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こんばんは!樫部です。
本日は前回の続きとして、胃脘痛の弁証分類のお話をしていきたいと思います。
前回までのお話はこちら!
4.胃陰虚
慢性の胃病による陰血の消耗、あるいは熱病による胃陰の消耗により、
胃が栄養されず、脈絡がひきつれるために胃脘痛が引き起こされます。
心窩部に灼熱性の痛みが生じる点では、一見「肝火犯胃」のようですが、この場合の痛みの質は鈍痛です。
口唇の乾燥、飢餓感、胸やけがみられ、空腹感はあるが食べたくないといった症状がみられ、
場合によって、乾嘔、食べ物が喉を通らない、大便乾燥もみられます。
5.肝鬱気滞
肝の疏泄失調により肝気が鬱結して、胃にも影響を及ぼし、胃の和降が上手く出来ず、胃気が通じないことで胃脘痛を生じます。
心窩部の痛みに加え、強い膨満感わ伴いますが、痛む部位が遊走性で部位がはっきりしづらい特徴があります。
増悪因子は、精神面で切羽詰まるなど精神的負荷であり、
痛みは両脇に放散し、胸苦しく、痞塞感を伴います。
その他にも善太息、食欲不振、ゲップ、呑酸、嘔吐がみられます。
6.瘀阻胃絡
気滞が持続することで血瘀が生じ、瘀血化が進んで胃痛が生じます。
上腹部に針で刺したり、切り裂かれるような固定性の痛みを訴えます。
この場合、拒按で、吐血、タール便がみられます。
7.食積
暴飲暴食により食物が中焦に停滞することで胃脘痛を引き起こします。
上腹部の膨満感疼痛がみられ、按じることを拒みます。
その他に、胃もたれ、腐酸臭のゲップ、厭食、悪心嘔吐、大便がスッキリ出ないといった症状がみられ、
吐くと疼痛が緩解する特徴を持ちます。
胃脘痛についてのお話は以上です。
次回は「胸やけ」について、お話していきたいと思います。
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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こんばんは。齋藤です。
暑い暑い暑い。
陽射しが痛いですね。
こんな中、競技を行っているアスリートの方々、本当に応援したくなりますね。
自宅でテレビをつけると、何かしら競技が行われている環境は、スポーツ観戦が好きな自分としては、非常に楽しい毎日です。
がんばれニッポン!
これまでのブログはこちらです。
前回の話はコチラ。
それでは前回の続きです。
腸の損傷の場合は、まず燥邪が肺を損傷し、肺の粛降機能(気を体の内側、下方へ送る機能)が低下します。
粛降機能が低下することにより、気の流れが悪くなり気が停滞し、津液は気と一緒に流れている為、津液の循環も阻害されます。
そうすると、体を潤す機能のある津液が腸で不足してしまい、腸管に潤いが無くなり、大腸の伝導機能(蠕動運動の様なもの)が上手に働かなくなってしまいます。
極端な場合は、燥邪と有形の糟粕(簡単に言うと便)が結び付くことにより、腸管がさらに乾燥し干乾びてしまい、更なる腑気の停滞を招いてしまいます。
さらに悪化していくと、どんどん体の内部に侵入し、営血を損傷していき、酷くなると営血が枯渇してしまいます。
燥邪が気から血に入り、絡脈を損傷する為、血液の循環が乱れ、喀血するか、痰に血が混じるなどの症状が認められるようになります。
血液の循環が阻害されることにより、熱や瘀血などを発生させ、出血し喀血などの症状が出てきてしまいます。
これにて燥邪は終了です。六淫の外邪全て終了になりました。
六淫の外邪の種類や特徴、発症期の環境などを考慮しながら、どの外邪の関与があるのかを問診し、噛分けていくことが、重要になってくると思います。
参考文献
『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)
『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)
『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『内経気象学入門』 著:橋本浩一 (緑書房)
『中医弁証学』著:兵頭明、 柯雪帆 (東洋学術出版)
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
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