東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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第1回《脾》 整わない部屋、調えられない心

 

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こんばんは、三鬼です。

 

 

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

「どうしてこんなに散らかってしまったんだろう」

「やらなきゃいけないのに、身体が動かない」

 

そんなふうに、片づけられない自分を責めたことはありませんか?

 

 

 

部屋が整わないとき、私たちはつい「意志が弱いから」「怠けているだけ」と、自分の内側を責めてしまいがちです。

けれど、東洋医学ではこうした“空間の乱れ”を、心や身体の疲れが静かに語るサインとして捉えます。

 

 

 

部屋の状態は、あなたの五臓の状態そのもの。

空間は、心身の「外側にある臓器」ともいえる存在なのです。

 

 

今回のテーマは「脾(ひ)」。

空間の乱れと“脾の弱り”の関係を、やさしくひもといてみましょう。

 

 

 

「片づけたいのに、できない」は脾のサインかも?

 

脾は、東洋医学において「思考」「整理」「秩序」をつかさどる臓腑です。

現代医学でいう消化器の働きに加えて、思考力や記憶力、判断力など、“整える力全般”を担う存在と考えられています。

 

こんな状態が続いていたら、脾が少しお疲れなのかもしれません

・片づけの手順が思いつかない

・何を捨てていいか分からない

・「やらなきゃ」と思っても手が動かない

・どこから手をつけていいか迷ってしまう

 

これらはすべて、脾がうまく働いていないときに起きやすい特徴です。

 

 

 

脾の本質は「運化」 ― 消化と整理の達人

 

脾の中心的な働きは、「運化(うんか)」。

食べたものを消化し、必要な栄養を選び取り、不要なものを排出する――まさに“身体のなかの整理整頓”を担っています。

 

そしてこの機能は、情報や感情の消化整理にも対応しています。

・栄養を選ぶように、必要な情報を選び取る

・不要な老廃物を出すように、心のノイズを手放す

・気血を巡らせるように、考えや行動の流れを整える

 

つまり脾は、内なる「片づける力」の中枢。

脾が元気なら、頭は冴え、自然と物事に優先順位がつき、空間もスムーズに整います。

 

 

 

脾が弱ると、空間も崩れていく

 

逆に、脾が疲れてくると――

・頭がぼんやりして、判断力が鈍る

・情報を整理できず、思考がまとまらない

・「片づける」気持ちはあっても、行動につながらない

 

こうして、内なる混乱がそのまま部屋の乱れとして現れてくるのです。

 

散らかった空間は、「やる気がない」のではなく、

脾が「ちょっと調っていないよ」と教えてくれているのかもしれません。

 

 

 

空間を整えることは、脾を調えること

 

東洋医学では「内外合一(ないがいごういつ)」といって、身体の内と外はつながっていると考えます。

つまり、空間を整えることは、脾のはたらきを高めることにもつながるのです。

 

たとえば、

・一日ひとつ、引き出しを整える

・朝、テーブルの上をリセットする

・使ったものを戻す習慣をつける

 

こうした小さな整えの積み重ねが、脾の気を高め、思考や感情にも静かな明晰さをもたらします。

 

 

散らかった部屋を見て、自分を責めるのではなく、

「今、ちょっと整える力が弱っているんだな」と受け止めてあげる。

それだけで、気はひとすじ通りはじめ、心もからだも、少しだけ軽くなるかもしれません。

 

空間は、あなたの五臓の鏡。

脾の声を、やさしく聴く時間が訪れますように。

 

 

次回のテーマは「肝」

「動きたいのに動けない」――

その感覚は、空間に停滞する“肝の不調和”かもしれません。

次回は、空間と“めぐり”を司る肝のつながりについてご紹介します。

 

 

 

【参考文献】

中医基礎理論(第3版)中医薬大学 編著/医歯薬出版, 2004年 

中医診断学 中医薬大学 編著/東洋学術出版社, 1999年 

福田稔『東洋医学のしくみ』 池田書店, 2007年 

浅川要『からだとこころの東洋医学』 NHK出版, 2011年 

山中康裕・中沢新一 編『気の人類学』 講談社学術文庫, 2002年 

三砂ちづる 監修『暮らしの図鑑 東洋医学』 翔泳社, 2021年 

 

 

 

 

 

 

 

 

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症例報告:線維筋痛症に対する伝統鍼灸①

 

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こんばんは 謝敷です

 

 

7月に入りましたね

私の実家の目の前は中学校で桜の木が沢山あるのですが、
先日久しぶりに帰ったら、蝉の声が聞こえました!
夏好きとしては、思わず目を閉じて「夏が来たー!」と味わいたくなる瞬間でした笑

 

 

さて、今日からまた読んでみたかった論文を紹介していきたいと思います!

 

 

 

院長も共著に入っているこちら↓の論文、
Early-Phase Intervention With Traditional Japanese Acupuncture and Moxibustionfor Fibromyalgia: A Case Report
線維筋痛症に対する伝統的な日本鍼灸による早期介入の症例報告を見ていきます!

 

 

 

線維筋痛症については、Cochranレビューの概要を見たことがありました。(線維筋痛症と鍼灸①~⑦)
繊維金通奏は、身体の様々な部位に強い痛みを感じる慢性疼痛の一つで、
鍼灸がその治療法の一つとして期待されています。

 

 

 

この報告は、約4か月間、全身に痛みを生じ、線維筋痛症と診断された51歳の女性の症例です。

 

 

この患者さんは。線維筋痛症で来院する1年前に、
一過性の発熱と頸部のリンパ節主張のために当該病院を受診していますが、
その際は、自己免疫疾患の診断基準を満たさなかったため、経過観察となっていました。
しかし来院の3か月前(夏の時期)に全身の痛み、抑うつ、不安感を生じ、痛みのために仕事を休職しました。

 

 

 

既往歴は、パニック障害、卵巣嚢腫、鍼灸内膜症、脳動脈瘤。

 

 

普段は降圧剤(ビソプロロール)を服用しています。
パートタイムの仕事をしており、飲酒習慣は時々、喫煙歴あり(2年まで年間7箱程度)。
家族歴として、両親の脳血管疾患既往があります。
膠原病の既往歴はありません。

 

 

身体所見としては、後頚部から肩まわり、右の首の付け根、肘の外側、臀部や、膝の内側に圧痛がありますが、
その他関節の圧痛や腫脹、リンパ節の貼れ、口腔内の潰瘍、脱毛や皮膚疾患はありません。

 

 

 

臨床検査では、ANAという抗体値が高く、免疫の一部を構成する血中たんぱく質(C3、4)が低いですが
画像所見では炎症や骨病変は認められていません。

 

 

 

線維筋痛症の診断基準ではステージ4、
生活支障度を問う質問紙でも66点と重症であったため、線維筋痛症と診断され、
パニック障害や全身性エリテマトーデスの疑いもあることから、
鎮痛薬、抗うつ薬等を服用しましたが、効果は見られませんでした。

 

 

 

 

そこで!

この後、この患者さんは北辰会方式の鍼治療を受けることとなります!!!
次回は、東洋医学的な身体所見や治療経過を見ていきます。

 

 

 

Masuda T, Egawa K, Takeshita Y, Tanaka K.
Early-Phase Intervention With Traditional Japanese Acupuncture and Moxibustion for Fibromyalgia: A Case Report.
Cureus. 2024 Nov 25;16(11):e74385. doi: 10.7759/cureus.74385. PMID: 39723277; PMCID: PMC11669051.

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11669051/

 

 

 

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