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こんばんは 謝敷です^^
先週は線維筋痛症の概要をご紹介致しました。
線維筋痛症に対する鍼治療は、1998年、
米国の国立衛生研究所の鍼治療に関するコンセンサス開発パネルにて
補助療法として活用できることが報告されていますが、
Cochranライブラリーではどのようなレビューがなされているのでしょうか。
早速見ていきたいと思います。
レビューでは、鍼による鎮痛メカニズムとして、
中枢神経系への影響とその結果としての神経伝達物質やホルモン調整が紹介されており、
線維筋痛症の病態生理は未だはっきりと解明されていませんが、
この中枢神経系の痛みを抑制する機能を強化する可能性が紹介されています。
現在、単独で他の治療法よりも優れていると証明された治療法は確立されておらず、
学際的なアプローチが必要であることが指摘されていることから、
鍼灸治療もその一つとして注目されており、
米国では、線維筋痛症患者さんの5人に1人は、
診断から2年以内に鍼治療を受けているとの報告もあるようです。
こうした背景を受けて、線維筋痛症に対する鍼治療の効果と安全性を検討しています。
レビューでは、鍼治療と無治療、偽鍼またはプラセボ、認知行動療法や運動・薬物療法、
通常治療と鍼灸治療の併用等を比較し、
痛みの軽減、機能や幸福度の改善に関する効果を検討しています。
結果については、来週ご紹介致します。
ご参考:記事概要
9つの試験(365名)
データベース等にて、2名の評価者が論文要約をスクリーニングし、
2011年12月までに発表された米国、スイス、ブラジル、日本、中国での研究を採用。
【対象者】米国リウマチ学会の線維筋痛症分類基準にて線維筋痛症と診断れた18歳以上
【介入方法】鍼灸治療(経皮電気刺激療法、赤外線、レーザー、デジタル圧力、刺さない鍼は除外)
【比較対象】偽鍼、認知行動療法、薬物、運動療法
【評価項目】主要評価 痛みの強さ、身体機能、幸福度、睡眠、疲労、朝のこわばり、有害事象
副次的評価 圧痛、精神的な健康、鎮痛剤の使用、症状変化、介護者による全体的な健康状態
<参考文献>
・NIH Consensus Conference 1998 Acupuncture
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/188113
・Cochranレビュー 線維筋痛症
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD007070.pub2/full#CD007070-abs-0001
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こんばんは 謝敷です^^
今回は出産時の痛みに対する鍼灸治療のCochran評価をご紹介致します。
痛みの強さについては Visual Analog Scale: VASという方法を用いて記録されました。
これは10㎝の線の上に、0を全く痛みがない、10を一番強い痛みをとして、マークをつけてもらうものです。
その他、痛みが完全に除去されたとしても、出産体験に満足できるとは限らないようで、
妊婦さんの主体的な体感や、妊娠・出産時の意思決定がこうした出産時満足度に大きく影響するようです。
多くの女性は、分娩時の痛みを軽減するための薬理学的または侵襲的な方法を避けたいと考えており、
鍼灸などの補完的な痛みの管理方法が貢献している可能性が示されています。
鍼が出産時の痛みに効果を及ぼす機序については、色々な理論が示されていますが、
自律神経やホルモンの変化を介して、脳の特定領域で痛みの知覚変化につながる可能性、
鎮痛効果のあるオピオイドと呼ばれる物質が放出される可能性等、
鍼の局所的・中枢的なメカニズムの両方がある可能性が示唆されています。
さて、鍼灸で、出産時の痛みは変化するのでしょうか。
▽偽鍼との比較
鍼治療と偽鍼と比較した場合、痛みの強さにほとんど差は見られなかったようですが、
鎮痛に対する満足度を高める可能性は示唆されており、
満足度は「非常に良い」から「悪い」までの4段階評価で、
鍼治療は偽鍼に比べ、鎮痛に対する満足度を高め、
鎮痛のための服薬を減らす可能性もあると報告されています。
▽通常治療・無治療との比較
痛みの強さについては、エビデンスのレベルが低く効果は不明または非常に低い、
鎮痛の満足度については影響を及ぼさない可能性が報告されています。
また、鍼治療が鎮痛剤を減少させるかも不明です。
ただし、副次的な結果として、鍼灸を受けた女性では産後の出血率が低下する可能性が報告されています、
今回検討した研究28件の研究のうち、8件は中国医学が適用されていますが、
他大部分の研究では、決まったツボを使用しており、鍼の本数や深さ、置鍼時間等は不明なようです。
一般的に使用されていたツボは、
SP6(三陰交)、LI4(合谷)、BL23(腎兪)、BL32(次髎)、HT7(神門)、
GB34(陽陵泉)、LR3(太衝)、ST36(足三里)、PC6(内関)、BL67(至陰)と報告されていました。
また、今後の課題として、エビデンスの質の向上のほか、
分娩のコントロール感や出産経験の満足度、痛み軽減の満足度、
新生児の転帰、鍼灸師の熟練度や患者との関係を考慮に入れた研究などが必要であることが指摘されています。
出産時に、どのようなタイミングで治療がなされていたのか、論文によっても差が大きそうですね。
コクランレビューとしてトピックはあっても、
実態としてはエビデンス不足のために評価できていない項目が多いことが分かりました。
鎮痛と満足度で評価が異なるという視点が、個人的には興味深く思えました。
ご参考:記事概要
データベース等にて、2名の評価者が論文要約をスクリーニングし、
2019年2月までに発表された28件(鍼:13件、灸15件)の研究(3,960名)の効果について検討。
採用された論文は、中国、スウェーデン、ブラジル、トルコ、デンマーク、インド、韓国、フィリピン、台湾、イギリスの論文。
【対象者】自然・誘発分娩による出産(単胎・多胎含む/初産・経産含む)
【介入方法】鍼灸治療(耳鍼含む)または指圧
【比較対象】偽鍼、無治療、非薬理的介入
【評価項目】主要評価 痛みの強さ(Visual Analog Scale: VAS)
副次的評価 鎮痛に対する満足度、分娩中のコントロール感、
出産体験の満足度、鎮痛剤の使用、安全性、副作用
<参考資料>
・Cochran Library
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD009232.pub2/full#CD009232-abs-0001
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