東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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咳嗽(がいそう)とは①

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「咳嗽(がいそう)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
咳嗽は「咳」とも呼ばれます。
 
 
 
『素問・咳論』では、咳嗽について専門的に論じられており、「五臓六腑はみな人をして咳せしめ、独り肺のみにあらざるなり」と述べられていて、「咳=肺のみによる症状」ではありませんよ!ということが強調されています。
 
 
 
咳嗽は、「上気(じょうき)」と併せて呼ばれることが多く、『素問・五臓生成篇』では、「咳嗽上気」、『金匱要略』では「咳嗽上気」あるいは「痰飲咳嗽」と記載があります。
 
 
 
『金匱要略』、『漢代武威医簡』には、「咳逆」、「咳逆上気」と記載されています。
 
 
 
漢代以前には「咳」、「嗽」、「咳逆」は同義であり、咳嗽と「上気」「痰飲」の関係が密接であることが、併称されることが多い理由のようです。
 
 
 
『諸病源候論』では、「咳嗽」「上気」「痰飲」を区別し、専門的に節を立てて記載されています。
 
 
 
『諸病源候論・風十五論』に「咳嗽は、肺は寒を感じ、微なるものすなわち咳嗽をなすなり」と述べられており、湿熱邪を感受したものについては『時気咳嗽候』『温病咳嗽候』にて、内傷によるものは『虚労咳嗽論』にて論じられています。
 
 
 
『素問病機気宣保命集』には、「咳は無痰にして声あるを謂い、肺気傷れて清ならざるなり。嗽はこれ声なくして痰あり、脾湿動きて痰をなすなり。咳嗽は痰ありて声あるを謂い、けだし肺気を傷るにより、脾湿を動かし、咳して嗽をなすなり」と記載がありますが、臨床的には咳嗽を統称として扱われることが多いです。
 
 
 
咳嗽は肺の痰証とされ、痰飲咳嗽は肺脾の病証が、咳嗽上気は肺腎の病証が比較的多いとされ、肺のみが病むことは臨床的には多くない為、四診により弁別していきます。
 
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 
 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「湿熱中阻の口膩」と「痰熱阻滞の口膩」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
湿熱中阻の口膩は、脾胃に積熱があって湿熱が上蒸することで発生します。
 
 
 
この場合は、口の粘りが強く、口臭があり、口苦、口甘があるなどして味覚が普段と異なることが特徴です。
 
 
 
その他にも、口渇があって水分を欲さない、腹満、食欲不振、悪臭のある下痢で便がスムーズに出ない、尿が濃い、舌質紅、舌苔黄膩、脈濡数あるいは弦数などを呈することです。
 
 
 
治法は、清熱化湿を用います。
 
 
 
口甘をともなうのは、脾胃の湿熱であり、口苦をともなって胸脇部痛がみられるときは肝胆の湿熱であるため、関連臓腑を意識して選穴していきます。
 
 
 
つぎに、痰熱阻滞の口膩についてです。
 
 
 
脾虚で運化が失調したことで痰湿が生じ、鬱して化熱するか、肝鬱化火して津液を濃縮したことで痰が生じ、痰熱が阻滞することで口膩が生じます。
 
 
 
この場合は、口中が粘るとともに、口渇して水分を欲さない、喀出しにくい黄色い痰がみられます。
 
 
 
その他にも、胸が詰まって苦しい、イライラ、焦燥感、食欲不振、舌質紅、舌苔黄膩で乾燥、脈滑数を呈します。
 
 
 
治法は清熱化痰を用います。
 
 
 
寒湿困脾との鑑別は、寒熱がポイントとなります。
 
 
 
湿熱中阻とは似た所見を持っていますが、湿熱中阻は下痢してスッキリしない、尿が濃い、腹満、脈が濡数あるいは弦数などを呈し、痰熱阻滞では粘稠な黄痰、胸苦しい、脈滑数などを呈するため、随伴症状を確認して鑑別していきます。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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