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こんばんは 謝敷です^^
先週までは緊張型頭痛に関するCochranライブラリーをご紹介致しました。
今週からは片頭痛についてご紹介します。
日本における片頭痛の有病率は、8.4%と言われています。
肌感覚的には意外に低い有病率だな…と思うと、その分布には偏りがあり、
20~40代の女性で高い(30~40代女性で約20%)ことが報告されています。
日本頭痛学会によると、片頭痛とは、
「発作的に起こり4~72時間持続し,片側性のズキズキと脈打つような拍動性の痛みを特徴」
のことを指します。
しかし実際は4割近くが両側性の痛みを経験したり、非拍動性の片頭痛発作もあることが報告されています。
また頭痛が起きる前に前兆として、キラキラやギザギザした光が見える(閃輝暗点)や、
チクチクした感覚が起きるまたは感覚が鈍くなる、
言葉が出にくくなるといった言語症状、半身の脱力感や回転性のめまい等の
“前兆”を有する片頭痛もあるようです。
普段は気にならないような光や音、臭いに敏感になったり、
ひどい場合は吐き気や嘔吐を伴うこともあり、日常動作によって頭痛が増強するため、
学校や仕事に支障をきたしてしまう例もあります。
しかし、日本では頭痛のために日常生活に支障があっても、
医療機関を受診している人が少ないことも報告されています。
病態や発症のメカニズムについてはいまだ確定はしていませんが、
一過性の脳内神経細胞の過剰興奮と抑制による説や、
脳血管の収縮と拡張説、セロトニンの減少説や、
三叉神経による炎症反応説などが指摘されています。
このように多くの人が苦しんでいる片頭痛に対する鍼灸治療はどのように評価されているのでしょうか。
Cochranライブラリーでは、
「少なくとも6回の治療からなる一連の鍼治療は、
片頭痛の人に対する有効な選択肢となりうる」と評価しています。
Cochranで参照した論文では、
少なくとも週1回の
経穴(ツボ)や疼痛点、トリーガーポイントへの鍼治療(鍼通電含む)を
少なくとも6回以上実施した場合と、
通常治療(鎮痛剤)や偽鍼、予防薬を比較し、鍼治療が有効であったかを検討しています。
結果については、次週ご紹介します!
ご参考:記事概要
データベース等にて、2名の評価者が論文要約をスクリーニングし、
2016年1月までに発表された528件のうち、22件の研究(4,985名)を抽出し効果について検討。
今回採用された文献は、ドイツ、イタリア、ブラジル、中国、スウェーデン、英国、デンマーク、オーストラリアのもの。
【対象者】突発性(一時性)片頭痛を1年以上有する者(慢性的な片頭痛は除外)
【介入方法】経穴(ツボ)や痛む場所、トリーガーポイントへの鍼刺激(鍼通電含む)
(頭皮鍼、耳鍼、指圧、レーザー鍼、経皮電気刺激、経穴への液体注入は除外)。
【比較対象】鎮痛剤の服用、偽鍼(刺さない・効果点以外への刺激等)、予防薬
(漢方、漢方と鍼灸治療の組み合わせは除外)
【評価項目】主要評価(片頭痛の頻度)
副次的評価(50%以上の発作頻度の減少)
<参考文献>
・日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会監修.「頭痛の診療ガイドライン2021」
https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf
・一般社団法人 日本頭痛学会 片頭痛/片頭痛の治療
・Cochran Library
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD001218.pub3/full/ja
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こんばんは 謝敷です^^
先週は緊張型頭痛に関するCochranライブラリーの結果をご紹介致しました!
参照された12の研究結果を受けてのCochranの指摘事項をご紹介します。
今回、対象となった研究のうち大規模研究を実施したドイツでは、
鍼治療は主に開業医や医師が、中医学に理論に基づいて行っていますが、
その訓練量は限られていることが指摘されており、
また英国においては、訓練された無資格鍼灸師や理学療法士、または医師が
西洋医学的なアプローチとして実施している可能性が高いことも指摘されており、
鍼灸の介入の適切性や一貫性について問題が指摘されいます。
また、研究によって鍼灸治療の効果量にばらつきがあることも、信頼度の低さの一因となっているようで、
エビデンスレベルはまだまだ高くないことが指摘されています。
今後求められる試験として、400名以上の被験者を含み、
鍼灸師や参加者が共に盲検化されていること、
比較対象も予防薬治療や理学療法、リラクゼーション、マッサージ等についての比較や、
より長期的な効果の検討等も必要と記載されています。
このように様々な課題が示されてはいますが、
緊張型頭痛の管理において、鍼灸治療は有効な選択肢の一つになるのではないか、
というのがCochranライブラリーの現時点での見解のようです。
効果の検証といっても、鍼灸には色々な流派があり、
「鍼灸治療」として一貫した評価が難しいこと、
また治療の特性上、盲検化等のエビデンスの高い研究デザインが組みにくいことは、
常に課題として示されていますね。
片頭痛に対する鍼灸治療についても同様の結果と評価なのでしょうか!
来週は片頭痛に対する鍼灸治療についてご紹介します!
<参考文献>
・Cochran Library
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD007587.pub2/full#CD007587-abs-0004
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.09.17
問診に関して㊻(正邪の度合いを図るための問診①)2025.09.16
神昏(しんこん)とは⑥2025.09.15
血の病⑲2025.09.14
プラセボとは(同一視の法則)①2025.09.12
合わせる2025.09.11
交差点の身体設計2025.09.10
問診に関して㊺(心神の問診③)2025.09.09
神昏(しんこん)とは⑤2025.09.08
血の病⑱2025.09.07
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告④2025.09.06
気象発病学説⑬2025.09.05
役割の一つ2025.09.04
小さな方剤、麻辣湯2025.09.03
問診に関して㊹(心神の問診②)2025.09.02
昏神(こんしん)とは④2025.09.01
9月突入2025.08.31
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告③2025.08.30
気象発病学説⑫2025.08.29
休息は大事2025.08.28
帯状疱疹を「ビルの管制室」からながめる2025.08.27
問診に関して㊸(心神の問診①)2025.08.26
神昏(しんこん)とは③2025.08.25
試合観戦2025.08.24
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告②2025.08.23
気象発病学説⑪2025.08.22
後期授業開始2025.08.21
靴下の穴占い2025.08.20
診療再開!!2025.08.19
2025年 夏季休診日2025.08.18
夏季休暇20252025.08.17
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告①2025.08.16
気象発病学説⑩2025.08.15
久しぶり2025.08.14
五臓と空間2025.08.13
問診に関して㊷(二便の問診⑧)2025.08.12
神昏(しんこん)とは②2025.08.11
秋突入2025.08.10
論文を見ること、出すこと(後編)2025.08.09
気象発病学説⑨2025.08.08
再試験2025.08.07
第5回《腎》根のない空間、沈む日々2025.08.06
問診に関して㊶(二便の問診⑦)2025.08.05
神昏(しんこん)とは①2025.08.04
血の病⑰2025.08.03
論文を見ること、出すこと(前編)2025.08.02
気象発病学説⑧2025.08.01
体力づくり2025.07.31
第4回《心》落ち着かない部屋、乱れるリズム2025.07.30
問診に関して㊵(二便の問診⑥)2025.07.29
畏悪風寒(いおふうかん)とは⑤