東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きとして、大便秘結の虚秘について、お話ししていきたいと思います。
 
 
 
前回までのお話はこちら!
 
 
 
虚秘の弁証分類は主に4つあります。
 
 
 
1.肺脾気虚
 
 
 
脾気が虚すと何が起きるかといいますと、
 
 
 
まず運化の低下がみられます。
 
 
 
そして、肺気にも影響が出て、宣発粛降が上手く行えず、
 
 
 
大腸の津液がめぐらないことで伝導力も低下して、発症します。
 
 
 
便の状態としては、硬さは一定しない、粗大な円柱状で、泥状便になることがあります。
 
 
 
スムーズに出てくれないため、排便時に力む必要があり、気の消耗が激しく、自汗、息切れを伴います。
 
 
 
また、排便後の身体の状態を問うと、疲労脱力感、重篤な場合は脱肛の訴えがみられます。
 
 
 
この時に「疲労感があります」といった返答があるなら、
 
 
 
すかさず「休む必要があるくらいですか?そして、どれくらい休めばまた活動できますか?」と聞くことで、
 
 
 
気虚の程度を知るための参考になります。
 
 
 
「何だか疲れる気がするけど、すぐ動ける」、「数分座って休んでいればOK」、「◯分くらい横になってないと動けない」などなど、様々な答えが返って来ると思います。
 
 
 
また、気虚所見として、倦怠感、懶言もみられます。
 
 
 
2.血虚
 
 
 
お産や崩漏など急激な失血、慢性的な血虚により、
 
 
 
大腸の滋潤作用が低下し、大便は乾燥して出なくなり、発症します。
 
 
 
眩暈、目のかすみ、顔面蒼白・萎黄色、唇や舌が淡白、動悸、不眠、健忘、経血量の減少や色が薄くなる、無月経になるなど、血虚所見が多数みられる特徴があります。
 
 
 
3.陰虚
 
 
 
血虚による便秘とメカニズムは同様で、陰分が不足すると全身に乾燥症状がみられます。
 
 
 
とりわけ胃腸に乾燥症状が出るとなると、便秘として症状が現れることが多いです。
 
 
 
陰虚体質を持っていた場合、体内の津液を損傷しやすい熱性疾患を罹患すると、熱症状が消失してからも大便秘結が長期間続きやすい特徴があります。
 
 
 
そのため、大便秘結発症前に熱性疾患の罹患の有無が無かったか確認しておくことも大切です。
 
 
 
熱性疾患だけでなく、汗や下痢、乾燥性の強い生薬の過剰な服用により、大腸の津液が不足してしまうと発症してしまいます。
 
 
 
この場合は、発症が緩慢で経過が長く、長期間症状がみられます。
 
 
(これは血虚についても同様なことが言えます。)
 
 
 
その他にも、ほてり、微熱、盗汗、空咳、口渇といった陰虚所見がみられます。
 
 
 
4.冷秘(脾腎陽虚)
 
 
 
脾腎陽虚によって陰寒内盛すると、陽気がうまくめぐらなくなり、大腸腑の伝導機能が低下して発症します。
 
 
 
同時期から、夜間頻尿、尿量が多く、色が透明、手足が冷える、腰が冷えて痛むといった症状がみられる特徴があります。
 
 
 
ちなみに冷秘は、実証として分類されることもあり、
 
 
 
この場合、臨床的には大便秘結して、便は腥い臭いがする、胃脘部の硬満と痛みがあり拒按、舌苔白潤、口渇なしといった所見がみられます。
 
 
 
大便秘結について、実秘、虚秘に分けてお話ししてきましたが、これで以上となります。
 
 
 
次回からは「泄瀉」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は前回の続きで、心悸の弁証分類について、お話ししていきます。

 

前回のお話はこちら

 

 

 

5.心胆気虚

 

 

 

主に突然驚いたり、恐怖する刺激により生じます。

 

 

 

特徴としては、些細なことにも驚いたり恐怖して動悸し、眠りが浅く、多夢となります。

 

 

 

6.心血瘀阻

 

 

 

心気虚、心血虚によって心の運血機能が低下すると瘀血が形成され、心脈を阻塞することによって生じます。

 

 

 

この場合、心悸に加えて、刺すような心痛、胸悶感を伴います。

 

 

 

また、顔面や口唇は青紫色、四肢の冷え、舌質暗紫や瘀斑がみられます。

 

 

 

7.痰火擾心

 

 

 

肝鬱化火、六淫の内鬱化火、辛辣物の過食、温補薬の過服などにより、痰火が発生し、心を阻塞するために生じます。

 

 

 

この場合の動悸は、イライラしたり焦ると出やすく、

 

 

 

その他にも、胸悶、煩燥、不眠、口苦、口渇、喀痰といった症状がみられます。

 

 

 

8.水気凌心

 

 

 

この場合は2つのパターンがありまして、

 

 

 

パターンその1は、心陽虚に脾肺気虚が合わさって飲邪を生じることで引き起こされます。

 

 

 

この場合、心悸は動くと増悪する特徴があり、

 

 

 

その他に全身倦怠感、息切れ、頭のふらつき、眩暈、咳嗽、食欲低下、二便の異常、希薄な痰がみられます。

 

 

 

パターンその2は、心陽虚に腎陽虚が合わさり、下焦の寒湿が上泛して、心悸が引き起こされます。

 

 

 

心悸に加えて、全身の倦怠感、尿量減少、足腰の冷えと酸痛、浮腫がみられます。

 

 

 

9.心脾両虚

 

 

 

思慮過度、飲食不節などによって、心気虚、脾の運化不足により、気を心に運べず心気不足が起こり、引き起こされます。

 

 

 

この場合、運動により増悪しやすく、

 

 

 

健忘、食欲低下、倦怠無力感、自汗といった症状もみられます。

 

 

 

心悸についてのお話は以上です。

 

 

 

次回は「息切れ」について、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

 

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