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こんばんは 謝敷です
梅雨はなかったのかな、と思ったら梅雨に逆戻りのようなお天気ですね
動かずに空を見上げている草木たちも、あれ…?と思っているかなと思いながら、
暑い日差しにくたびれいてた葉っぱが、少し元気を取り戻している様子を眺めています。
さて、先週から、維筋痛症に対する伝統鍼灸の症例報告(51歳女性)を見ています。
前回は、患者さんが来院されるまでの概要(西洋医学的な所見)をご紹介しました。
今日は、東洋医学的な所見から見ていきます。
東洋医学では、脈の打ち方や、舌の色形・舌の裏の静脈の様子、
顔の部分的な色や、様々なツボの変化、お腹の様子等を見ていきます。
初診時のこの女性の所見は以下のとおりです。
脈は、しっかりと力があり、潤いがあり(滑実)
舌は、紫色で、舌の周囲に歯の痕があり、
舌の表面に白く厚い苔があり、舌下静脈の怒張がみられます。
顔面診では、肝と脾のエリアが暗く、腎のエリアが赤く、艶なし
唇は紫色であったと報告されています。
ツボの変化では、
神門(HT7)右が虚 左が実
後渓(SI3)右が実 左が虚
太衝(LR3)右が実 左が虚
照海(KI6)右が実 左が虚
督兪(BL16)右が実 左が虚
肝兪(BL18)右が虚 左が実
脾兪(BL20)右が虚 左が実
腎兪(BL23)右が実 左も実
腹診では、
右の脾募(季肋部の中間あたり)・肝相火(脇腹)に緊張があり、下腹部に力がない様子だったようです。
これらの所見を踏まえると、この女性の東洋医学的な病態は
「肝陽亢進」「湿困脾」「腎陰虚」
と判断され、この状態から、北辰会方式にて、週1の頻度で治療を開始ししました。
来週は、治療ポイントと経過について、見ていきます!
Masuda T, Egawa K, Takeshita Y, Tanaka K.
Early-Phase Intervention With Traditional Japanese Acupuncture and Moxibustion for Fibromyalgia: A Case Report.
Cureus. 2024 Nov 25;16(11):e74385. doi: 10.7759/cureus.74385. PMID: 39723277; PMCID: PMC11669051.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11669051/
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こんばんは、三鬼です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
「どうしてこんなに散らかってしまったんだろう」
「やらなきゃいけないのに、身体が動かない」
そんなふうに、片づけられない自分を責めたことはありませんか?
部屋が整わないとき、私たちはつい「意志が弱いから」「怠けているだけ」と、
けれど、東洋医学ではこうした“空間の乱れ”を、心や身体の疲れが静かに語るサインとして捉えます。
部屋の状態は、あなたの五臓の状態そのもの。
空間は、心身の「外側にある臓器」ともいえる存在なのです。
今回のテーマは「脾(ひ)」。
空間の乱れと“脾の弱り”の関係を、やさしくひもといてみましょう。
「片づけたいのに、できない」は脾のサインかも?
脾は、東洋医学において「思考」「整理」「秩序」をつかさどる臓腑です。
現代医学でいう消化器の働きに加えて、思考力や記憶力、判断力など、“整える力全般”を担う存在と考えられています。
こんな状態が続いていたら、脾が少しお疲れなのかもしれません
・片づけの手順が思いつかない
・何を捨てていいか分からない
・「やらなきゃ」と思っても手が動かない
・どこから手をつけていいか迷ってしまう
これらはすべて、脾がうまく働いていないときに起きやすい特徴です。
脾の本質は「運化」 ― 消化と整理の達人
脾の中心的な働きは、「運化(うんか)」。
食べたものを消化し、必要な栄養を選び取り、不要なものを排出する――まさに“身体のなかの整理整頓”を担っています。
そしてこの機能は、情報や感情の消化整理にも対応しています。
・栄養を選ぶように、必要な情報を選び取る
・不要な老廃物を出すように、心のノイズを手放す
・気血を巡らせるように、考えや行動の流れを整える
つまり脾は、内なる「片づける力」の中枢。
脾が元気なら、頭は冴え、自然と物事に優先順位がつき、空間もスムーズに整います。
脾が弱ると、空間も崩れていく
逆に、脾が疲れてくると――
・頭がぼんやりして、判断力が鈍る
・情報を整理できず、思考がまとまらない
・「片づける」気持ちはあっても、行動につながらない
こうして、内なる混乱がそのまま部屋の乱れとして現れてくるのです。
散らかった空間は、「やる気がない」のではなく、
脾が「ちょっと調っていないよ」と教えてくれているのかもしれません。
空間を整えることは、脾を調えること
東洋医学では「内外合一(ないがいごういつ)」といって、身体の内と外はつながっていると考えます。
つまり、空間を整えることは、脾のはたらきを高めることにもつながるのです。
たとえば、
・一日ひとつ、引き出しを整える
・朝、テーブルの上をリセットする
・使ったものを戻す習慣をつける
こうした小さな整えの積み重ねが、脾の気を高め、思考や感情にも静かな明晰さをもたらします。
散らかった部屋を見て、自分を責めるのではなく、
「今、ちょっと整える力が弱っているんだな」
それだけで、気はひとすじ通りはじめ、心もからだも、少しだけ軽くなるかもしれません。
空間は、あなたの五臓の鏡。
脾の声を、やさしく聴く時間が訪れますように。
次回のテーマは「肝」
「動きたいのに動けない」――
その感覚は、空間に停滞する“肝の不調和”かもしれません。
次回は、空間と“めぐり”
【参考文献】
中医基礎理論(第3版)中医薬大学 編著/医歯薬出版, 2004年
中医診断学 中医薬大学 編著/東洋学術出版社, 1999年
福田稔『東洋医学のしくみ』 池田書店, 2007年
浅川要『からだとこころの東洋医学』 NHK出版, 2011年
山中康裕・中沢新一 編『気の人類学』 講談社学術文庫, 2002年
三砂ちづる 監修『暮らしの図鑑 東洋医学』 翔泳社, 2021年
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