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こんばんは!樫部です。
本日は前回の続きで、痿証の証候分類についてお話ししていきます。
前回のお話しはこちら!
まずは病因が外感の場合の痿証についてです。
1.湿熱壅滞
外邪としての湿熱邪を感受し、経絡に伝わり、筋を傷ることで、気血が肌肉筋骨を濡養できず発症します。
この場合、外感発熱期あるいは発熱後に四肢が軟弱無力となります。
重篤になると物を持ったり、足を地につけて体重を支えることが難しくなります。
徐々に肌肉が痩せ細り、皮膚まで乾燥して艶がなくなってきます。
下肢に浮腫がみられることがあり、手足の感覚麻痺、微熱が続き、悪熱となります。
また、全身重だるく、顔面が黄色くなり、食欲不振、脘腹満悶、小便の色が濃くてスムーズに出ないといった症状がみられます。
次に病因が内傷の場合の痿証についてです。
1.肺熱傷津
温熱邪の感受、燥邪が肺を傷る、邪熱が肺を犯す、病後の邪熱を清熱しきれない等など…
肺の宣発粛降、水道通調失調により津液が筋を濡養できないと痿証の中でも、皮痿・肺痿を発症します。
両足の筋肉が軟らかくなってきて、力が入らなくなり、徐々に肉自体も痩せてきてしまいます。
津液不足により、皮膚が乾燥して艶がなくなり、空咳が多く、咽喉の痛みと乾燥、違和感の訴えがみられます。
その他に心煩、口渇、小便短赤、排尿時の灼熱感がみられます。
2.脾胃気虚
脂物や甘味の過食、飲酒過多など飲食不節により、脾の機能失調が起き、脾が主る肌肉を濡養出来なくなることで痿証となります。
普段から全身倦怠感、食欲不振、大便の異常(便秘、軟便、下痢など)がみられます。
下肢の筋肉は弱って痩せてくる為、力が入らず、重篤になると下肢の肌肉自体が萎縮してきてしまいます。
3.肝腎両虚(肝腎陰虚)
腎精がおおいに虚損すると、肝血も不足してしまいます。
すると、肌肉、筋骨を濡養出来ず、痿証のなかでも脈痿・骨痿・筋痿となります。
大腿部や下腿部の筋肉、肌肉が徐々に痩せ細ることで下肢に力がはいらなくなり、長く立っていることが難しくなります。
重篤になると、足がまったく踏み出せなくなります。
その他に、遺尿、遺精、早泄、腰の酸痛、脊柱に柔軟性がない、咽の乾燥、目眩、夜間発熱がみられます。
4.瘀血阻絡
産後の悪露が出きらないために腰膝の経絡の流れが阻害されるか、
外傷打撲によって血の流れが阻害され、四肢が気血の濡養を受けられなくなることで痿証を発症します。
四肢が萎えて力が入らない、手足の痺れ、感覚麻痺、四肢に細絡や静脈瘤が出てきます。
また、四肢に固定性の刺痛がみられることが多いということが特徴です。
痿証についてのお話は以上です。
次回は「八綱陰陽」について、お話ししていきたいと思います。
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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こんばんは!樫部です。
本日は、「痿証」についてお話ししていきたいと思います。
「手足が痛い、だるい、ほてる、痺れる、震える、ひきつる」といった症状の範疇に痿病があり、痿証ともいいます。
痿証とは、肢体の筋肉が弛緩し、手足が萎えて力が入らなくなり、動けなくなる病証のことを指します。
下肢が萎えて歩けなくなることが多いことから、痿躄(いへき)ともいわれます。
※躄:倒れ伏す、両足が萎えるという意味を持ちます。
左右両側のこともあれば、片側のみのこともあり、判断基準は次の三つとされています。
①肢体が萎えて力が入らない。重篤になると物を持ったり、歩けない。
②患側の筋肉、肌肉ぎ痩せ細り、萎縮している。
③温熱病の過程、あるいはその他の雑病の後期・末期で発症する。
また、痿証は次の五つに分類できます。
1.脈痿・心痿
四肢関節が折れたかのように全く動かず、筋骨が緩んで力が入らない状態となります。
特に下腿が軟弱で直立していることさえ難しい状態です。
2.肉痿・脾痿
肌肉の麻痺、肌肉が弛緩して締まりがない、四肢が動かない状態となります。
3.骨痿・腎痿
腰や背中がだるくなり、脊柱を伸展させることが出来ない状態となります。
また、下肢全体が萎えて力が入らず立っていたり、歩いたりすることが難しい状態となります。
4.筋痿・肝痿
筋肉が痙攣したり、引きつったりして、徐々に筋肉が萎えてきて力が入らなくなってきます。
5.皮痿・肺痿
皮膚がカサカサになった萎えてきて、潤いが失われた状態となります。
痿証の判断基準と分類については以上です。
次回は痿証の証候分類について、お話ししていきたいと思います。
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
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