東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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牙歯痠弱(がしさんじゃく)とは

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「牙歯痠弱(がしさんじゃく)」について、お話ししていきたいと思います。
 
 
 
牙歯痠弱(がしさんじゃく)とは、歯がだるく痛み、食べ物を咀嚼する力がないことを指します。
 
 
 
「歯齼(しそ)」という記載が唐代の『日華子諸家本草』にあり、「齼」とは「歯に酸味が接触したような感覚」と記されています。
 
 
 
『中国医学大辞典』の「歯寒」の条項には、「歯がだるく痛む感覚」と記載があります。
 
 
 
ただし、「口酸」とは異なり、口酸の場合は、口内に酸味があるものの、歯には異常感覚は無いという特徴がある為、症状をよく問診して、鑑別する必要があります。
 
 
 
弁証分類は主に2つあります。
 
 
 
1.脾腎気虚の牙歯痠弱
 
2.風冷外客の牙歯痠弱
 
 
 
両証ともに歯がだるく痛んで、咀嚼力が無く、増悪緩解を繰り返すことは共通します。
 
 
 
まずは脾腎気虚の牙歯痠弱についてです。
 
 
 
正気の虚が主体となり出現します。
 
 
 
歯は骨余であり、骨は腎が主り、さらに歯と胃は密接な関係があり、胃と脾は膜をもって相連なるため、脾胃の気が虚すと歯は栄養されず、痛みを生じます。
 
 
 
この場合、高齢者に好発しやすく、経過が長く、温飲冷飲関係なく不快に感じられ、明らかな誘発因子が無いことが特徴です。
 
 
 
また、脈は沈弱、舌質は淡紅、舌苔は薄白を呈します。
 
 
 
治法は、健脾補腎を用います。
 
 
 
次に風冷外客の牙歯痠弱についてです。
 
 
 
風冷の邪が歯に停滞することで生じます。
 
 
 
この場合、若年層に多く、温飲食を好み、冷飲食を嫌い、歯に風が通る感覚があることが特徴です。
 
 
 
また、脈は弦緊、舌質は淡暗、舌苔は白滑を呈します。
 
 
 
治法は、温経散寒を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 
 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「胃熱、腎陰虚、腎陰虚の牙歯浮動」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
まずは胃熱の牙歯浮動についてです。
 
 
 
過度の飲酒、辛辣なものの嗜好などにより、胃熱が生じて発生します。
 
 
 
歯齦は陽明の絡脈に属するため、腸胃の積熱があがってきて口を蒸し、歯齦を腐蝕して歯が動揺するようになります。
 
 
 
この場合、歯齦の発赤、腫脹あるいは萎縮を伴います。
 
 
 
また、口臭、便秘、冷たい飲食を好む、脈滑数、舌苔黄白膩でやや乾燥などの胃熱の症候がみられます。
 
 
 
治法は、清胃固歯を用います。
 
 
 
次に腎陰虚の牙歯浮動についてです。
 
 
 
青壮年に多いとされ、過度の疲労による腎精の消耗や遺精などにより腎精が不足し、骨髄が栄養されないために発生します。
 
 
 
この場合、歯の動揺に続いて歯齦の萎縮、歯根の露出が生じます。
 
 
 
また、脈細数、舌が痩せて薄い、舌質嫩紅、舌苔少または薄い、腰膝酸軟、頭のふらつき、耳鳴、脱毛といった腎陰虚の症候をともないます。
 
 
 
治法は、滋腎固歯を用います。
 
 
 
最後に腎気虚の牙歯浮動についてです。
 
 
 
高齢者に多く、加齢、過労などにより腎気が虚し、固摂が出来なくなって発生します。
 
 
 
この場合、歯齦が淡紅色ですが、歯齦が萎縮することは少なく、排尿後の余瀝や尿の失禁、聴力減退、脈は沈細弱だが数ではない、舌質淡、舌苔白などの腎気不固の症候をともないます。
 
 
 
治法は補腎固歯を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 

 

 

 

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