東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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癇(かん)とは①

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「癇(かん)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
癇(かん)とは、「てんかん」に相当し、俗に「羊癇風」と呼ばれています。
 
 
 
大発作の特徴としては、突然の意識障害、手足の痙攣、口から泡をふく、両目の上方注視、うめき声などを呈します。
 
 
 
回復した後は、疲労無力感はあるものの、飲食、睡眠は問題なく行え、発作は不定期なことが特徴です。
 
 
 
小発作では、一時的な意識混濁を呈し、前方凝視、欠伸、口角の引き攣り、口をすぼめるなどの動作を伴うことがあります。
 
 
 
癇については、『素問・大奇論』『霊枢・経脈』に最初の記載がみられます。
 
 
 
ただし、『素問・奇病論』に記載の「癲疾」や『千金方』に記載の「五癲」のように、歴代の文献に記載されている「癲(てん)」は、実際は「癇」を意味しています。
 
 
 
明代の『済生方』には、「大人は癲といい、小児は癇といい、その実は一疾なり」と記載があります。
 
 
 
葉天士は、「癲と癇は、証に不同あり」という言葉を残しており、現代の説と一致しています。
 
 
 
「痙」「中風」、小児の「急驚」「慢驚風」なども突然の意識障害、痙攣、後弓反張などの症状を伴います。
 
 
 
一見、「癇」との見分けが難しいように感じられますが、「癇」の発作症状には、昏倒、うめき声、口から泡をふくという症状がみられ、反復的に発作がみられるという特徴を持つため、他の病証と鑑別の参考にします。
 
 
 
上記内容は、王肯堂が『証治準縄・幼科』にて、「癇病は卒中痙病と相同じ、ただし癇病の仆するとき、口中は声を作し、まさに醒めんとするとき涎沫を吐し、醒後また復発し、連日発するものあり、一日に三五発するものあり。中風、中寒・中暑の類は、すなわち仆時に声なく、醒後に涎沫なく、醒後は再び発せず。痙病はまた時に発し、時に止むといえども、然して身は強直し、反張は弓のごとく、癇の身ごとく軟ならず、あるいは猪犬牛羊の鳴のごとくあらざるなり」と述べている通りです。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

 

 

先週に引き続き、『汗』について書いていきます。

 

 

 

D.  表証における汗の有無

 

1) 有汗:表寒虚

2)無汗(汗が出る筈の時に出ないものをいう):表寒実

 

 

 

E.汗のかきかた

 

1) 自汗 spontaneous sweating

 

労働や厚着、暑い気候によらず、日中普通にしていても汗が出ること。

 

 

あるいは少し動くだけで、かなりの汗が出る状態のこと。

 

 

体表を守る衛気(陽気)には、腠理の開閉によって汗の分泌を調節する働きがあります。

 

 

この衛気の不足によって腠理が開き、汗が出るのが自汗です。

 

 

気虚の証明に用いられることが多いですが、果たして気虚による自汗なのかどうか、他の所見と照らし合わせる必要があります。

 

 

営衛不和、風湿傷表、熱盛陽明、暑傷気陰、気虚、陽虚。

 

 

2) 無汗 absence of sweating

 

 

発汗(無汗症と同じ)の異常な不足または欠如のことで、厳密にいえば「汗が出る筈のときに出ないもの」を指します。

 

 

表寒実、気滞等。

 

 

3) ねあせ(盗汁) night sweating

 

 

入睡時に発汗し、目が醒めると自ずと汗が止まるものをいいます。

 

 

陰虚で発症することが多いとされています。

 

 

睡眠中というのは、日中の活動中活発にめぐっていた気血津液の動きが緩慢となって、内へ内へと温存させるべく収蔵される時間帯となります。

 

 

つまり、活動中よりも相対的に皮表における気の固摂機能が低下しやすい状態となっています。

 

 

このときに、陰虚(陰の力、すなわち固摂や収斂する力が不足している状態。その程度によっては、陰虚内熱となって虚熱が旺盛)であれば、津液が漏れ出やすくなったり、虚熱によって津液が蒸されて排出されます。

 

 

覚醒し、活動しはじめると、気血の巡りが一気に活発化すると皮表における固摂機能も高まり、津液が漏れ出なくなり、発汗が治まります。

 

 

これが陰虚による盗汗の基本的なメカニズムです。

 

 

また、陽明熱盛の状態においては、陽気が有余となり、陰の時間帯(夜間)になっても相殺されることなく内熱によって津液が蒸し出されて盗汗が起こることがあります。

 

 

他には、以下のものでも盗汗が起こります。

 

 

・心血虚(心血不足により心気が浮越して心液である汗が蔵されずに外泄する。)

 

 

・湿邪阻遏(運化失調したために湿が生じ、湿が気の流通を障害して升降失調をひきおこして発生)

 

 

・邪在半表半裏(外邪が侵襲して表証が解さず少陽に伝入すると、半表半裏を阻滞して邪正が交争し、津液を外部に押しやるために発生)

 

 

 

 

次週に続きます!

 
 
 

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

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