東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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プラセボとは(同一視の法則)③

 

 

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こんばんは 謝敷です。
 
 
 
 
 
秋!秋ですね!  暑さ寒さも彼岸まで。
昔の人の観察眼は、気候変動の叫ばれる現代でも変わりませんね。
同じ30℃でも、秋の空気は軽く、つい山に行きたい気持ちになります。
そろそろこの風に乗ってくる香りに、金木犀を見つける頃になるでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
さて、「プラセボ効果」についての論文を読んでいました!
プラセボ効果とは、結局「物質や手技」そのものがもたらすものなのか…
そうだとしたら、説明できないことが沢山ありますね、というところまで見ていきました。
 
 
 
 
 
 
 
今日は、「患者さん(被験者)の信念への操作」なのではないか、という点について、見ていきます。
 
 
 
 
 
 
 
物質が存在しない試験や実験においては、
こうした「操作」によるプラセボ効果が検討されます。
 
 
 
 
例えば
・書面による指示
 症状に関して、現在わかっている情報をパンフレットで配布する。
 
 
 
・口頭での指示
 この治療が、症状に対して効果があるかもしれないと伝え、期待を高める。
 
 
 
 
 
・暗示的メッセージ
 広く知られている薬の名前を伝えて、これを投与すると伝える。
 
 
 
 
 
・非言語的なメッセージ
 本当は薬効のある薬を投与するが、無効の薬と説明し、
 処方する医師も患者も効果がないと思うことで、実際、効果を発揮しない等
 
 
 
 
 
 
これらの操作については、現在は、共通する要素や統一原理は存在しないと解釈されています。
実際、「プラセボ操作」とは、
様々な経路を通じて患者さん(被験者)に何らかの形で情報を伝達すること、とされているため、
患者さんの信念に影響を与えるものであれば、なんでもあり得るため、無数の可能性があります。
そのため、プラセボ操作は、変動が大きく、一貫性がありません。
 
 
 
 
 
 
 
 

しかし、そもそも、現在の定義では「誰がその情報を伝えるか」という点が欠如しています。

実際、これまでの研究では、情報源(医師や臨床家の態度や関係性)が、
効果に影響を与えることが示唆されています。
 
 
 
 
 
 
 
同時に患者さん(被験者)についても検討しています。
つまり、「どんな人が誰が反応するのか・しないのか」という点です。
これについては、予測が難しく、
例え予測できたとしても、同じ人が常に反応するとは限らないことが指摘されています。
 
 
 
 
 
 
 
つまり、プラセボの反応性は、
その人(患者さんや被験者)の内的な特徴や状況によっても左右されるということです。
 
 
 
 
 
 
 
このプラセボ効果が起きやすい人の特徴として、過去の研究者たちは、以下のような考察をしています。
 
 
 
 
 
 
 
・ストレスが重度な状況ほど、プラセボ効果が起こりやすい
・患者の不安や苦痛が強いほど、プラセボ効果が起こりやすい
・性格特性(外向性や神経症傾向)等からは予測因子は同定できないが、
 外的統制(外部に頼る傾向)のある人では、プラセボ効果が起こりやすい
 
 
 
 
 
 
 
いずれにせよ、プラセボ効果は、モノや手技そのものではなく、「心に作用するもの」であり、
・情報の内容(どんな情報が)
・情報発信元(誰によって)
・関係性(どんな関係上においてどのように)
・情報受信者(誰に伝えられたか)、が本質であり、
これらを正確に特定しない限り、説明として不十分である、としています。
 
 
 
 
 
 
 
 
確かに、ぼんやりとプラセボ効果ってこんなもの…と思っていましたが、
プラセボ効果が成す構成要素をそれぞれ明確にすることで、
プラセボ効果とは何なのか、どのようにして起きるのか等の検討が可能になっていきますね。
 
 
 
 
 
そしてこれらの条件を明確にすれば、
ある意味プラセボ効果(有効成分等に頼らず効果をもたらす)を
発揮することができるかもしれない??!のでしょうか。
そんな単純ではなさそうですが笑
 
 
 
 
 
 
 
 
ということで、次回からは、プラセボ効果のメカニズムについての記載を見ていきます!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<参考文献>
Bierman SF, Weil A, Dahmer S. Placebo and the law of identification. Front Psychiatry. 2024 Dec 6;15:1474558. doi: 10.3389/fpsyt.2024.1474558. PMID: 39713767; PMCID: PMC11659211.
 
 
 
 
 
 
 
 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

今週からは、北辰会十問診の中の一つ、「⑦ 正邪の度合いを図るための問診(肉体負荷試験・大便小便後や発汗後の状況変化)」に関して、書いていきたいと思います。

 

 

 

3.正邪弁証する上で必要な情報① 問診

 

 

 

肉体負荷試験 (入浴や運動)による、倦怠感出現の有無や主訴の変化について問診していきます。

 

 

 

A.入浴について

 

 

 

入浴は湯船の温度と時間によって、体に大きな負荷をかけます。

 

 

 

よって、全入浴時間と湯船につかっている時間と湯の温度の情報をまず得て、入浴後倦怠疲労感が出るかどうか、逆にスッキリして体も心も軽くなるかどうか、を問診します。

 

 

 

入浴の効果としては、

 

 

① 温めて気血津液をめぐらせる

 

② リラックスさせる(心神安寧)

 

③ 足湯や腰湯で気を降す

 

④ 発汗による祛湿と清熱

 

 

などがあります。

 

 

 

入浴後の汗の出方や倦怠感やのぼせなどの情報から、虚実寒熱の判断材料が得られます。

 

 

 

B.運動について

 

 

 

普段の運動、また体力面においても個人差があります。

 

 

まず、どれくらいの強度で、疲労感が出るのかを知ることが重要です。

 

 

1 )運動の頻度と程度:何日おきにしているか。一回に行う運動の時間

 

 

2)運動の種類とその具体的内容

 

 

3)その運動によりどのくらい発汗できるか

 

 

4)運動後の疲労倦怠感の程度

 

 

C.重症患者の場合の肉体負荷情報

 

 

1)ちょっとした坂道、 上り坂、 平坦な道の歩行

 

 

2)普段の日常でのトイレへの往復や家の中での階段昇降

 

 

D.二便排出・発汗後の倦怠感や主訴の変化

 

 

E.これまで受けてきた治療内容(鍼灸、漢方薬の具体的内容)による倦怠感出現の有無や主訴の変化

 

 

A〜Eのうち、とくに、 1)の肉体負荷試験の情報が、虚実の弁別に非常に有用となります。

 

 

【カルテの「負荷試験」欄の記入の仕方】

 

 

[入浴の状況][運動後の症状変化][ 季節・天候][排池後の症状変化]という項目があります。

 

 

肉体負荷試験としては入浴と運動の情報が大事です。

 

 

これらの項目では、それぞれ 「 主訴の変化」と「体の変化」とを別々に記載するようにしています。

 

 

これも上記のように情報の混乱を防ぐためです。

 

 

問診者自身が混乱しないように、充分留意する必要があります。

 

 

 

次週に続きます。

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

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