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こんばんは、松木です。
続きを書いていきます。
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その4)
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その5)
本日は、単盲検法、二重盲検法について書いて行きます。
前回も書いた通り、実験においてはなるべくプラセボ効果やバイアスが関与しない状態で行いたいわけです。
プラセボに関しては、患者自身が治療をされたのか、されていないのか分からないようにしておけば防げます。
これを単盲検法(シングルブラインドテスト)と言います。
例えば、頭痛薬と、砂糖のどちらかを患者に投与して、頭痛薬の効果を調べたいとします。
砂糖は「なにも治療していない群」と考えます。
この時、患者自身が頭痛薬を飲んだのか、砂糖を飲んだのか分からないようにして服用してもらうと、プラセボではない純粋な薬の効果が分かりやすくなります。
しかしこの場合は、投与する治療者は誰が頭痛薬を飲んで、誰が砂糖を飲んだか知っています。
そうすると、バイアスの問題は解決していません。
そこで、投与する治療者も誰がどちらを服用したか分からないようにするのが二重盲検法(ダブルブラインドテスト)です。
この方法では、患者は薬を飲んだのか、砂糖を飲んだのか分からず、治療者も誰が薬を飲み、誰が砂糖を飲んだのか分かりません。
この方法ですと、プラセボ効果やバイアスを除いた治療効果を求めやすい実験方法ということになります。
しかしここで問題があります。
投薬での実験ですと、これら盲検法は行いやすいです。
しかし、我々が行うような鍼灸やマッサージなどは、治療者が直接患者に触れることによって治療します。
ということは、盲検法での実験がとても難しいということです。
このあたりが、鍼灸やマッサージのエビデンスがなかなか集まらない大きな要因の一つであると思います。
ではこの話はこのぐらいにして、次回はコホート(追跡)研究について書いていきたいと思います。
つづく
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こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
漢字を楽しむ(その1) 参照
今回は「漢字」の起源です。
「漢字」の起源は古く、約3千年以上も前に遡ります。
最初に生まれたのは、中国の殷(いん)という時代だそうです。
(ただし、これは「現存する文字で」ということであって、これより以前から存在した、という説(伝説)もいくつかあります。)
殷の22代帝(王)の、武丁(ぶてい)という人のお墓の近くに、亀甲と獣骨が埋められていました。
亀甲とは、亀の腹の甲羅のことで、獣骨とは、獣の骨で、主に牛や鹿の肩甲骨の事です。
そこに、卜(うらな)いに関する文字が刻まれていたのが、現在最古の文字とされているものです。
やはり、当時の人も、漢字というものに神秘性を感じていたのでしょうか。
(まぁ、文字というよりも絵に近いですが・・・笑)
これが、皆さんもご存じの「甲骨文字(亀甲獣骨文字)」です。
また、武丁の妃とされる、婦好(ふこう)の墓からは、青銅器が発見され、そこにも文字が刻まれていました。
これを「金文(金石文)」といいます。
ちなみに、この婦好は軍人としても活躍していて、最も多い時で13,000人もの軍勢を指揮することもあったそうです。
(なかなかパワフルな奥さんですね・・・苦笑)
この「甲骨文字」と「金文」が、漢字の原型だと考えられます。
「甲骨文字」の研究は、清のあるお偉いさんが、持病の治療のために漢方薬として使われている、
「竜骨(大型哺乳類(ゾウ・サイ・馬・牛・鹿など)の骨の化石)」
を買い漁っていた時に、骨に文字が書かれているのを発見し、始まったそうです。
これが、様々に形を変え、現在に至るという訳です。
では、日本にはいつから「漢字」があるの?というと、
晋の時代に王仁(わに)、百済(くだら)から『論語』『千字文』という書物が朝廷に献上され、それと共に「漢字」が日本に初めて輸入されます。
そして、本格的に「漢字」を日本に持ち帰ったのが、唐の時代の遣唐使と言われています。
(蒸され(630年)てしまう遣唐使、白紙(894年)に戻す遣唐使・・・学生時代を思い出します・・・笑)
そして、日本で新たに考え出された国字(和製漢字)と相まって、現在の「漢字」となっていきます。
だいぶ端折りましたが、馴染み深い「漢字」も、長い歴史があるという訳です。
次回に続く。
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