東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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血の病⑬

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

じめじめしてきましたね。

 

 

 

関東地方では、今週末には梅雨入りする見込みです。

 

 

 

雨が増えると、合羽の使用頻度が増えます。

 

 

 

その合羽カッパが経年劣化により水漏れを起こし始めましたので、買い換えました!

 

 

 

合羽って水漏れするんですね!(笑)

 

 

 

それでは前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

前回は、「③気は能く血を行(めぐ)らす」について書きました。

 

 

 

今回は「④気は能く血を固摂(こせつ)する」について書いていきます。

 

 

 

「固摂」とは、東洋医学の言葉で、気の重要な働きのひとつです。 少し分解してみましょう。

  • 固:固護(こご)、つまり「固く護る」
  • 摂:統摂(とうせつ)、つまり「全体を統(す)べおさめる」

 

 

 

この二つを合わせた「固摂」とは、体内の液体成分がむやみに漏れ出ないようにコントロールする働きを指します。

 

 

 

気には、血を全身に巡らせる働き(推動作用)がありますが、それと同時に、その血が血管の外に漏れ出ないようにしっかり留めておく働きも持っているのです。

 

 

 

そして、この固摂作用は血液だけに限りません。 汗、尿、よだれや唾液、胃腸の潤い、そして精液など、体にとって必要な潤いが過剰に排出されないように調節し、体液のバランスを保つ役割も担っています。

 

 

 

そのため、エネルギーである「気」が不足した状態(気虚:ききょ)になると、この固摂作用が低下してしまいます。 その結果、血液が血管の外に漏れ出し、さまざまな出血症状を引き起こすことがあるのです。

 

 

 

例えば、

  • 便血(べんけつ:便に血が混じる)
  • 崩漏(ほうろう:不正性器出血)
  • 鼻衄(びじく:鼻血) などが、この気虚による出血の例として挙げられます。

 

 

 

ただ、注意したいのは「出血の原因 = 気虚」と単純に結びつくわけではないということです。

 

 

 

出血の原因は多岐にわたるため、治療の際には問診などを通して原因をしっかりと弁別することが非常に重要になります。

 

 

 

参考文献

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸・漢方の名医になるための気血弁証論治学』 編著;神野英明 (たにぐち書店)

 

 

 

 

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癇(かん)とは①

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「癇(かん)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
癇(かん)とは、「てんかん」に相当し、俗に「羊癇風」と呼ばれています。
 
 
 
大発作の特徴としては、突然の意識障害、手足の痙攣、口から泡をふく、両目の上方注視、うめき声などを呈します。
 
 
 
回復した後は、疲労無力感はあるものの、飲食、睡眠は問題なく行え、発作は不定期なことが特徴です。
 
 
 
小発作では、一時的な意識混濁を呈し、前方凝視、欠伸、口角の引き攣り、口をすぼめるなどの動作を伴うことがあります。
 
 
 
癇については、『素問・大奇論』『霊枢・経脈』に最初の記載がみられます。
 
 
 
ただし、『素問・奇病論』に記載の「癲疾」や『千金方』に記載の「五癲」のように、歴代の文献に記載されている「癲(てん)」は、実際は「癇」を意味しています。
 
 
 
明代の『済生方』には、「大人は癲といい、小児は癇といい、その実は一疾なり」と記載があります。
 
 
 
葉天士は、「癲と癇は、証に不同あり」という言葉を残しており、現代の説と一致しています。
 
 
 
「痙」「中風」、小児の「急驚」「慢驚風」なども突然の意識障害、痙攣、後弓反張などの症状を伴います。
 
 
 
一見、「癇」との見分けが難しいように感じられますが、「癇」の発作症状には、昏倒、うめき声、口から泡をふくという症状がみられ、反復的に発作がみられるという特徴を持つため、他の病証と鑑別の参考にします。
 
 
 
上記内容は、王肯堂が『証治準縄・幼科』にて、「癇病は卒中痙病と相同じ、ただし癇病の仆するとき、口中は声を作し、まさに醒めんとするとき涎沫を吐し、醒後また復発し、連日発するものあり、一日に三五発するものあり。中風、中寒・中暑の類は、すなわち仆時に声なく、醒後に涎沫なく、醒後は再び発せず。痙病はまた時に発し、時に止むといえども、然して身は強直し、反張は弓のごとく、癇の身ごとく軟ならず、あるいは猪犬牛羊の鳴のごとくあらざるなり」と述べている通りです。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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