東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ肺炎急増(その8)

2010.12.30

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話し・・・ マイコプラズマ肺炎急増(その1) マイコプラズマ肺炎急増(その2) マイコプラズマ肺炎急増(その3) マイコプラズマ肺炎急増(その4) マイコプラズマ肺炎急増(その5) マイコプラズマ肺炎急増(その6) マイコプラズマ肺炎急増(その7) 7回に渡り書いてきたこのシリーズも、いったん終わりです。 今年、マイコプラズマ肺炎が流行した理由を挙げると、 1.今年の猛暑+過度な発汗により内熱がこもった 2.過度の水分摂取+暴食により脾の臓を弱らせ湿熱を生んだ 3.秋の収斂作用により、内熱がもれにくい環境が生まれた 4.今年は燥邪が多く、燥邪により肺の臓の潤いが奪われ、咳を発症しやすくなった 5.寒邪により、腎の臓が影響を受け、衛気が作り出せなくなったことで、肺の臓に悪影響を及ぼした という、大きく分けて5つの原因 ....

マイコプラズマ肺炎急増(その7)

2010.12.28

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話し・・・ マイコプラズマ肺炎急増(その1) マイコプラズマ肺炎急増(その2) マイコプラズマ肺炎急増(その3) マイコプラズマ肺炎急増(その4) マイコプラズマ肺炎急増(その5) マイコプラズマ肺炎急増(その6) では続き行きます!! 今回は「寒邪」です。 「寒邪」とは「寒冷の邪気」です。 つまり、「冷え」を生みます。 「寒邪」が最も旺盛となるのは冬です。 しかし、秋頃から少しずつ登場し始めます。 単純に寒くなってきますからね。 「寒」は、陰陽で分けると陰の範疇です。 つまり、「寒邪」は「陰邪」であるといえます。 陰は、「上下」で分けると、「下」になりますから、陰邪である「寒邪」は、 体の下部(下焦)から侵(おか)していきます。 ですから”底冷え”というのです。 冬は「潤下(じゅんか)」という性質を備えて ....

マイコプラズマ肺炎急増(その6)

2010.12.27

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話し・・・ マイコプラズマ肺炎急増(その1) マイコプラズマ肺炎急増(その2) マイコプラズマ肺炎急増(その3) マイコプラズマ肺炎急増(その4) マイコプラズマ肺炎急増(その5) 間が空きましたが、続き行きます!! まずは「燥邪」から。 「燥邪」とはその名の通り、「乾燥の邪」です。 今年は秋に入り、非常に乾燥が強くなりましたよね。 この「燥邪」は、陰陽で分けると陽の範疇に入ってきます。 ですから、熱の性質を帯びているのです。 「燥邪」が横行すると、引き起こされる主な症状として「乾燥」が挙げられます。 体の正常なお水を、「燥邪」の熱の性質により乾かしてしまうことで、乾燥症状が現れる訳です。 秋になって、急に肌がかさついたり、唇がひび割れたりするのは、この「燥邪」登場の合図です。 そして、この「燥邪」は肺臓に最もダメ ....

マイコプラズマ肺炎急増(その5)

2010.12.17

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話し・・・ マイコプラズマ肺炎急増(その1) マイコプラズマ肺炎急増(その2) マイコプラズマ肺炎急増(その3) マイコプラズマ肺炎急増(その4) 続き行きます!! 前回は、秋の収斂作用が内熱を漏れにくくさせた、という話でした。 今回は、秋における気候という視点から、考えてみたいと思います。 東洋医学では、自然界の気候変化を大きく6つに分けました。 これを、 「六気(ろっき)」 と呼びます。 その6つとは、 「風・暑・火・湿・燥・寒」 です。 それぞれ、 「ふう・しょ・か・しつ・そう・かん」 と読みます。 古代中国民族は農耕民族でしたから、自分たちの生命線である農作物に多大な影響を及ぼす気候については、本当によく研究していたようです。 この「六気」は、旺盛になる季節が決まっています。 風は春に、暑・火は夏 ....

