかで細身の女性、と紹介されています。

 

 

 

 

主訴は、鎮痛剤治療でも改善しない頭痛(恐らく緊張型頭痛)と不眠症。
既往歴は、高血圧と虚血性心疾患があります。
舌は薄く、青白く、下の両端には歯の痕が目立っており、
その他の所見でも、衰弱や無気力といった症候が見られていました。

 

 

 

担当した鍼灸師は、これらの状態から、
彼女はエネルギーが不足していると判断し、
まずは彼女を「強める」(“strengthen”)治療を行い、
トラウマを対処できるよう治療を行いました。

 

 

しかし、この治療方針は誤りで、症状はあまり変化しませんでした。

 

 

 

そこでさらに所見を確認したところ、
全身の筋肉は弱く弛緩している一方で、頸と後頭部の筋肉は極度に緊張していることがわかりました。
また、脈拍は速く、強く充実しており、彼女の年齢や外見とは異なっていたようです。

 

 

 

そこで、担当した鍼灸師は、彼女のベースにある衰弱と無気力と、身体所見が示す不安定な状態とのギャップを解釈するために、
今の感情等について問診を行いました。

 

 

 

すると、穏やかで礼儀正しく、高尚な言葉遣いではあるものの、
彼女は怒りを感じている、「激怒している」と答えました。
レイチェルの目には、かろうじて抑えることのできた怒りが見て取れたようです。

 

 

 

彼女のいた避難先ホテルは、イスラエルの中でも最も快適で静かな地域の一つだったようですが、
避難者にとっては、まだテロリストが家の中を歩き回周り、
四方八方から銃撃している要塞のような部屋にいるような感覚が続いていたようです。

 

 

 

 

そこで、弱りを補う治療から、怒りやそれにより過剰になった(緊張した)状態を
頸部の「風」(‘wind’)のツボで治療したところ、
彼女は、ベッドでリラックスして横になり、頭痛が大幅に軽減し、夜もよく眠れたようです。

 

 

 

 

物語のように書かれていますが、四診合参の重要性が読み取れます。
東洋医学的な人体観察が、自然な流れで書かれていますが、
精神科の専門家の方は、この論文を読んで、どう感じるのか、どう解釈するのか、気になりました。

 

 

 

 

(参考文献)

Messinger A, Gamus D, Bondi M, Polliack ML, Ben-Arye E. Calming the Wind: A Traditional Chinese Medicine Practitioner’s Approach to Wartime Acute Stress Disorder Symptoms. Curr Psychiatry Rep. 2024 Nov;26(11):678-682. doi: 10.1007/s11920-024-01542-z. Epub 2024 Oct 2. PMID: 39356401.

 

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「疫毒の発黄」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
疫毒の発黄は、「急黄」、「瘟黄」と呼ばれ、「陽黄」に分類されます。
 
 
 
疫毒の感受により、湿熱挟毒が鬱滞して化火し、胆液を皮膚に外溢させてものであり、熱盛の症候と熱入営血の症候芽みられることが特徴であり、重症です。
 
 
 
この場合、濃い黄色の黄疸がみられ、高熱、強い口渇、多飲、煩躁、意識障害、うわごとがみられ、舌質絳紅色、舌苔黄褐色を呈します。
 
 
 
また、鼻出血、歯齦出血、吐血、血便、皮下出血、発疹などもみられます。
 
 
 
症状が重篤になると、意識障害もみられます。
 
 
 
治法は、清熱解毒、涼血開竅を用います。
 
 
 
湿熱の発黄も「陽黄」に分類されますが、発病が緩慢であり、黄疸の色が徐々に濃くなり、発熱が無く、口苦、口乾、胸苦しさ等がみられる、気分レベルの病症であるということが異なるポイントとなります。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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