東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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こんばんは、三鬼です。

 

 

 

 

皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

一日がほどけるこの時間、靴を脱いでふと足もとを見ると、靴下の同じ場所が薄くなっていることに気づきます。

 

小趾の外縁、前足部の外側、あるいは踵のまんなか――

 

その小さな“薄れ”は、からだの使い方が無造作に書き込まれた現場ノートなのかもしれません。

 

今夜は、そのノートをそっと開いてみましょう。

 

靴下の摩耗は〈力〉と〈気〉の偏りが刻んだ痕跡とみることができるのではないでしょうか。

 

 

 

 

力の路線図

 

歩行の荷重はふつう、踵 → 前足部 → 指先へと移動します。

 

この経路のどこかに圧と摩擦の偏りが繰り返されると、その地点が局所的に早く摩耗します。

 

したがって靴下の薄れは、荷重と摩擦という〈力〉の偏りが積み重なって可視化されたものです。

 

ひとことで言えば、靴下は今日の「力の通学路」。

 

通学路が片寄れば、布はそこから先に減る――ということになります。

 

 

 

経絡という地図

 

東洋医学では、からだを動かし温め巡らせる働きを「気」、その通路網を「経絡」と呼びます。

 

体側から下肢外側を走る足少陽胆経は“きめる・切り替える”胆の性質を、足底中央から内くるぶしへ抜ける足少陰腎経は“守る・温める”腎の性質を映します。

 

胆経が張る暮らしが続けば外側が摩耗します。

 

一方で、腎経が弱る暮らしが続けば芯が冷えやすくなり、踏み返しが弱って踵や土踏まずの中央が痩せます。

 

 

 

力の路線図に経絡の地図を重ねると、摩耗は〈力〉と〈気〉の偏りの痕跡として読めます。

 

 

 

因果の筋道

 

因果をまっすぐに並べると、出発点は“日々の過ごし方”です。

 

即断や強い光・音刺激が続く日は外側ラインが緊張し、接地が外縁へ流れて小趾側や前足部外側が先に減ります。

 

反対に、睡眠不足や冷え、長引く心配が勝る日は芯の火が弱まり、踏み返しが甘くなって踵や土踏まずの中央に点の摩耗が生まれます

 

暮らしのリズム → 臓腑の応答 → 経絡と筋の使い方 → 荷重の道筋 → 布の摩耗という細い一本が、足もとに確かに通っています。

 

 

総じて言えば、外側が減るのは「決める力」の過剰、中央の芯が減るのは「守る力」の不足という読み筋になります。

 

 

 

おわりに

 

靴下の“薄れ”は、からだの使い方が残した現場ノートです。

 

外側が痩せる日は、きっと「決める」が前のめりだった日。

踵の芯が抜ける日は、「守る」を後回しにした日。

 

――外側が減る=決めすぎ/中央が減る=守り不足という小さなメモを、今夜の自分に手渡しておきましょう。

 

大きな矯正は要りません。生活のトーンを半歩だけ静め、光と音を一段落とし、足もとを少し温める

――そのくらいで、力の通学路は描き替えられます。

 

靴を脱ぐたび、現場ノートを読む。そして明日は半歩だけ内へ。

 

そんな微調整が、胆の鋭さと腎の温みを同居させ、歩幅と気分に余白をつくってくれます。

 

 

今夜もよい呼吸でお過ごしください。

 

 

 

【参考文献】

北京中医薬大学 編著『中医基礎理論〔第3版〕』医歯薬出版、2004年

北京中医薬大学 編著『中医診断学』東洋学術出版社、1999年

鄭洪泰 著『中医学入門』東洋学術出版社、2006年

 

 
 
 
 
 

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こんばんは、三鬼です。

 

 

 

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

この時間、あなたのまわりの空間はどんな表情を見せているでしょう。

 

窓の向こうの夕闇、部屋に残る一日の気配、そして今この瞬間に流れる静けさ。

 

そのすべてが、あなたの五臓と静かに呼応しています。

 

 

 

 

余白のなかの気配たち

 

ひとつの部屋に身を置いたとき、何を感じ取っていますか。

 

風の通り道、光の滞り、ものの重さ、気の流れ――。

 

そこにあるのは、目に見えるものだけではありません。

 

この連載では、東洋医学の「五臓」という世界観を通して、空間の感じ方を少しずつ深めてきました。

 

・ものの配置に脾の調和を見る

・風の通りに肝のめぐりを感じる

・呼吸のしやすさに肺の清らかさが宿る

・時のリズムに心の拍動が響く

・深みに潜る静けさに腎の気配がにじむ

 

五臓は内に宿りますが、その感覚は静かに外へとしみ出します。

 

空間とは、まさにその気配が形や光、温度や香りとなって現れる場所とみることができるのではないでしょうか。

 

 

 

感覚の統合、空間の再構成

 

五臓はそれぞれの役割をもちながら、単独では成立しません。

 

絡み合い、補い合い、ひとつの身体をつくるように、空間もまた、色・形・温度・音・匂い――複数の層が重なって整います。

 

部屋の静けさは腎のようであり、

風通しの良さは肝のようであり、

調和のとれた配置は脾のようでもある。

 

けれど、どれかが突出すれば全体の和は乱れます。

 

空間の調和は、感覚を経由して五臓への調和へと影響してゆくのではないかと。

 

空間という外の調和がなされるとき、きっと五臓のバランスもまた、内からそっと動き出し始めるのではないでしょうか。

 

 

 

 

空間は、私たちの内側の鏡

 

東洋医学の診察は、舌や脈だけに留まりません。

姿勢、声の調子、気配、そして住まい――

 

生き方の痕跡に耳を澄ませます。

 

なぜなら、空間はその人を映す鏡だから。

 

部屋の奥に何をしまい込んでいるのか。

壁の隙間に、どんな風がとどまっているのか。

その静けさは、安らぎなのか、淋しさなのか。

 

五臓というフィルターで見つめれば、インテリアを超えて「その人の身体」が姿を現します。

 

 

 

 

 空間に聴き、身体に触れる

 

私たちは常に空間に包まれ、空間と呼吸を交わしながら生きています。

 

その空間は、私たちの内側と密やかに呼応し、響き合っています。

 

部屋を整えることは、自分を調えること。

 

 

 

机の上に、空白をひとつ。

 

 

外の線がそろうとき、内の線にも秩序が戻ります。

 

 

 

 

 

【参考文献】

北京中医薬大学 編著『中医基礎理論〔第3版〕』医歯薬出版、2004年

北京中医薬大学 編著『中医診断学』東洋学術出版社、1999年

鄭洪泰 著『中医学入門』東洋学術出版社、2006年

 

 

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