東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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プラセボとは(同一視の法則)②

 

 

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こんばんは 謝敷です。
 
 
 
 
 
 
金曜日に、突然秋がやってきましたね
クマも山から下りてきて、自然界ではちゃんと冬支度の始まりですね

 
先週から「プラセボ」に関する論文を見ています。
 
 
 
 
 
 
 
歴史の流れの中で、「プラセボ」という言葉の意味するものは、
偽の治療法や薬で患者さんを喜ばせるものから、
患者さんの信念や期待に対する薬物、治療、または操作となり、
現在では、薬理学的特性や物理的操作に基づいて利益(または害)を生み出す可能性がないもの
へと変化していたことを読みました。
 
 
 
 
 
 
 
今日は、この現代における「プラセボ」の概念の問題点を見ていきます。
 
 
 
 
 
 
現代において、プラセボは
「不活性な薬物または治療法」=モノや行為による作用
「患者の信念の操作」=精神的な操作による作用
という概念を含んでいると考えられています。
 
 
 
 
 
 
これに対し、この概念は「プラセボ」を説明するのに不完全であると述べています。
 
 
 
 
 
 
まず前者の、プラセボを「モノや行為」として定義しする点について、
以下の4つの観点で、概念が不十分であることを説明しています。
 
 
 
 
 
 
①モノ、そのものが作用している、とする点の矛盾
プラセボには、錠剤や点鼻薬、偽手術や、外用薬など様々な形があります。
プラセボ実験として、砂糖の錠剤や食塩水注射が痛みを和らげることが報告されていますが、
もし物理的特性だけで効果を生むとすれば、
砂糖錠や生理食塩水注射はいずれも共通の経路を刺激して常に効果を発するはずですが、
そのような共通経路は確認されておらず、
日常的な砂糖摂取では効果が見られないことからも、
『モノそのもの』が作用しているとは考えにくいのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
②非物質的な要素であるとする解釈との矛盾
プラセボは、患者の信念によっても起こると言われており、
患者の信念や期待といった非物質的要因によってもプラセボ効果が生じるため、
プラセボをモノや行為そのものとみなす説明とは矛盾します。」
 
 
 
 
 
 
③ノセボ効果を説明できない
同じ物質や処置が、あるときはプラセボ効果(有益な効果)を、
また別のときにはノセボ効果(有害な効果)をもたらすことがあります。
しかし、もし物質自体が不活性であるなら、有害な作用を説明することはできません。
 
 
 
 
 
 
 
④不活性なものが効く という矛盾
不活性なことが検証されているものを用いているからプラセボとして使用されているため、
プラセボは本来、不活性であることが確認されているから使用されます。
したがって、その“無効であるはずのもの”が効果を生むと考えるのは自己矛盾になります。
 
 
 
 
 
 
 
 
なんだか、ややこしいですね笑
まとめると、プラセボの効果が、その物質や行為そのものによるという概念は、
自己矛盾や説明しきれない要素を含むため、適切ではないのではないか…と言っているのですね。
 
 
 
 
 
 
次回は、「患者の信念の操作」=精神的な操作による作用についての指摘を見ていきます!
 
 
 
 
 
 
 
<参考文献>
Bierman SF, Weil A, Dahmer S. Placebo and the law of identification. Front Psychiatry. 2024 Dec 6;15:1474558. doi: 10.3389/fpsyt.2024.1474558. PMID: 39713767; PMCID: PMC11659211.
 
 
 
 
 
 
 
 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

今週からは、北辰会十問診の中の一つ、「⑦ 正邪の度合いを図るための問診(肉体負荷試験・大便小便後や発汗後の状況変化)」に関して、書いていきたいと思います。

 

 

 

 

1 .正邪弁証

 

 

 

八綱陰陽により、虚実は明らかに出来ますが、実際の臨床上では、虚実錯雑であることもよくあります。

 

 

 

虚実挟雑の場合は、正気の弱りが主なのか、邪気実が主なのか、あるいは正気の弱りと邪気実がほぼ同程度なのか、正気と邪気の陰陽消長関係における標本主従を明確にして治療方針を確定する(扶正・結邪どちらを優先すべきかを明らかにする)上で必要不可欠となります。

 

 

 

北辰会では、虚実の度合いを見極めるための弁証として「正邪弁証(正気の弱りと邪気( 虚実)) 」を設けています。

 

 

 

2.虚実

 

 

 

「正気が充実しており、邪気が虚している」のは健康な体といえます。

 

 

「虚実」という言葉の意味することは次の通りです。

 

 

虚 = 正気の虚であり、邪気の虚ではない

 

実 = 邪気の実であり、正気の実ではない

 

 

a.正気の虚

 

 

正気の虚とは、気・血・津液・精が虚すことをいい、気虚、 血虚、津液不足、精虚などがあります。

 

 

そのうち、虚であり、かつ冷えの症候が顕著であれば「陽虚」、熱の症候が顕著であれば「陰虚」といいます。

 

 

また、気血両虚や気陰両虚、陰陽両虚など、正気の弱りの種類の組合せによって、様々な虚の病態の表現法があります。

 

 

さらには、これらがどこの臓腑で起こっているかで、肺気虚や心気虚、腎精不足、腎陰虚、肝腎陰虚、牌腎両虚…など、様々に表現します。

 

 

b.邪気の実

 

 

六淫の邪気に加え、気滞や疹血、湿痰邪などがあり、もともとは正気であっても、 その機能が発揮できないような状態になったものを「邪気」といいます。

 

 

本来、風や湿なども自然界にはなくてはならないものです。

 

しかし、風は風でも、暴風・強風・竜巻などになった場合、それが害を及ぼすことがあります。

 

あるいは、そよ風であっても、それを受ける身体の状態によっては強烈すぎる場合もでてきます。

 

各々の身体にとって害になっている場合、「邪」という概念に変わります。

 

 

気や血、津液も同じことがいえます。

 

 

滞りなく、スムーズに全身満遍なく流れていれば問題なしですが、どこかで停滞すると、澱みができて、気血津液が流れなくなり、邪気となります。

 

 

ひどい場合には有形の邪気 (瘀血や湿痰)を形成するに至ります。

 
 
 
 
 
次週に続きます。

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

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