マイコプラズマ肺炎急増(その4)

2010.12.16

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話し・・・ マイコプラズマ肺炎急増(その1) マイコプラズマ肺炎急増(その2) マイコプラズマ肺炎急増(その3) 続き行きます!! これまでのお話は、猛暑により、体に内熱や湿熱をため込んだ人が多かったという話しでした。 今回は、流行する季節からの視点です。 マイコプラズマ肺炎は「秋」に流行の兆しを見せます。 秋といえば・・・読書でしょうか?それとも食欲でしょうか? そうです、秋は実りの季節ですね。 夏に育った果実は、秋にかけて熟れ、食べ頃となります。 また、草花は自らの繁殖のため種を蓄えます。 つまり、「中身が成熟しグッと詰まり凝縮する」という変化が起こります。 秋は、五行分類のうちの五能(ごのう:物事の発展の過程を代表的な5段階に分類したもので生・長・化・収・蔵の5つ)でいえば、 「収斂(しゅうれん)」 に当たり ....

マイコプラズマ肺炎急増(その3)

2010.12.15

こんばんは、森岡です(^_^) 前回までのお話し・・・ マイコプラズマ肺炎急増(その1) マイコプラズマ肺炎急増(その2) 続き行きます!! 前回は、猛暑により内熱をこもらせた人が多かったという考察をしました。 そしてもう一つ。 過度に発汗すれば、体のお水は少なくなる訳ですから、水分を欲します。 体には熱がこもっていますから、冷たい飲み物を特に好みます。 そこにもってきて「熱中症」です。 メディアで盛んに言っていましたね。 水を飲め飲めと。 水分をたくさん取ることで予防になるため、渇きを感じる前に飲んだ方がいいということを、何度もテレビや新聞で見ました。 それは確かにそうです。 しかし、幾度となく言うように、摂取量は人それぞれな訳です。 テレビでは「できるだけ多く摂取した方がいい」という、非常にあいまいな表現方法が多かったです。 ですから、その解釈を誤ると、 ....

マイコプラズマ肺炎急増(その2)

2010.12.14

こんばんは、森岡です(^_^)前回までのお話し・・・マイコプラズマ肺炎急増(その1)今回は、今年マイコプラズマ肺炎が流行した理由を、東洋医学的に考えてみたいと思います。マイコプラズマ肺炎が流行しているといっても、かからない人だってもちろんいます。では、かかる人と、かからない人では、どの様な違いがあるのでしょう?そこで、東洋医学では「素体(そたい)」というものを非常に重視します。「素体」とは、「その人がもともと持っている体の状態」のことです。この「素体」を、普段の生活のお話を聞きながら、十分理解することが病因病理を解き明かす鍵となります。病気を発症する人は、素体の状態が既に悪く、半病気のような状況となっています。ですから、何か少しのきっかけで、体が大きく崩れ病気となるケースがほとんどです。この素体の状態は、人それぞれですから、西洋医学における病名が同じでも、出ている症状は違ってくることが多々 ....

マイコプラズマ肺炎急増(その1)

2010.12.13

こんばんは、森岡です(^_^)今日から急にまた、冷え込みがきつくなってきましたね!!往診事業部の移動は、専らバイクなので寒くなると堪えます(苦笑)みなさんも、風邪をひかないよう気をつけて下さいね!!さて、この間のニュースで、「マイコプラズマ肺炎が過去10年で最多に」というものがありました。なぜ今年に、マイコプラズマ肺炎が流行しているのでしょう。それを、東洋医学的に解析してみたいと思います。その前に、マイコプラズマ肺炎とはどういったものでしょうか?「マイコプラズマ肺炎」とは、肺炎マイコプラズマという病原体によって引き起こされる肺炎のことです。一般的に、晩秋から早春にかけて流行します。この肺炎は、異型肺炎とも呼ばれ通常の肺炎とは少し異なります。どこが違うかというと、主に、1.若年者に多かった。(通常の肺炎は年配者に多い。)2.抗生物質(ペニシリン)が効かない。3.胸部レントゲン写真で診られる影 ....

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