東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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第4回《心》落ち着かない部屋、乱れるリズム

 

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こんばんは、三鬼です。

 

 

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

夜の帳が下り、ようやく静けさが訪れるころ、ふと部屋のざわつきが気になることはありませんか。

 

散らかっているわけでもないのに、なぜか落ち着かない。

 

いつもの場所なのに、何かがずれている。

 

 

 

そんな違和感は、空間の問題というより、内なる「リズム」が揺らいでいる兆しかもしれません。

 

 

 

東洋医学において「心(しん)」は、感情や意識、精神活動全体を司る「神(しん)」の宿り処。

 

 

つまり「心」は、単なる血液を循環させる臓器ではなく、心身の中枢にあって、私たちの暮らしの拍子を整える役割を担っています。

 

 

心は、「神」の坐すところ

 

「神」とは、思考・感情・意識・記憶など、精神活動のすべてを含んだ存在。

 

この「神」が安らいでこそ、人は穏やかに暮らし、空間にも落ち着きが生まれます。

 

 

けれど、こんなサインが現れたとき、心はすでに波立っているかもしれません。

 

• 寝つきが悪く、眠りが浅い

• 何気ないことで気が散る、気が立つ

• 食事や生活リズムが崩れている

 

こうした内側の揺れは、空間にも映し出されます。

 

• まぶしい照明や散乱する色彩

• 絶え間ない音や情報

• 居心地の悪い家具の配置

 

空間の「ざわめき」は、「神」が安らげないことの表れでもあるのです。

 

 

 

心神を安んじる空間づくり

 

では、心を鎮め、リズムを整えるためには、どのような空間が必要なのでしょうか。

 

• 強い光を避け、間接照明や自然光を取り入れる

• 落ち着いた色調や質感のある素材を選ぶ

• 香りや静かな音楽など、感覚に優しい要素を添える

 

静けさは、もっとも繊細な養生です。

 

それは単なる「音のない状態」ではなく、心の余白を取り戻すための環境整備。

 

心が静まるとき、空間もまた、自然と呼吸をはじめます。

 

 

暮らしの拍子をととのえる

 

リズムは、ただ一定の間隔を刻むものではありません。

 

ときに緩み、ときに間があり、その変化に呼応して私たちは深く息をし、心を保っています。

 

すべてを整えようとすることで、かえって「整わなさ」が生まれる。

 

完璧を求める手を一度ゆるめて、たったひとつの灯りを落とすこと――

 

それが、心神を安んじる第一歩になるのかもしれません。

 

 

今夜、ひとつ明かりを減らし、静けさに身をゆだねてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

次回は「腎」をテーマにお届けします。
 

動けない、踏ん張れない。

 

それは「腎」が弱っているサインかもしれません。

 

五臓の旅の終わりにふさわしい、深く静かな臓――腎をめぐります。

 

そこは、何も起こらないようでいて、すべての源が眠る場所。

 

沈黙のなかに、時を超えて受け継がれる力が宿っています。

 

空間に潜む“根っこのちから”に、そっと光をあててみましょう。

 

 

 

【参考文献】

北京中医薬大学 編著『中医基礎理論〔第3版〕』医歯薬出版、2004年

北京中医薬大学 編著『中医診断学』東洋学術出版社、1999年

鄭洪泰 著『中医学入門』東洋学術出版社、2006年

 

 

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線維筋痛症に対する伝統鍼灸の症例報告④

 

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こんばんは 謝敷です

 

 

 

 

 

あまりドラマは見ないのですが、総合診療医が主役という「19番目のカルテ」というドラマが始まったとのことで、録画して見てみました。
主役やまつじゅん!嵐世代としても、嬉しいです。笑
そして、そのドラマ、なんと、1話目の患者さんは、この線維筋痛症の患者さんでした!
(これはネタバレというのでしょうか…あまりネット社会のことが分からず、申し訳ありません)

 

 

「異常なし」「ストレスのせい」「年齢のせい」…
身体に不調を抱える中、これらの言葉で対処されてしまうことは、
患者さんにとって孤独の戦いの始まりになってしまう…

 

 

 

私が東洋医学を学びたい、広めたいと思うきっかけは、
まさにこうした患者さんを病院で目にすることが多かったためでして、
映画でもないのに、見た後、涙が止まりませんでした。

 

 

 

でも診断だけでは、なかなか症状は変わらない。
診断されたからと言って、適切な治療法が確立されていない疾患が沢山あるのが現実です。
東洋医学も、もちろん万能ではありません。
でも、適切な診察を行なえば、「原因不明」と「成す術なし」にはならない、という点が、
私にとって、最大の東洋医学の魅力でもあります。

 

 

 

さて、この患者さんは、東洋生医学ではどのような状態と考えられ、なぜ鍼灸が有効だったのでしょうか。
今日は考察を見ていきます。

 

 

 

 

先行研究では、線維筋痛症は自然緩解する可能性が低いことが報告されていますが、
この症例では、約3か月の間に、重症度が重度から軽度に軽減しました。

 

この要因として、以下の3点が述べられています。

 

 

 

 

・西洋医学とは異なる治療理論と治療法を用いたこと

 

 

 

 

・線維筋痛症発症の早期段階で介入できたこと
 (痛みが慢性化している患者さんでは、表皮内の神経線維見d都度の低下が報告され、鍼治療が効きづらくなる可能性が報告されています)

 

 

 

 

・患者さんが抗精神薬(SSRI)を服用していたこと
(鍼治療もSSRIもセロトニン系の神経活動を調整し、痛みを改善する可能性が示唆されています。
 今回SSRIと鍼治療を併用したことが、疼痛の緩和に相乗的な効果をもたらした可能性が考えられます)。

 

 

 

 

 

こうした症例をきっかけに、線維筋痛症という疾患の認知度が上がり、
早期の治療開始の重要性が認められ、
西洋医学と東洋医学の同時介入から、重症化の予防、痛みの改善に繋がる未来が描かれたらいいですよね。

 

 

論文という文字の羅列ですが、こうした総合診療医の先生の熱い思いが伝わってくる症例でした。

 

 

 

 

 

 

Masuda T, Egawa K, Takeshita Y, Tanaka K.
Early-Phase Intervention With Traditional Japanese Acupuncture and Moxibustion for Fibromyalgia: A Case Report.
Cureus. 2024 Nov 25;16(11):e74385. doi: 10.7759/cureus.74385. PMID: 39723277; PMCID: PMC11669051.

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11669051/

 

 

 

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