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こんばんは、森岡です(^_^)
本日、新聞を読んでいますと、
「手足口病が全国で大流行」
との見出しが。
特に西日本で患者数が多いが、最近では東日本にも流行の兆しがみられているとのこと。
手足口病とは、簡単まとめますと、
1.夏に流行する(5~8月頃)。
2.何種類かのウィルスにより飛沫感染・接触感染・糞口感染する。
3.好発年齢は1~5歳。
4.手・足・口を中心として、痛みやかゆみを伴う(ない場合もある)水疱性の発疹が出現する。
5.高熱や咽頭痛から始まることが多い。
6.まれに、髄膜炎や脳炎や心筋炎などの重度合併症を引き起こすことがある。
7.西洋医学による有効な治療法・治療薬はない。
と、こんな感じです。
西洋医学による治療法がないんですって。
じゃ、東洋医学ですね(笑)
ということで(若干、強引ですか(笑)?)、
手足口病を東洋医学的に考えていく場合、ポイントは、
”夏に流行” ”手・足・口にできる” ”水疱性発疹” ”高熱や咽頭痛から始まる”
ではないでしょうか。
”夏に流行”ということは、この病気は季節と関係が深いということが言えます。
東洋医学において夏を主(つかさど)る、自然界の邪気(六淫)として
”暑邪(しょじゃ)”と”火邪(かじゃ)”
があります。
特に日本においては、火邪と湿邪がドッキングした暑邪が夏の中心となるでしょう。
この暑邪に人体が侵襲されると温病(うんびょう)を引き起こします。
温病の特徴は高熱と咽頭痛です。
ですから、”高熱や咽頭痛から始まる”を考察すると、
温病によって引き起こされているパターンが一つ考えられます。
次に、”手・足・口にできる”ですが、
手・足・口と関係が深い臓腑は「脾の臓」です。
脾の臓は主に消化・吸収と水分代謝をお仕事としています。
そして、暑邪を調べると、「脾の臓を弱らせやすい」という特徴があります。
暑邪により人体が侵襲された場合、温病とは別に、脾の臓の機能低下を引き起こし、
結果、水分代謝が上手く行われず、体内に余分なお水が蓄積されるというパターンもあることがわかります。
この脾の臓の異常は、体の中でも関係の深い手・足・口に反映されるため、
この3部位に選択的に症状が現れるのです。
最後に”水疱性発疹”です。
これには読んで字の如く、”水”が関係します。
水疱性発疹ですから、皮下に何らかの形で水分が蓄積され膨れ上がることで、
発疹という形を形成していきます。
まず、暑邪は火邪と湿邪がドッキングした外邪でした。
つまり、熱の性質を帯びた水の邪です。
これにはどちらの性質に偏っているかという問題がありますが、
火邪より湿邪にウェイトが偏ってる場合の暑邪に、人体が侵襲されれば水の症状が強く出ます。
その、水の症状の中の一つに「水疱」があります。
暑邪でも湿邪のウェイトが高いものに侵された時、水疱を形成することがあります。
逆に、夏のもう一つの外邪である火邪や、暑邪でも火邪のウェイトが高いものに侵された時も
水疱を形成することがあります。
火邪の性質は熱です。
この熱により、乾燥症状を引き起こします。
水不足です。
この乾燥状態や熱状態を冷やすために、体の正常な水(生理的津液)がその部分に集まってきます。
しかし、これが集まり過ぎると水疱を形成してしまうのです。
次に、脾の臓が弱ったパターンです。
脾の臓が弱れば、体の水分をうまく排泄したり循環させたりできなくなりますので、
余分な水が体内に蓄積されます。
このようにして、水疱が形成されるパターンもあります。
さらに、もともと体内にお水をためこんでいたり、熱をこもらせていたりすると発症しやすくなります。
これらが複雑に組み合わさり、手足口病が形成されていきます。
(ちなみに、もっと細かく書けば、この他にも様々なメカニズムが考えられます。)
西日本はこの夏、水の災害が酷かったことを考えれば、自然界に暑邪や湿邪が溢れ、
手足口病を蔓延させるきっかけとなっていたことにも納得がいきます。
そして現在、福島や新潟も水災害ですごいことになっています・・・。
東日本に流行の兆しが見え隠れしていることも、つじつまが合いますね。
(・・・う~ん、東洋医学って非常に論理的ですね!!)
このように、
病気のメカニズムが分かれば、これに対する根本的な治療が可能となります。
手足口病であれば、体内の余分な熱や、余分な水分を取り除いてやればいいのです。
これには、鍼灸がとても有効な治療手段であることは言うまでもありません。
手足口病にお子様がかかってしまったら、重症化する前に鍼灸治療をお試ししてみてはいかがですか?
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こんばんは、角田です。
前回のお話、
シュタイナー教育
その続きです。
大まかにいうと、自由で自然の中でのびのびと育てるというような教育法で、例えば、森や自然のある公園まで、長ければ数キロも歩いて行き、そのなかを自由に遊び回るなど、普通の幼稚園の遠足みたいな感じが普段の生活に取組まれています。
それは身体で体感するという事特化されている気がします。
その反面、知的な事は教えない、テレビは見てはいけない、習い事はしてはいけないなどという事も中にはあります。
そこが表立ってしまうと、なんでそういう形態をとるのかが軽視されてしまい、本質が損なわれてしまいます。
わざわざシュタイナー教育のある園に入れても親が本質を理解していないとせっかくの教育も生きません。
ではその本質を探っていきます。
まず、シュタイナー教育という呼び名は、その考案者である、哲学者 ルドルフ・シュタイナーの名前から来ています。
シュタイナーは1861年に、現在のクロアチアに生まれました。
大学では自然科学、数学、哲学を学び、そこで「唯物論」という、全てのもの(精神的な現象を含め、心も物理現象の一つとし、例えば脳が心を生み出すという事)を物質の働きかけとする考え方に
疑問を感じ、ゲーテの研究を始め、20世紀にはいると、これまでの成果を踏まえて、人智学(アントロポゾフィー)という人間観、世界観を確立しました。
その哲学は、現在も教育だけでなく農業、医学、薬学、社会学、建築、芸術、自然科学などあらゆる分野で実践されています。
さて、人智学という言葉がでて来ましたが、それはいったいどんなものでしょうか?
細かく説明すると、ものすごく長くなりますし、わたしもそこまで深く理解力で来ていないので、わかる範囲で簡単に説明させて頂くと、世界中は、目に見えているものと、見えないものとで成り立っているという考えです。
なにやらオカルトチックな話になってきましたが、今回はここまでに
次回はこの人智学をどう教育に結びつけて行くかを話して行きます。
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