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こんばんは 謝敷です
前回は術後悪心嘔吐(PONV)について、Cochranでのレビューをご紹介しました。
今回はUpToDateにも「Postoperative nausea and vomiting」という記事があり、
病態生理学から、リスク因子、予防、治療選択が記載されている中で、
「非薬理学的手法」として鍼灸の記載がありますので、そちらをご紹介致します。
UpToDateでも、「内関」への刺激としての鍼灸治療が記載されています。
まずは、前回までにご紹介したCochranレビューの
合計約7,700名の成人と子供が含まれる59件の研究を検討(メタ分析)が記載され、
鍼を使った刺激や、指圧リストバンド等の様々な手法により、内関を刺激すると、
一般的に使用される制吐剤と同等の効果があると報告されたことが記載されています。
また、合計1,773名の小児が含まれる16件の研究を検討した結果(メタ分析)も紹介されており、
「標準的な治療」や「標準治療+偽鍼」と、「鍼治療」を比較した結果、
「1」を両者と違いなしとした時、
術後0~4時間では、鍼治療群が、術後の嘔吐を0.47と有意に軽減させ、
24時間以内では、0.74と有意に軽減させたこと、
また、術後0~4時間の制吐剤の服薬も有意に減らした(0.64)と報告されています。
さらに術前に鍼治療を行った場合と術後に鍼治療を行った場合に分けて検討した結果では、
術前の鍼治療では、術後0~4時間での嘔吐を0.34有意に減少させたことが報告されています。
いずれもエビデンスレベルは低いですが、副作用の発生も少なく、
皮膚の発赤や炎症、非常にまれに神経損傷や出欠、皮膚感染症などがあると記載されていました。
<参考資料>
UpToDate Postoperative nausea and vomiting
https://www.uptodate.com/contents/postoperative-nausea-and-vomiting?source=related_link#H695815149
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こんばんは、謝敷です^^
前回は術後の悪心嘔吐(PONV:postoperative nausea and vomiting)の概要について、ご紹介しました。
今回はCochranの「術後悪心嘔吐を予防するための手首の経穴(PC6:内関)の刺激」をご紹介します。
内関(ないかん)というツボは、手首にあるツボで、悪心嘔吐に効果があると言われています。
手首の内側の線から指3本分上(肘側)にあり、
手の厥陰心包経(けついんしんぽうけい)という経絡の上にあるツボです。
このツボへの刺激が、悪心嘔吐に効く西洋医学的な説明は、未だエビデンスが確立していませんが、
Cochranでは、
「手術は、手術は気(エネルギーの流れ)と血液の両方の動きを妨げることによって
人体のバランスを崩し、胃の気を上昇させて、吐き気と嘔吐を引き起こす」と考えられており、
内関への刺激は、
「胃の機能を調節し、気の逆流を減らすことで、吐き気や嘔吐を防ぐ可能性がある」と紹介しています。
内関のほか、手首にある神門や胸部にある承満というツボも
PONVを予防する効果があると考えられていると紹介しています。
Cochranでは、この内関というツボへの単独刺激や制吐剤の併用に関する有効性と安全性について
偽鍼治療や制吐剤単独と比較して評価しています。
来週はそれぞれの評価結果についてご紹介致します!
ご参考:記事概要
59つの試験(7,667名):うち7件は小児が参加
データベース等にて、2名の評価者が論文要約をスクリーニングし、
1986年~2015年までに発表された米国、スイス、ブラジル、日本、中国での研究を採用。
【対象者】米国リウマチ学会の線維筋痛症分類基準にて線維筋痛症と診断れた18歳以上
【介入方法】内関への鍼、電気鍼、経皮的経穴電気刺激、経皮的神経刺激、レーザー刺激、トウガラシの膏薬、経穴刺激機器、および指圧
【比較対象】制吐剤
(メトクロプラミド、シクリジン、プロクロルペラジン、ドロペリドール、オンダンセトロン、デキサメタゾン)
【評価項目】主要評価 術後の悪心や嘔吐の発生率
副次的評価 制吐剤の使用・有害作用
<参考文献>
・画像 「WHO/WPRO標準経穴部位 日本語公式版」より
・術後悪心嘔吐を予防するための手首の経穴(PC6:内関)の刺激
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD003281.pub4/full
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